東京都青梅市天ヶ瀬町に金剛寺(こんごうじ)があります。
青梅山金剛寺は真言宗豊山派のお寺です。青梅の起源は、平安時代にさかのぼります。承平年間(931-937)に馬に乗ってこの地にやって来た平将門は、馬のむちに使っていた梅の枝を地面に挿し、仏に戦勝を祈願しました。
将門は「我が願いが通じるのならば大きく育て。通じないのなら枯れてしまえ」と言って吉凶を占ったそうです。
やがて枝は大きく育ち、青梅となりました。喜んだ将門は仏に感謝し、梅が根付いた地に「金剛寺」を建立したと伝えられています。その青梅は「将門誓いの梅」とも呼ばれているのです。「金剛寺の青梅」は将門の伝説をもつ古木です。この梅は季節がきても黄熟しないで落実まで青いままです。
このため「青梅」といわれました。青梅市の名称もここから付けられたそうです。また樹齢約150年高さ20mの、しだれ桜も有名です。梅岩寺のシダレザクラと姉妹桜です。
金剛寺は一時衰退しましたが頼遍上人が元亨年間(1321-1323)に中興しました。徳川家康は関東に入国した天正19年(1591)に本寺格として寺領20石の御朱印をを拝領しています。真言宗檀林所として末寺25ヶ寺を擁していたといいます。
青梅句碑
青梅や またこのさきも いくちとせ
好々居 臼左(明治時代の俳人)
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