旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

石津寺

2016年04月30日 | 旅 歴史
 滋賀県草津市矢橋町に石津寺があります。
 湖輝山石津寺は真言宗智山派のお寺で、草津駅の南西3km、琵琶湖の近くにあります。延暦2年(783)、最澄が一つの木から2体の薬師坐像を刻み、1体を比叡山延暦寺の根本中堂に安置し、もう1体をここに造立した一宇に祀ったと伝えられています。
 元暦年間(1184-1185)、本堂が焼失し荒廃しましたが、延文年間(1356-1360)に室町幕府2代将軍足利義詮(よしあきら)により再建されています。本尊の薬師如来像は元禄11年(1698)に天海僧正が江戸の寛永寺を建立した時に移され、現在は寛永寺の本尊となっています。

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鞭崎神社表門

2016年04月29日 | 旅 歴史
 滋賀県草津市矢橋町に鞭崎(むちさきじんじゃ)神社があります。
 鞭崎神社の表門は膳所城の南大手門が移築された建物です。昭和52年(1977)の屋根の葺き替え工事の時に明らかになりました。明治まで250年間続いた膳所城は明治4年(1871)に廃城になり、北大手門は篠津神社の表門に、二の丸より本丸への入り口にあった城門は膳所神社の表門に移築されました。
 表門は本瓦葺きの高麗門で、門右手には潜り戸があります。屋根は本柱通りに切妻を掛け、控えにはそれより低い切妻屋根をのせています。太くて頑丈な木材が縦格子に組み立てられ、その上に板を平列に張り、さらにその上に鉄板を直角に縦方向に張るという頑丈な門です。鞭崎神社の表門は明治39年(1906)に国の重要文化財に指定されています。

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鞭崎神社

2016年04月28日 | 旅 歴史
 滋賀県草津市矢橋町に鞭崎(むちさきじんじゃ)神社があります。
 鞭崎八幡宮は石津寺の近くにあります。当初は矢橋八幡宮と称していましたが、建久元年(1190)、源頼朝が京都に上る途中、矢橋の浦から鞭を上げて当社を指し、村人に名を尋ねたことから鞭崎八幡宮と称するようになったそうです。
 鞭崎神社の創建は白鳳4年(676)で、天武天皇の勅命により、右大臣をしていた大中臣清麻呂(おおなかとみのきよまろ)が創建したと伝えられています。源頼朝は当社を深く崇敬し、建久3年(1192)に卜部兼藤に命じ、社領を寄進し社殿を再建させています。
 慶長8年(1603)、膳所(ぜぜ)城主戸田氏から10石、正保4(1647)には同城主石川氏から5石の社領の寄進を受けています。慶安4年(1651)に本多俊次が7万石で入封して以来、明治維新まで13代220年間本多氏が膳所藩主を勤めましたが、その間庇護され、社運も隆盛しました。
 明治維新後、膳所城は解体され、城の門の多くが別の場所に移築されました。ここ鞭崎神社の表門は膳所城の南大手門を譲り受けたもので、膳所神社の表門、篠津神社の表門とともに国の重要文化財に指定されています。

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西教寺十三重石塔

2016年04月27日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本に西教寺があります。
 明智光秀の墓の左端に十三重石塔が建てられています。江戸時代前期の寛文2年(1662)のものです。勅使門の近くには、平成に建立された十三重石塔も建てられています。

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妻木氏供養塔

2016年04月26日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本に西教寺があります。
 妻木氏の供養塔が明智光秀の墓の近くにあります。妻木氏は光秀の妻・煕子の親で、光秀家臣団の主力を構成する一族衆でした。妻木城12代城主であった妻木藤右衛門広忠は天正10年(1682)坂本城落城後、明智一族に殉死した人々を西教寺に埋葬し、煕子の墓前で自刃したと伝えられています。

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 明智光秀の妻の墓

2016年04月25日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本に西教寺があります。
 明智光秀の墓の横には、早逝した明智光秀の妻・煕子(ひろこ)の墓があります。煕子は細川ガラシャの母になります。光秀が斎藤義龍との戦に破れ本拠を失って困窮していた時、汁事(順番に家を訪れ食事をしながら話をする会)を催すお金がなく、煕子は自分の黒髪を売って席を設け、光秀を助けたという逸話が残っています。

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明智光秀の墓

2016年04月24日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本に西教寺があります。
 西教寺の境内には、明智光秀と一族の墓があります。光秀の墓には「秀岳宗光大禅定門」との法名が彫られています。光秀は西教寺の復興に尽力しました。大本坊を造築し、仮本堂を完成させ、現在の本尊(国の重要文化財の丈六の阿弥陀如来)を迎えています。山崎の合戦で非業の死をとげた後、光秀一族とともに西教寺に葬られたといわれています。

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明智光秀の墓

2016年04月24日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本に西教寺があります。
 西教寺の境内には、明智光秀と一族の墓があります。光秀の墓には「秀岳宗光大禅定門」との法名が彫られています。光秀は西教寺の復興に尽力しました。大本坊を造築し、仮本堂を完成させ、現在の本尊(国の重要文化財の丈六の阿弥陀如来)を迎えています。山崎の合戦で非業の死をとげた後、光秀一族とともに西教寺に葬られたといわれています。

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西教寺芭蕉句碑

2016年04月23日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本に西教寺があります。
 明智一族の墓近くに芭蕉の句碑があります。
  「月さびよ 明智が妻の 咄せむ」
 芭蕉は「奥の細道」の旅の途中、越前の丸岡に足をとめた折に耳にしたことを、のちに伊勢の門弟・山岡又玄(ゆうげん)の妻に贈ったという句です。

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染殿(五輪塔)

2016年04月19日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本に西教寺があります。
 石段を登る途中に無名の五輪塔があります。染殿と呼ばれ、鎌倉時代の石塔です。西教寺で最も年代の古い石造物で花崗岩でできています。基礎(方)、塔身(円)、笠(三角)、請花(半円)、宝部(団形)の5部すべてを揃えています。

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宝珠丸像

2016年04月18日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本に西教寺があります。
 宝珠丸の像が境内にあります。宗祖である真盛(しんせい)上人は紀貫之の末裔で,嘉吉3年(1443)正月28日に生まれました地蔵菩薩から宝珠を授かった夢をみて身ごもったので、宝珠丸と名付けられたそうです。7歳のとき伊勢の川口郷の光明寺の盛源律師の弟子となり、14歳で剃髪出家して名を真盛と改めたそうです。

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真盛上人御廟

2016年04月17日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本に西教寺があります。
 真盛上人御廟は伽藍の南西、本堂の西の高台に天保13年(1842)に建てられています。間口2間、奥行2間で1間の向拝を付けた宝形造りで、四半敷の基壇に建てられています。精巧な彫刻が施され、和様に唐様を混ぜた折衷形になっています。御廟は国の登録文化財に指定されています。

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放生池

2016年04月16日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本に西教寺があります。
 西教寺本殿に向かって左手上に宗祖真盛上人の御廟があります。長い階段の下には放生池があり立派な太鼓橋が架かっています。

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西教寺客殿

2016年04月15日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本に西教寺があります。
 西教寺の客殿は本堂の西側にあり、本堂から廊下で繋がっています。客殿は「桃山御殿」とも呼ばれ、慶長3年(1598)豊臣秀吉の死後、その菩提を弔うため、敦賀城主大谷刑部少輔吉隆の母と、秀吉の家臣山中山城守橘長俊の令室が大檀那となり再建しました。その際、伏見城の御殿を移したそうです。
 伏見城の御殿は天正17年(1589)に造られた建物だったので、西教寺客殿もその時の建物ということになります。客殿は間口12間(27.1m)、奥行8間(15.3m)、単層、屋根の南面は入母屋造り、北面は切妻造りで、柿(こけら)葺きの書院造りの大きな建物です。
 客殿は南北に長く、東面と南面には広縁や落縁があります。東面は狩野派(かのうは)によって描かれたる襖絵(ふすまえ)の絵柄により、控の間、鶴の間、猿喉(えんこう)の間、賢人の間、花鳥の間と分かれています。西面は最も南に上座の間があります。。明治35年(1902)に国の重要文化財に指定されています。

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西教寺客殿通用門

2016年04月14日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市坂本に西教寺があります。
 客殿通用門は客殿の南面を区切る板塀の間に設けられた平唐門です。間口2.1m、木造で、屋根は檜皮(ひわだ)葺き、妻に彫物懸魚をつけています。面取角柱の親柱に腕木をつけて軒桁を受け、棟木は舟肘木で受けています。 客殿通用門は国の登録文化財に指定されています。

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