旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

大野神社楼門

2016年07月31日 | Weblog
 滋賀県栗東市荒張に大野神社があります。
 大野神社の楼門は本殿の正面に東向きに建てられています。三間一戸、入母屋造り、檜皮(ひわだ)葺きの楼門で、鎌倉時代初期の建築です。楼門としては、滋賀県内の遺構の中で最も古い建物です。明治34年(1901)に国の重要文化財に指定されています。
 楼門の規模は比較的小さく、1階は間口5.37m、奥行2.75m、2階は間口5.07m、奥行き2.57mです。中央通りの4本の柱は直径30cm、前後の8本の柱は直径27cmあります。大斗(だいと)底面の四隅が柱からはみ出しています。

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大野神社

2016年07月30日 | 旅 歴史
 滋賀県栗東市荒張に大野神社があります。
 大野神社は金勝山(こんぜやま)の麓の「こんぜの里」に建てられています。古くは天神社、狛坂(こまさか)天神などとも称されていました。金勝山山頂にある天台宗の古刹・金勝寺(こんしょうじ)の鎮守として、平安後期に創建され、金勝荘の総社にもなっていました。
 諸武将の祟敬を集めて社運は隆盛し、鎌倉時代には近江国守護だった佐々木氏が、南北朝から室町時代には将軍足利義尚や青地城主・青地茂高などが社殿の造営や修営を行ったことが社伝に記されています。
 神域は3600平方mあり、拝殿、本殿、祝詞舎、中門、出雲社、神輿所、神饌所、祭具庫のほか、国の重要文化財に指定されている楼門、栗東市指定文化財の摂社本殿が建てられています。アイドルグループの嵐の大野智と同じ名前から嵐のファンの参拝が多いそうです。

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小槻大社本殿

2016年07月29日 | 旅 歴史
 滋賀県栗東市下戸山に小槻大社があります。
 小槻大社の本殿は間口1間、奥行1間、の一間社流造り、檜皮(ひわだ)葺きで、永正16年(1519)に青地元眞によって再建された建物です。本殿の中にある宮殿は間口1間、奥行1間、単層、切妻造り、板葺きで、弘安4年(1281)に青地基が奉納したものです。昭和33年(1958)に本殿と宮殿は国の重要文化財に指定されています。
 本殿の正面の柱間数は一間ですが、柱や紅梁などの寸法が太く、一間社としては規模の大きな外観となっています。構成材の木割が大きく、向拝の蟇股(かえるまた)、脇障子腰板の格狭間、破風の懸魚に彫刻が施してありますが、それ以外に装飾はなく全体に簡素で中世武士の気骨を表現した建築と思えます。

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小槻大社

2016年07月28日 | 旅 歴史
 滋賀県栗東市下戸山に小槻大社があります。
 小槻大社はJR手原駅の南西約2.5kmのところにあります。創紀年代は明らかではありませんが、延喜式神名帳に名を残す古社で、この地を古代統治した小槻山公(おつきやまのきみ)の祖神である於知別命を祀る式内社です。
 小槻山公は大化の改新後、栗太郡司となり、天平年間には朝廷に献上されていた采女・小槻山広虫の名が文献に記されています。その後、小槻氏となり、平安時代には平安京の実務官僚のトップになりました。明治新政まで千年に近く宮廷社会の官務家として活躍しました。
 小槻大社は貞観5年(863)に従五位下を授けられ、康永2年(1343)には正一位を授けられました。中世には青地荘の領主・青地氏の崇敬が篤く諸殿の寄進や修復に尽力しました。弘安4年(1281)に宮殿を本殿に奉納し、永正16年(1519)には本殿を再建しています。これが現在の本殿です。
 近世になると膳所藩から寄進を受け、以後歴代の藩主から庇護されました。明治に入り村社となり、明治14年(1881)には郷社となっています。小槻大社本殿と、木造男神坐像が国の重要文化財に指定されています。5月5日の祭礼には滋賀県選択無形民俗文化財に指定されている「小槻大社花笠踊り」が神前に奉納されます。

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安養寺

2016年07月26日 | 旅 歴史
 滋賀県栗東市安養寺に安養寺があります。
 東方山安養寺は真言宗大覚寺派のお寺です。手原駅の南約1kmのところ、安養寺山の麓に位置しています。天平12年(740)、聖武天皇の勅願により奈良東大寺の良弁(ろうべん)が創建したといわれています。初めは法相(ほっそう)宗でしたが、空海が中興して真言宗に改めています。
 皇室の帰依も厚く、弘長3年(1263)に亀山天皇が諸堂を再建したと寺伝は伝えています。嘉元2年(1304)に火災に遭いましたが復興しました。長亨元年(1487)、室町幕府9代将軍の足利義尚が六角高頼を征討した時に、ここを陣所にしたため兵火で焼失しました。
 その後、大永年間(1521-1528)に再興されましたが、織田信長が佐々木氏の残党との戦の兵火で灰燼に帰しました。貞享2年(1685)、京都から慧堅戒山(えけんかいざん)が入山して復興し、現在にいたっています。
 境内には本堂、表山門、客殿、薬師堂、鐘楼、庫裏、放光殿、練成道場が建ち並んでいます。県名勝指定の庭園には琵琶湖をかたどった池があり、近江八景を象徴する石組みが配されています。薬師堂の前に立つ十三重塔は国の重要文化財に指定されています。

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大笹原神社拝殿

2016年07月25日 | 旅 歴史
 滋賀県野洲市大篠原に大笹原神社があります。
 大笹原神社の拝殿は間口4間、奥行3間、入母屋造り、単層、四方は吹き放しの建物です。手前には石造りの狛犬1対や常夜燈あります。

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篠原神社本殿

2016年07月24日 | 旅 歴史
 滋賀県野洲市大篠原に大笹原神社があります。
 境内にある篠原神社本殿は石凝姥命を祀っています。応永32年(1425)の墨書銘が残されていて、大笹原神社本殿より10年ほど後に建立されています。一間社、春日造り(隅木入り)の建物で、素木(しらき)のごく簡素な社殿です。妻入り向拝があり、井桁の土台上に4本の丸柱を立て、平面は方一間です。高欄付の縁を廻らし、正面には階段を付けています。
 篠原神社本殿は昭和6年(1931)に国の重要文化財に指定されています。そして、ここには鏡餅造りの神である石凝姥命(いしこりとめ)が祀られています。「餅の宮」とも呼ばれ、鏡餅の元祖になっています。平安時代より「篠原」は宿駅で、ここで取れる餅米は良質で篠原餅として名物になっていたようです。

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大笹原神社本殿

2016年07月23日 | 旅 歴史
 滋賀県野洲市大篠原に大笹原神社があります。
 大笹原神社の本殿は須佐之男神(すさのおのみこと)ほか6神を祀っています。応永21年(1414)、六角氏の家臣であった岩倉城主・馬淵定信によって再建された建物です。間口3間、奥行3間、単層、入母屋造り、檜皮(ひわだ)葺きで、向拝1間が付いています。
 本殿は出三斗組(でみつどぐみ)と蟇股(かえるまた)で軒を支え、入母屋造りの屋根を乗せています。母屋は内々陣、内陣、外陣の3つに分かれています。蟇股や板扉、透かし彫りの欄間、向拝などにみごとな彫刻が施され、東山文化の様式が色濃く残されています。大笹原神社本殿は明治34年(1901)に国宝に指定されています

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大笹原神社

2016年07月22日 | 旅 歴史
 滋賀県野洲市大篠原に大笹原神社があります。
 大笹原神社は野洲市の東部、国道8号線沿いの大篠原集落から南へ1kmほど入った鏡山の北麓にあります。旧郷社で、平安中期の寛和2年(986)に越知諸実が社領を寄進し、社殿を造営したと伝えられています。
 鎌倉時代の康元元年(1256)、篠原六郎光友が社殿を修復しています。中世に入ると近江の守護大名・佐々木氏の氏神として社領の寄進、社殿の修復が何度も行われました。室町時代には佐々木氏の後裔とされる馬淵氏が庇護しています。
 応永14年(1414)、馬渕定信が社殿を再建しました。現在国宝に指定されている本殿はこの時に建てられたものです。永正13年(1516)には屋根が葺替えられています。明治41年(1908)の一千年祭には佐々木伯爵から寄進を受けています。
 大笹原神社の広い境内には拝殿、本殿のほか、5つの境内社があります。本殿に向かって左手にある篠原神社本殿は応永32(1425)に建てられ、国の重要文化財に指定されています。拝殿の横の庭には寄部(よるべ)の池があります。水不足から御輿を2基沈めて祈願したところ、どんな日照りの時でも水涸れがなくなったといわれています。

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ガリ版伝承館

2016年07月21日 | 旅 歴史
 滋賀県東近江市蒲生岡本町にガリ版伝承館があります。
 堀井新治郎父子は、明治27年(1894)大量に同じ文章を簡単に印刷できる印刷機のガリ版こと「謄写版」を発明しました。ガリ版の発明は明治期の印刷手段の一大革命となり、大学や商社・官庁・新聞・通信社の多くに活用されました。
 平成10年(1998)4月、日本の偉大な発明を後世に伝えていくと共に、温かみのあるガリ版文化にふれてもらおうと、堀井父子の住んでいた本家洋館を「ガリ版伝承館」として開館されました。

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太郎坊宮(阿賀神社)

2016年07月20日 | 旅 歴史
 滋賀県東近江市小脇町に太郎坊宮(阿賀神社)があります。
 太郎坊宮は阿賀神社ともよばれ標高350mの巨岩が露出した赤神山の中腹にあります。約1400年前に創始されたといい伝えられいます。
 勝運・厄除・開運・商売繁盛に御利益があるといわれています。天照皇大神の第一皇子神、正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)を祀っています。 
 途中に願かけ殿や岩で刻んだ七福神があり、まっすぐのびた石段を登っていくと、古代信仰の名残りをとどめた本殿にたどり着きます。
 本殿の周りには岩座と呼ばれる巨岩、怪石が散在しています。本殿前にある夫婦岩という巨岩は、神力によって左右に開いたといわれています。巨岩信仰の中心となる岩で、この前を嘘つきな人が通ると途端に岩に挟まれてしまうといわれています。
 山岳信仰の霊地として多くの修験者が参篭しました。その修験者の守護神とされたのが「太郎坊の天狗」で、現在も神社の守護神とされています。ちなみに京都鞍馬山の次郎坊のお兄さんです。

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永源寺

2016年07月19日 | 旅 歴史
 滋賀県東近江市永源寺高野町に永源寺があります。
 瑞石山永源寺は愛知川(えちがわ)の右岸にあり、明治13年(1880)に東福寺派より分派し永源寺派となりました。百数十の末寺を統轄する臨済宗永源寺派の総本山であるのです。
 鎌倉時代、寂室元光和尚(じゃくしつげんこうおしょう)が伽藍を建立したのが始まりといわれ、康安元年(1361)、近江国の領守・佐々木氏頼が、伽藍を建て、寂室元光禅師を迎えて開山したそうです。
 寂室の死後も永源寺には高僧が集まり、佐々木氏の庇護のもと盛時には2千人もの学僧が集まっておおいに栄えたそうです。その後、兵乱で一時衰えましたが、江戸時代に東福門院により再建され、彦根藩主井伊氏の庇護によって諸堂が整えられました。
 総門をくぐると、左手の少し登った所にがあります。境内には、庫裡・鐘楼・方丈・仏殿・開山堂などが建ち並んでいます。また井伊家の墓も建っています。開山堂には、国の重要文化財に指定されている寂室和尚坐像があります。
 参道一帯には紅葉の名所として多くの人が訪れます。また永源寺はこんにゃく料理でも有名で、開山堂の近くに松尾芭蕉が詠った「こんにゃくのさしみもすこし梅の花 はせを」の句碑も立っています。

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石塔寺

2016年07月18日 | 旅 歴史
 滋賀県東近江市石塔町に石塔寺があります。
 阿育王山(あしょかおうざん)石塔寺(いしどうじ)は、天台宗のお寺です。開基は聖徳太子によると伝えられ、本尊は秘仏の聖(しょう)観世音菩薩です。近江西国三十三箇所観音霊場第二十二番札所でもあります
 本堂の裏山には、インドのアショカ王の造立と伝わる高さ約8mの石造三重塔が立っています。山号の阿育王山はこれに由来しています。
 この塔は奈良時代前期の作で国の重要文化財に指定されています。この石塔は、日本各地にある中世以前の石塔とは全く異なった様式をもつものであり、朝鮮半島の古代の石造物に類似しているということです。
 この周りには何万という数の五輪塔や石仏の群が埋めつくしています。毎年8月末には、「石塔フェスティバル(石塔寺万燈祭)」が開かれ、石塔と石仏に献灯が行なわれそうです。

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信長の館

2016年07月17日 | 旅 歴史
 滋賀県近江八幡市安土町桑実寺に信長の館があります。
 信長の館は平成6年(1994)にオープンしました。館内には平成4年(1992)に開催されたセビリア万国博覧会に出展された原型の安土城の復元天守が展示されています。5・6階部分の原寸模型で、極彩色と金箔を使った、豪華絢爛な復元模型です。

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石部神社

2016年07月16日 | 旅 歴史
 滋賀県近江八幡市安土町下豊浦に石部神社があります。
 石部神社は摠見寺(そうけんじ)の下にあります。安土城の西門にあたり、百々橋口(どどばしぐち)と呼ばれていました。
 景行天皇21年に吾地(あづち)山に社殿造営されたのが創祀といわれています。橘諸兄、藤原豊成、平時忠の崇敬をあつめてきたそうです。祭神は少彦名命・天照大神・高皇産霊神・大己貴命です。
 天正4年(1576)、織田信長が安土城の築城の際に守護神として奉じ復活させました。安土城とともに本能寺の変のあと焼失しました。

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