旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

豊満神社四脚門

2016年10月31日 | 旅 歴史
 滋賀県愛知郡愛荘町豊満に豊満(とよみつ)神社があります。
 豊満神社の四脚門は元亨3年(1323)に再建された門で、明治35年(1902)に国の重要文化財に指定されています。入母屋造り、檜皮(ひわだ)こけら鎧葺き(檜皮とこけら板を交互に葺いた方法)の四脚門です。組物は繊細な造りで、太い柱と対照的です。

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豊満神社中門、幣殿、本殿

2016年10月30日 | 旅 歴史
 滋賀県愛知郡愛荘町豊満に豊満(とよみつ)神社があります。
 豊満神社の奥には中門、幣殿、本殿が建てられています。本殿は間口3間、奥行3間の三間社流造りで、正徳元年(1711)に再建されています。

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豊満神社拝殿

2016年10月29日 | 旅 歴史
 滋賀県愛知郡愛荘町豊満に豊満(とよみつ)神社があります。
 豊満神社の拝殿は間口7間 奥行4間、 切妻造りです。拝殿の中には天保7年(1836)から昭和10年(1935)までの、たくさんの俳諧額が奉納されています。

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豊満神社

2016年10月28日 | 旅 歴史
 滋賀県愛知郡愛荘町豊満に豊満(とよみつ)神社があります。
 豊満神社は近江鉄道愛知川駅の南約2kmのところにあり、「お旗さん」と親しみをこめて呼ばれる神社です。4世紀頃、応神天皇を身に宿した神功皇后が朝鮮半島に出兵した際、日本軍の軍旗を始めて作った神社であるので「旗の宮」とか「幡の宮」と昔からいわれてきているのです。
 豊満神社は足仲彦命(たらしなかつひこのみこと)、息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)、譽田別命(ほだわけのみこと)、大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀っていて、古くから大国荘(旧愛智郡)の産土神でした。
 皇室、歴代領主や為政者にも崇敬庇護され、三条天皇からは勅願社として神位を授けられ、藤原俊成や中御門宜胤から神額の奉納、近江守護の佐々木氏、京極氏、六角氏からは安堵状を与えられ、源頼朝は戦勝祈願をしています。
 豊満神社の社殿は織田氏の兵火で四脚門などを除き、大半は焼失し、その後再建されました。天正13年(1585)には羽柴秀次が社領14石を寄進しています。安政元年(1854)四脚門を除き、社殿が焼失し、万延元年(1860)に再び再建されています。
 明治元年(1868年)に豊満大明神から現在の豊満神社に改称し、村社、郷社を経て、昭和5年(1930)に県社になっています。旗竿よりも、最近は豊満という名から女性の容姿向上や美人祈願で有名です。境内には国指定重要文化財の四脚門をはじめ、拝殿、中門・幣殿・本殿、樹下神社などが建ち並んでいます。

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金剛輪寺三重塔

2016年10月27日 | 旅 歴史
 滋賀県愛知郡秦荘町松尾寺に金剛輪寺があります。
 金剛輪寺の三重塔は三間三重の塔婆で、檜皮(ひわだ)葺きです。明徳3年(1392)に建てられましたが、初層と二重の一部だけを残すのみでした。昭和47年(1972)に旧相輪部分14個とともに、国の重要文化財に指定され、昭和53年(1978)に西明寺の三重塔などを参考に、復元されました。

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金剛輪寺鐘楼

2016年10月26日 | 旅 歴史
 滋賀県愛知郡秦荘町松尾寺に金剛輪寺があります。
 金剛輪寺本堂に向かって右手に鐘楼が建てられています。ここに掛けられている梵鐘に造鋳を示す長文の刻銘があり、鎌倉時代に造られたことが記されています。

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金剛輪寺本堂

2016年10月25日 | 旅 歴史
 滋賀県愛知郡秦荘町松尾寺に金剛輪寺があります。
 金剛輪寺の本堂は「大悲閣」と呼ばれています。北条時宗が佐々木頼綱に命じて元軍降伏の祈願をし、霊験に感謝して、弘安11年(1288)に再建された建物です。間口7間、奥行7間、単層、入母屋造り、檜皮(ひわだ)葺きです。須弥壇金具銘に弘安11年(1288)と刻まれ、建立年代が特定されましたが、唐様の建築様式も用いられ、室町時代初期に大修復されたと考えられています。
 密教本堂の通例で内部は内陣と外陣に分けられています。内陣の天井は山型の化粧屋根裏で、外陣は棹縁天井と異なっています。内陣との境は吹寄菱格子の欄間と格子戸です。内陣には大きな須弥壇を置き、その中央には入母屋造り、檜皮(ひわだ)葺きの厨子があり、秘仏の本尊聖観音立像を安置しています。
 妻飾(つまかざり)は豕扠首(いのこさす)を組み、内外に長押(なげし)を廻し、正面は蔀戸(しとみど)を入れるなど全体的には和様建築様式です。内部の組物の一部に、13世紀に伝来した禅宗様式の挙鼻(こぶしばな)が使用されています。本堂は厨子1基が附指定で昭和27年(1952)に国宝に指定されています。

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金剛輪寺二天門

2016年10月24日 | 旅 歴史
 滋賀県愛知郡秦荘町松尾寺に金剛輪寺があります。
 金剛輪寺の二天門は惣門から約400mの参道を登り、最後の45段の急な石段をあがったところに建てられています。参道には「千体地蔵」といわれる約2000体もの小さな地蔵が祀られています。室町時代の元亀3年(1572)に建てられた二天門は、左右に増長・持国の二天を安置し、大草鞋が掛けられています。
 二天門は間口3間、奥行2間、単層、入母屋造り、檜皮(ひわだ)葺きの建物です。二天門は室町時代中頃に建てられています。当初は楼門でしたが江戸時代中頃に2階部分を取り壊し、現在の単層にしたそうです。昭和36年(1961)に国の重要文化財に指定されています。

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茶室水雲閣

2016年10月23日 | 旅 歴史
 滋賀県愛知郡秦荘町松尾寺に金剛輪寺があります。
 茶室の水雲閣は明寿院庭園の右手の少し高いところに建てられています。文政3年(1830)の建立で、待合の格天井には、四季の草花36種類が描かれているそうです。この水雲閣は赤報隊の志士が密談した所として有名です。赤報隊は西郷隆盛や岩倉具視の支援を得て、慶応4年(1868)、隊長は相楽総三、公家の滋野井公寿と綾小路俊実を擁し、結成されました。

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金剛輪寺惣門

2016年10月22日 | 旅 歴史
 滋賀県愛知郡秦荘町松尾寺に金剛輪寺があります。
 金剛輪寺の惣門は一山の入口にあたり、黒門とも呼ばれています。天保7年(1836)に改築された門です。大工は大津坂本中西長蔵、木挽は犬上郡川相村木下経右衛門です。惣門の左に下馬標、右側に石灯篭があります。

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明寿院庭園

2016年10月21日 | 旅 歴史
 滋賀県愛知郡秦荘町松尾寺に金剛輪寺があります。
 明寿院は金剛輪寺の本坊です。最盛期には24もの坊があったそうです。現在は正泉坊を引き継いだ明寿院と西光寺、常照院の3坊のみです。庫裏、書院、護摩堂、茶室・水雲閣が建てられ、国指定名勝の庭園は松尾山の自然を組み込んで造られ、書院を中心に3つの池庭が連続しています。
 南池は桃山時代、主庭の東庭は江戸時代初期、北庭は江戸末期の作といわれています。
 南庭は小さな池ですが、出島には板石3枚を使って巧みに橋を架けています。その奥には立石を主とした滝石組が見られます。
  東庭は、本庭園の中心で、正面奥の高所に段をもつ滝を設け、この滝のやや右よりの池の中に中島を配しています。また趣の異なるもう一つ滝は奥行きを感じさせます。北庭は池泉に舟石、石橋があり、奥には小中島を配しています。どの庭も背景に豊かな樹木が配され、四季折々の景観を現在に伝えています。

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金剛輪寺赤門

2016年10月20日 | 旅 歴史
 滋賀県愛知郡秦荘町松尾寺に金剛輪寺があります。
 金剛輪寺の本坊明寿院の西門は別名「赤門」といわれる一間一戸の薬医門です。壁が赤土で塗られているためにこの名がついたようです。切妻造り、桟瓦葺きで、両袖に塗壁の塀をつけています。

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金剛輪寺

2016年10月19日 | 旅 歴史
 滋賀県愛知郡秦荘町松尾寺に金剛輪寺があります。
 金剛輪寺は百済寺、西明寺とともに湖東三山の一つです。金剛輪寺は聖武天皇の祈願寺として天平13年(741)に行基によって開かれたといわれています。本尊の聖観世音菩薩は行基自ら彫ったといわれ、途中で赤い血が出たことから、「生身の観音さま」と呼ばれているそうです。
 嘉祥年間(848-851)に最澄の弟子である慈覚大師(円仁) によって中興され、天台宗のお寺として平安時代から鎌倉・室町時代にかけて隆盛を極めたそうです。近江源氏佐々木氏の厚い崇敬を受け、多くの坊舎が建ち並んでいたそうです。源義経は義仲追討の武運必勝を祈願して、当寺に太刀を寄進しています。
 応仁の乱後の戦乱で衰微し、信長の焼き討ちに遭いましたが、寺僧の機転で本堂、三重塔、二天門などは被害を免れて現在に至っています。江戸時代には、彦根藩主や天海僧正などの庇護を受け、寛永頃から堂宇の修復が続けられ、寛文4年(1664)には堂宇は本堂を含めて7宇、24坊でした。
 鎌倉時代建立の本堂は国宝に、三重の塔、二天門は国の重要文化財に指定されています。金剛輪寺の本坊である明寿院の庭園は国の名勝に指定されています。彫刻、工芸品、聖教類など、多種多様の文化財が残されていて「文化財の宝庫」 と呼ばれています。

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三所権現

2016年10月18日 | 旅 歴史
 滋賀県東近江市百済寺町に百済寺があります。
 三所権現社は本堂と同時期に建立された一間社流造の社殿です。本堂内陣で保存されていた懸仏及びこの社殿に祀られていた鏡板である御正体 (みしょうたい)より信長の焼き討ちの際に本尊を奥の院に避難し、その後仮堂を建 てて復興していった様子が明らかにな りました。三所権現社は東近江市の有形文化財に指定されています。

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百済寺本堂

2016年10月17日 | 旅 歴史
 滋賀県東近江市百済寺町に百済寺があります。 
 百済寺の本堂は亮算(りょうさん)が尽力し、2代彦根藩主井伊直孝の援助で慶安3年(1650)に再建されました。間口5間、奥行5間、単層、入母屋造り、檜皮(ひわだ)葺きの建物で、背面に庇があり、正面軒には唐破風が付いています。
 本堂は金剛輪寺や西明寺より一回り小ぶりです。外陣、内陣、後陣に3分割されていて天台形式の均整のとれた建物です。内陣の厨子には2mを超える秘仏本尊、十一面観音立像(平安時代)を安置しています。聖徳太子が根のついた立木に仏像を刻んだといわれています。本堂は平成16年(2004)に国の重要文化財に指定されました。

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