長野県上田市東内虚空蔵(旧丸子町)に虚空蔵堂(こくぞうどう)があります。
旧丸子町から鹿教湯温泉へ通ずる国道254沿いの東内地区に虚空蔵堂はあります。正式には法住寺虚空蔵堂 といい天台宗のお寺です。
和様唐様をまじえた荘厳な建造物で、老杉の茂る静かな境内にあります。
「福一満」と書かれた額が、虚空蔵堂に大きく掲げられており、裏手は墓地と畑になっています。日本七処の虚空蔵堂中第7番に当たるといわれ、室町時代の作で国の重要文化財に指定されています。
貞観年間に慈覚大師が創建されたと伝えられています。文明18年(1466)に再建されています。建築様式に特徴があります。基壇を設けないで雨落を配置し、自然石の礎石の上に立っています。全体として和様としていますが、頭貫、木鼻、肘木の形、虹梁、扇垂木、厨子などの細部には禅宗様が見られます。
法住寺虚空蔵堂の中に厨子があり。中に虚空蔵菩薩を安置しています。同じく重要文化財に指定されています。虚空蔵菩薩は、虚空(大空)がすべてのものを含むように、無量の福徳智慧を人々に与える仏様とされています。
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