京都府京都市伏見区深草薮之内町に伏見稲荷大社があります。
伏見稲荷大社はお稲荷さんの愛称で呼ばれ、もっとも京都人に馴染み深い神社の一つです。商売繁盛・五穀豊穣・開運の守護神として古くから庶民の信仰を集め、全国に4万近くある稲荷神社の総本社です。
伏見稲荷大社は、和銅4年(711)に渡来人で山城の豪族・秦伊呂具(はたのいろぐ)が稲荷山の三ヶ峰に宇迦之御魂(うかのみたま)(下社)、佐田彦大神(中社)、大宮能売(おおみやのめ)大神(上社)の3柱の神を祀ったのが起源といわれています。
伊呂具は稲を植えて栄え、心がおごって餅を的に矢を放ったところ、餅は白鳥と化し稲荷山の三ヶ峰に飛び去り、秦氏も衰えたため、白鳥の舞い降りた三ヶ峰に上中下の社を建てたのだそうです。弘仁7年(816)には現在地に社殿が移されたようです。
平安時代には東寺の鎮守社となり、延喜式の名神大社に列しました。天慶5年(942)には正一位が与えられ、稲荷信仰が庶民の間に広がっていきました。枕草紙にも登場する稲荷詣は、千年以上たった今でも何ら変わりなく続いています。
ふだんから参詣人の絶えない伏見稲荷ですが、お正月には商売繁盛を願ってたくさんの人が初詣に訪れます。稲荷神が稲荷山を降りたといわれる2月の初午の日には初午祭が催され賑わいます。千本鳥居と呼ばれる鳥居のトンネルが1万本近く続いているのは壮観です。
伏見稲荷大社は主祭神がおらず、創建の時の3柱のほか、田中大神と四大神(しのおおかみ)の2柱を合わせた5つの神様を平等に祀っています。神殿はすべて5つに分かれている相殿で、神輿も5基あり、5地区の氏子が自分たちの神輿を担ぐのです。
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