旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

伊香保温泉

2008年06月23日 | 旅 歴史
 今日は渋川市伊香保町伊香保にある伊香保温泉を紹介します。
 子宝の湯として有名な伊香保温泉は榛名山の火山活動で湧出したそうです。今から1900年も前の話だそうです。万葉集にも詠まれた歴史のある温泉です。
 伊香保温泉のシンボルの石段街は長篠の戦いで敗れた武田勝頼が真田氏に命じて天正4年(1576)に作らせたものだそうです。
 伊香保神社から一番下の関所まで約360段もの階段が続き、高低差は約80mもあります。昔、温泉宿は源泉の近くにあったようですが、長篠の合戦での多数の負傷者の治療のため山の上に湧きだしている温泉を効率よく宿に分けるために、石段の温泉街が出来上がったということです。
 石段の入口にある共同浴場が名前のとおり「石段の湯」です。外観は白壁の和風な建物であるが、内部は2003年4月のリニューアルにより共同浴場というより現代的な日帰り温泉施設になりました。
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旧ハワイ王国駐日代理公使別邸

2008年06月21日 | 旅 歴史
 今日は群馬県渋川市伊香保町伊香保にある旧ハワイ王国駐日代理公使別邸を紹介します。
 明治中期に建てられた純和風の木造建築です。かつてハワイが独立国だった頃の日本駐在公使ロバート・W・の別邸です。ハワイ王国は明治26年(1893)まで存在していました。日本とハワイ移民協約を実現したアルウィン氏はハワイ移民の父とよばれた人物です。
 日本に残るハワイ王国唯一の建物です。邸内には当時のハワイ王国と日本の交流関係の資料や紋章入りの器などが展示され、当時の写真なども飾られています。
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長楽寺

2008年06月19日 | 旅 歴史
 今日は群馬県太田市(尾島町)世良田にある長楽寺を紹介いたします。253.JPG
 長楽寺の開基は新田義重の子である新田義季(よしすえ)です。のちに徳川義季と徳川姓を名乗った人物です。臨済宗の祖である栄西の高弟釈円房栄朝を開山として承久3年(1221)に創建されました。東日本で最初の禅寺です。
 東国の禅文化発祥の寺として創建当時は500人を超える僧が修行に励んんでいたそうです。入宋した僧も多く、日本仏教史に多大な影響を与えたようです。
  慶長8年(1603)征夷大将軍となった家康は、祖先の建立した寺として長楽寺に寺領を寄進しました。天海僧正を住職に任じて寺の復興にあたらせたのです。臨済宗から天台宗の寺にして荒廃した堂塔を修理しました。そして末寺七百余ヶ寺を擁する大寺院となったのです。
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世良田東照宮

2008年06月13日 | 旅 歴史
 世良田東照宮は群馬県太田市(尾島町)世良田にあります。
 この世良田東照宮は長楽寺住職天海僧正の発願により、日光から長楽寺境内に寛永21年(1644)創建されました。この場所は新田氏の開祖新田義重の居館があった所といわれています。
 創建の時、社殿は日光東照宮の奥社の拝殿や宝塔などを移築しました。桃山時代の建築様式をよく遺す入母屋造の拝殿、巣籠もりの鷹が有名な一間社流造の本殿は唐門とともに国の重要文化財に指定されています。
 家康の先祖の新田義季(よしすえ)はここ上野国世良田荘徳川郷(現在の尾島町世良田)に住んでいました。そして徳川義季と改名して徳川姓を名乗ったのです。
 その後、8代目の徳川親氏(ちかうじ)は三河国加茂郡松平郷に移り、郷主であった松平太郎左衛門の娘婿となり松平姓を名乗るようになったそうです。そして家康は、松平氏8代目、岡崎城主広忠の嫡男として生まれたのです。
 世良田東照宮は幕府の手厚い保護を受け、社殿の修復は幕府の財政により行なわれたそうです。「お江戸見たけりゃ世良田へござれ」という歌も残っています。石燈篭は宝暦13年(1763)前橋藩の松平朝矩などが寄進しています。
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弥勒寺

2008年06月05日 | 旅 歴史
 弥勒寺は迦葉山龍華院弥勒寺が正式の名前です。群馬県沼田市上発知町、沼田市の北、標高約1322mの山中にあります。迦葉山は武尊山系に連なる深山幽谷の浄域にあります。
 桓武天皇の皇子葛原親王の発願で、天台宗比叡山座主・慈覚大師が嘉祥元年(848)に開祖したという曹洞宗の名刹です。
 東京高尾山の薬王院、栃木県鹿沼の古峰神社とともに関東三代天狗の一つとして有名です。
 康正2年(1456)曹洞宗に改宗され、徳川初代将軍の祈願所として御朱印百石、十万石の格式を許された由緒あるお寺です。杉が生い茂る参道はまさに深山幽谷といった雰囲気が漂います。
 迦葉山参りでは、最初の年、中峰堂から天狗面を借りて帰り、次にお参りする時に借りた面と、門前の店で買い求めた新しい面の二つを返すという仕組みになっています。

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