赤ん坊の名付けの話です.
少し写真のない文章だけのお話になります.
きっと退屈されるとおもいますので,少しずつ追記する形でアップしていきたいと思います.
時間(日を開けて)をおいていご覧いただければ幸いです.
ご面倒をおかけしますが宜しくお願いいたします.
9月6日午前2時 少し更新しました.
=====================================

出産予定日の1ヶ月前くらいになり「名前,考えないとなぁ」と漠然と思う.
まだ差し迫るものも無く,だた本当に漠然と「名前と言うものを考えないといけない」程度に
思っていた.
知り合いに話したら
「予定日は8月末でしょ.初産なんできっと遅れますよ.9月やから菫(すみれ)なんて
いいんちゃいます.
♪すみれセプテンバーラブ♪」
「確かにそんな歌があったなあ」なんて思いながらも,なるほど「すみれ」ってかわいいなぁ
なんて自分も思った.
早速とら母に話すと,どこで話が食い違ったか,
「いいね.楓(かえで)って」
どうやら脳みそまで胃袋になってしまったようだ.
ネットで調べたらどちらも9月の花ではなく,おまけに最近の名付けベスト10にあるメジャーな名前.
知人友人に名前をどう付けたのか聞いてみたら,
「嫁さんが考えた」
「イメージで」など.
「姓名判断」を気にしたと言うのは半々くらい.
ネットで調べたり本を一冊買ってそれを参考にしたなど.
意外や,この人は間違いなく姓名判断なんて気にしないだろうと思った人が調べていたりした.
ネットを検索するといくつかサイトを見つけた.
名前を入力したら吉凶を判断してくれるものもあれば,苗字に最適な画数の文字を出してくれる
サイトなどいろいろ.
出来れば楓や菫などの「言葉の響き」よりも意味のある名前にしたかったので,亡き母親の
名前の一文字をもらい二文字にしようと考えた.
子供は私達にとって希望の光に思えたので二文字目は「希」とかにしたかったけど「凶」と出た.
他もことごとく凶ばかり.
そのうちネットだけでは判断できなくなり,ちゃんと調べてもらいたくなってきた.
とはいえ,見ず知らずの占い師の人を訪ねるには抵抗がある.
身近な人で占いや霊感のある人が一人だけいた.
私が小学生から大学まで通っていた塾の先生だった.
近所に住んでおられるがもう20年くらい会っていない.
その先生の言われたことで今でも気にしていることが一つある.
それは「時刻のぞろ目」.
小さな頃から「11:11」や「2:22」,「4:44」などよく見た.その話を得意げに話したら
その先生がポツリとこう言った.
「それはよく無い事よ」
====================================
ネットで調べてみても「記憶に残る数字だから」とか,「気にしすぎ」とか書かれているばかりで
なぜ悪いのか書かれていない.
いや,ぞろ目は良いという人もいたりする.
それにしてもよく見る.
夜中にふと目が覚めて時計を見たりテレビを点けたらそうであったり,運転中もよく見る.
嫌なのが狂ってた時計なのにそうであったときは,我ながらに怖くなるときがある.
なぜ悪いのかその先生に聞いてないことをずっと後悔していた.
子供の名付けを機に先日思い切って先生宅を訪ねてみることにした.
何度もそこの前を通っていて今は塾を辞められ,長屋のハイツになっていたのは知っていた.
同じような玄関が並ぶ長屋.
どのお宅か分からなかったので昔からある向かいの散髪屋に聞いてみた.
私 : 「すみません.お向えに昔塾があったと思うのですが」
散髪屋 : 「ああ.○○さんね」
私 : 「はい,私そこの生徒だったんです.久しぶりに訪ねてきたのですが家が分からなくて,
どのお宅ですか?」
散髪屋 : 「あ~あの方ね,去年やったかな,亡くなられましたよ.
せっかく来てくれたのにね.」
私 : 「・・・・・.
年齢はおいくつくらいでしたか」
散髪屋 : 「71才くらいかな.1年くらい病気を患ってて,実家に戻られて療養してはったよ・・・」
何とも言えない空虚な気持ち.
冷静に考えると高齢なのは当たり前のこと.
自分の中ではあの頃のイメージのまま時計が止まっていた.愚かな話だった.
買っていった菓子箱だけが残り,僅かに残っていた細い糸がプツリと切れた気がした.
他に姓名判断してもらう当てが誰かいないか・・・・
友人に一人SF小説作家を目指す子がいる.
原稿を書いては出版社に応募するのだが,内容も重要だがペンネームというのも大切らしく
彼のペンネームをある人に頼んで付けてもらった話を思い出した.
どちらかと言えば疑い深い方で,厄年や墓参りなどのしきたりは重んじるが,占いなどは
信じないタイプの人間.
姓名判断に詳しい知人の紹介である姓名判断師さんを訪ねたが,当然最初は疑ってかかった.
だが身内や友人の名前を告げただけで,その人達の生い立ちや幸不幸を言い当てられ,さらには
久しぶりに再会した友人が癌を患っていると聞き,その名前を見てもらったら病巣まで的中されたと
話してくれた.
その姓名判断の先生曰く「姓名判断は占いではなくて統計学に下ずくものだそうで,透視したり
ましてや特殊な能力があるわけでない」と言われたそうだ.
「出生届の提出期限は出生の日から14日以内」
出産と赤ん坊の病気で名前を考えている余裕なんて無かった.
亡き母親の名前一文字に足す“止め字”の一文字が決まらない.
とら母と赤ん坊が退院して来たのが8月31日(金).すでに出生後10日を過ぎていた.
その夜,友人に電話をしてその姓名判断の先生の話をもう一度聞いてみた.
「悪いこと言わんからちゃんと見てもらった方がいいで.いざとなれば名付けもしてもらえるしなあ.
他人から付けてもらった名前でもひと月もしたら馴染んでくるし.今から電話してみいや・・・」
善は急げとばかりにせかす友人に押され,すぐに電話をかけてみた.
私 : 「すみません,大阪の○○さんの紹介でお電話しました.子供が生まれたのですが
名前を付けるのに相談したいのですが・・・・」
先生 : 「それはおめでとう.何か考えている名前はあるの」
(物腰の柔らかな感じの声だった)
私 : 「はい,亡くなった自分の母親の一文字と希望の「希」を足して○希にしようと
思っているのですが,良い画数ではないみたいで,ほかもどれも同じなんです」
先生 : 「ちょっと待ってね」
(早速名前を見てくれている.)
先生 : 「それはあまりよくないねぇ」
その後,何故良くないかの理由を教えてくださった.
白紙に戻った我が子の名付け.
残る提出期限はあと4日.
相談だけでも出来ればとお願いしたら,優しそうな声で「明後日の日曜日でもいいですよ」と
言ってもらえたが,もう日がないので明日の土曜日(9月1日)に伺いますと告げ,電話を切った.
次の瞬間「名前を考えなければ」と張り詰めていた気持ちがすーと引いていくのがわかった.
9月1日(土)
行き先は岡山県岡山市.
前日,ネットでルート検索したら中国道と山陽道を通るのが距離も高速料金も一番いいことが分かった.
とら母と赤ん坊を家に残し,車に乗り込もうとしたら雲行きが怪しい.
念のため傘を取りに戻り車に乗り込もうとした瞬間・・・
パキッという音と共に傘の柄が折れてしまった・・・・

嫌な感じがした.
傘を見た,とら母も唖然としている.
気を取り直して,違う傘を手にして再び車に乗り込んだ.
遠出するときはいつもメータの距離計を写すようにしている.
後々ブログに使えたり,お出かけしたときの記録に都合がいいので,写すのが習慣になっている.
岡山までおよそ190Km,高速使って2時間ほどかな.
そんなことを考えながら距離計を写した写真を見て違和感を感じた.
「11:11」 時刻のぞろ目だった.

なんか嫌な感じがしたので,改めて「11:12」で写真を撮り直そうと車内でじっと待つ.
意外と長く感じた.
「もういいかっ」と思った瞬間「11:12」になり,改めて写真を撮り直す.
さて,出発しようと携帯電話にハンズフリー用のイヤホンマイクを付け,ふと携帯電話の画面を見たら
「11:11」を示していた.
もやもやした気持ちで高速のインターを目指す.
自宅近くの幹線道路が渋滞している.
裏道から中国道の吹田ICを目指す.
スムースに吹田ICまでたどり着きETCゲートをくぐった瞬間,ナビからおかしなルート案内が
流れた.
「右方向 京都方面」
反対方向に誘導している.
気付いたら中国道ではなく,名神高速に乗っていたのだった.
脱力感に襲われる.
行くのをやめようかとさえ思った.
・・・つづく
少し写真のない文章だけのお話になります.
きっと退屈されるとおもいますので,少しずつ追記する形でアップしていきたいと思います.
時間(日を開けて)をおいていご覧いただければ幸いです.
ご面倒をおかけしますが宜しくお願いいたします.
9月6日午前2時 少し更新しました.
=====================================

出産予定日の1ヶ月前くらいになり「名前,考えないとなぁ」と漠然と思う.
まだ差し迫るものも無く,だた本当に漠然と「名前と言うものを考えないといけない」程度に
思っていた.
知り合いに話したら
「予定日は8月末でしょ.初産なんできっと遅れますよ.9月やから菫(すみれ)なんて
いいんちゃいます.
♪すみれセプテンバーラブ♪」
「確かにそんな歌があったなあ」なんて思いながらも,なるほど「すみれ」ってかわいいなぁ
なんて自分も思った.
早速とら母に話すと,どこで話が食い違ったか,
「いいね.楓(かえで)って」
どうやら脳みそまで胃袋になってしまったようだ.
ネットで調べたらどちらも9月の花ではなく,おまけに最近の名付けベスト10にあるメジャーな名前.
知人友人に名前をどう付けたのか聞いてみたら,
「嫁さんが考えた」
「イメージで」など.
「姓名判断」を気にしたと言うのは半々くらい.
ネットで調べたり本を一冊買ってそれを参考にしたなど.
意外や,この人は間違いなく姓名判断なんて気にしないだろうと思った人が調べていたりした.
ネットを検索するといくつかサイトを見つけた.
名前を入力したら吉凶を判断してくれるものもあれば,苗字に最適な画数の文字を出してくれる
サイトなどいろいろ.
出来れば楓や菫などの「言葉の響き」よりも意味のある名前にしたかったので,亡き母親の
名前の一文字をもらい二文字にしようと考えた.
子供は私達にとって希望の光に思えたので二文字目は「希」とかにしたかったけど「凶」と出た.
他もことごとく凶ばかり.
そのうちネットだけでは判断できなくなり,ちゃんと調べてもらいたくなってきた.
とはいえ,見ず知らずの占い師の人を訪ねるには抵抗がある.
身近な人で占いや霊感のある人が一人だけいた.
私が小学生から大学まで通っていた塾の先生だった.
近所に住んでおられるがもう20年くらい会っていない.
その先生の言われたことで今でも気にしていることが一つある.
それは「時刻のぞろ目」.
小さな頃から「11:11」や「2:22」,「4:44」などよく見た.その話を得意げに話したら
その先生がポツリとこう言った.
「それはよく無い事よ」
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ネットで調べてみても「記憶に残る数字だから」とか,「気にしすぎ」とか書かれているばかりで
なぜ悪いのか書かれていない.
いや,ぞろ目は良いという人もいたりする.
それにしてもよく見る.
夜中にふと目が覚めて時計を見たりテレビを点けたらそうであったり,運転中もよく見る.
嫌なのが狂ってた時計なのにそうであったときは,我ながらに怖くなるときがある.
なぜ悪いのかその先生に聞いてないことをずっと後悔していた.
子供の名付けを機に先日思い切って先生宅を訪ねてみることにした.
何度もそこの前を通っていて今は塾を辞められ,長屋のハイツになっていたのは知っていた.
同じような玄関が並ぶ長屋.
どのお宅か分からなかったので昔からある向かいの散髪屋に聞いてみた.
私 : 「すみません.お向えに昔塾があったと思うのですが」
散髪屋 : 「ああ.○○さんね」
私 : 「はい,私そこの生徒だったんです.久しぶりに訪ねてきたのですが家が分からなくて,
どのお宅ですか?」
散髪屋 : 「あ~あの方ね,去年やったかな,亡くなられましたよ.
せっかく来てくれたのにね.」
私 : 「・・・・・.
年齢はおいくつくらいでしたか」
散髪屋 : 「71才くらいかな.1年くらい病気を患ってて,実家に戻られて療養してはったよ・・・」
何とも言えない空虚な気持ち.
冷静に考えると高齢なのは当たり前のこと.
自分の中ではあの頃のイメージのまま時計が止まっていた.愚かな話だった.
買っていった菓子箱だけが残り,僅かに残っていた細い糸がプツリと切れた気がした.
他に姓名判断してもらう当てが誰かいないか・・・・
友人に一人SF小説作家を目指す子がいる.
原稿を書いては出版社に応募するのだが,内容も重要だがペンネームというのも大切らしく
彼のペンネームをある人に頼んで付けてもらった話を思い出した.
どちらかと言えば疑い深い方で,厄年や墓参りなどのしきたりは重んじるが,占いなどは
信じないタイプの人間.
姓名判断に詳しい知人の紹介である姓名判断師さんを訪ねたが,当然最初は疑ってかかった.
だが身内や友人の名前を告げただけで,その人達の生い立ちや幸不幸を言い当てられ,さらには
久しぶりに再会した友人が癌を患っていると聞き,その名前を見てもらったら病巣まで的中されたと
話してくれた.
その姓名判断の先生曰く「姓名判断は占いではなくて統計学に下ずくものだそうで,透視したり
ましてや特殊な能力があるわけでない」と言われたそうだ.
「出生届の提出期限は出生の日から14日以内」
出産と赤ん坊の病気で名前を考えている余裕なんて無かった.
亡き母親の名前一文字に足す“止め字”の一文字が決まらない.
とら母と赤ん坊が退院して来たのが8月31日(金).すでに出生後10日を過ぎていた.
その夜,友人に電話をしてその姓名判断の先生の話をもう一度聞いてみた.
「悪いこと言わんからちゃんと見てもらった方がいいで.いざとなれば名付けもしてもらえるしなあ.
他人から付けてもらった名前でもひと月もしたら馴染んでくるし.今から電話してみいや・・・」
善は急げとばかりにせかす友人に押され,すぐに電話をかけてみた.
私 : 「すみません,大阪の○○さんの紹介でお電話しました.子供が生まれたのですが
名前を付けるのに相談したいのですが・・・・」
先生 : 「それはおめでとう.何か考えている名前はあるの」
(物腰の柔らかな感じの声だった)
私 : 「はい,亡くなった自分の母親の一文字と希望の「希」を足して○希にしようと
思っているのですが,良い画数ではないみたいで,ほかもどれも同じなんです」
先生 : 「ちょっと待ってね」
(早速名前を見てくれている.)
先生 : 「それはあまりよくないねぇ」
その後,何故良くないかの理由を教えてくださった.
白紙に戻った我が子の名付け.
残る提出期限はあと4日.
相談だけでも出来ればとお願いしたら,優しそうな声で「明後日の日曜日でもいいですよ」と
言ってもらえたが,もう日がないので明日の土曜日(9月1日)に伺いますと告げ,電話を切った.
次の瞬間「名前を考えなければ」と張り詰めていた気持ちがすーと引いていくのがわかった.
9月1日(土)
行き先は岡山県岡山市.
前日,ネットでルート検索したら中国道と山陽道を通るのが距離も高速料金も一番いいことが分かった.
とら母と赤ん坊を家に残し,車に乗り込もうとしたら雲行きが怪しい.
念のため傘を取りに戻り車に乗り込もうとした瞬間・・・
パキッという音と共に傘の柄が折れてしまった・・・・

嫌な感じがした.
傘を見た,とら母も唖然としている.
気を取り直して,違う傘を手にして再び車に乗り込んだ.
遠出するときはいつもメータの距離計を写すようにしている.
後々ブログに使えたり,お出かけしたときの記録に都合がいいので,写すのが習慣になっている.
岡山までおよそ190Km,高速使って2時間ほどかな.
そんなことを考えながら距離計を写した写真を見て違和感を感じた.
「11:11」 時刻のぞろ目だった.

なんか嫌な感じがしたので,改めて「11:12」で写真を撮り直そうと車内でじっと待つ.
意外と長く感じた.
「もういいかっ」と思った瞬間「11:12」になり,改めて写真を撮り直す.
さて,出発しようと携帯電話にハンズフリー用のイヤホンマイクを付け,ふと携帯電話の画面を見たら
「11:11」を示していた.
もやもやした気持ちで高速のインターを目指す.
自宅近くの幹線道路が渋滞している.
裏道から中国道の吹田ICを目指す.
スムースに吹田ICまでたどり着きETCゲートをくぐった瞬間,ナビからおかしなルート案内が
流れた.
「右方向 京都方面」
反対方向に誘導している.
気付いたら中国道ではなく,名神高速に乗っていたのだった.
脱力感に襲われる.
行くのをやめようかとさえ思った.
・・・つづく