滋賀県草津市志那町に志那神社があります。
志那神社は、草津駅の北西約4.5kmのところ、琵琶湖岸にほど近いところに建てられています。志那神社の創建は不詳ですが貞観9年(867)に奉納された鏡や鈴が現存することから、それ以前に鎮座していたと思われます。
社記に志那神社は徃古延喜式式内意布伎神社とあります。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に意布伎神社であったことがわかります。三大神社、惣社神社とともに古くから格式の高い意布伎神社であったようです。志那三郷の藤で有名ですが、各々の境内には藤が植えられています。
祭神は志那津彦命(しなつひこのみこと)、志那津姫命(しなつひめのみこと)、伊吹戸命(いぶきどぬしのみこと)です。志那津彦命は、日本神話に登場する神で、古事記では志那都比古神(しなつひこのかみ)、日本書紀では級長津彦命(しなつひこのみこと)と記されています。
古事記では、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)の子で、風の神として有名です。志那は「息が長い」という意味があるそうです。古代人は、風は神の息から起きると考えていました。稲作に欠かせないものですが、台風などの暴風は被害を受けるため、各地で暴風を鎮めるために風の神である志那津彦命が祀られるようになったようです。。
境内には国の重要文化財に指定されている本殿のほか、拝殿、白山神社、八幡神社、祭器庫、黒門、百灯屋舎、太鼓部屋、手水舎、社務所、石燈籠などが建てられています。参道の両側には、滋賀県の保護樹木に指定されている黒松が植えられています。
5月3日には国選択無形民俗文化財の「草津のサンヤレ踊り」が催されます。草津市内に伝承される踊りで、少年や青年が太鼓や鉦、笛などの楽器を持って簡単な踊りを行い、そのまわりを笹や扇子などの彩り物をもって取囲みます。そして囃し歌う民俗芸能が踊られます。
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