京都府京都市西京区桂御園に桂離宮があります。
桂離宮は桂宮家の別邸で、桂山荘と呼ばれました。創建以来火災に遭うこともなく、ほとんど完全に創建当時の姿を今日に伝えています。八条宮家(後に桂宮家と改称しました)の智仁(としひと)親王によって開かれました。後陽成天皇の弟で、江戸時代皇室に最も近い関係にあった宮家です。
智仁親王は和歌に長じており、後に関白職を譲られる約束をもらって、天正16年(1588)に豊臣秀吉の養子となりました。しかし翌年秀吉の実子・鶴松が生まれたため、皇籍にもどり、天正18年(1590)に八条宮家を立てました。
親王は元和元年(1615)頃に山荘の造営に着手され、数年ほどの間に簡素の中にも格調を保った桂山荘を完成させました。桂山荘は明治16年(1883)に桂離宮と改められました。桂離宮の書院の中で古書院は智仁親王によって建てられています。
2代智忠(としただ)親王は加賀藩主前田利常の息女富姫と結婚しています。財政的に余裕もでき、桂山荘の修理や増築に力をそそぎました。慶安2年(1649)頃までに中書院、新御殿、月波楼、松琴亭、賞花亭、笑意軒などを新増築しました。
八条宮家はその後、京極宮、桂宮と改称されて明治に至り、明治14年(1881)11代淑子(すみこ)内親王が亡くなられるとともに断絶しました。宮家の別荘として維持されてきた桂山荘は、明治16年(1883)に宮内省所管となりました。
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