オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

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ヴェクスター125のリフレッシュ 電気系の強化 ブレーキの強化 カワサキ KX85キャリパーの取り付け ツーポットキャリパー化

2021-08-06 02:34:40 | ヴェクスター125

未塗装の樹脂製の外装が経年劣化で白くなったのを塗り直していると書いたのが前回の話

今回は外装を取り外したついでに配線に少し手を加えるのとブレーキまわりの整備についてになります。

 

まずは配線について。

ヴェクスターのヘッドライトってむっちゃ暗くて昭和のトイレの裸電球って感じです。

ヘッドライトが"照らす"とか言いますが、もはや"灯す(ともす)"に等しいです。

何でこんな暗いのかと昔、端子電圧を測ったことがあるんですが随分ドロップしていました。(点灯時の電圧ではなく回路の電圧値)

コネクターを磨いたりしましたが改善せず、どうやらケーブル自身が酸化して配線抵抗が大きくなったようでした。

 

冬になると寒くてグリップヒーターが欲しいなとずっと思っていて昨シーズンついに買ったんですが、商品レビューに

原付に付けると電圧が低いと保護回路が効いて停止すると書かれていて、何度もスイッチ入れなおさないといけなくて面倒とか

書かれていて、このまま取り付けたら同じことが起きそうな気がしました。

対策としてはワイヤーハーネスを新品に交換ってのが順当な手段ですが、もう新品は無いでしょうしあってもきっと高そう。

そこでバッテリーから直に配線を追加してやろうと考えました。

ですが、それをするにはバイクのカバー類を外さないといけなくて、それが億劫でとうとうシーズンが終わってしまいました。

 

一番電気食いそうなのがホーンでそれ用に、それに今流行りのドライブレコーダーも付けたい。

ということで外装をはぐったついでに何本か配線を追加しておくことにしました。

 

新規配線なのでヒューズをかませます。ショートしたら燃えますので。

ヒューズホルダーはエーモン製。ケーブル太いなあと思ったら3sqもありました。

バッテリーボックス内にヒューズを置いて、そこから1.25sqを3本分岐したケーブルを作りました。

 

 

 

キーを"ON"で電圧が掛かるように末端にリレーを入れますが、リレーを駆動するにも電力を消費するので

駆動電流の少ない小型のリレーにしました。

最初は無難にエーモンを選びましたが、何となくモノタロウのも買ってみました。

 

 

 

配線の取り出しと取り回しですが、バッテリーボックスに丁度、雨が入らないように下向きに取り出せる

スペースがあったので、そこから引き出すようにしました。

 

 

コルゲートチューブに入れてフレームに這わせてフロントカバー内まで導いてあげてとりあえず仕込み完了。

あとは実際にモノを付けるときに配線します。

 

 

 

 

お次はブレーキまわりの整備。

距離を走っているのでブレーキローターもだいぶちびってて、そろそろ換えないといけないなあと思い、プレコミモーターさんのところから

中国スズキのモノを買っていました。

 

ヴェクスターのブレーキはピンスライド式のワンポットキャリパー。

もう少しブレーキも効いてくれたらと思い、中国ヴェクスターのツーポットキャリパーとか見ていたんですが、ブレーキパッドの調達なんかを

考えたら無難に国産キャリパーが安心。調べていくうちにカワサキのKX85のツーポットキャリパーが"ポン付け"というのをネットで見かけました。

あくまで情報だけだったのでその真偽は不明。

キャリパーを換えるならローターも一緒に交換がセオリー、ならホースも新品に交換してしまおうということで、このタイミングでブレーキまわりも

メンテナンスすることにしました。

ちなみにホースは信頼のスズキ純正品です。

 

 

 

 

KX85はピンスライドのツーポットキャリパー。シルバー色でキャリパーサポートも付いていました。

昔のバイク乗りのイメージとして純正のブレーキと言えば「ニッシン」と「トキコ」。

昔からニッシンのキャリパーには「NISSIN」のロゴが入っていて、その字体とかがカッコよくて良いなあと思ったりしました。

いつの頃かトキコもロゴを入れるようになったんですが、どうも垢抜けてないと言うか、イケてないというか。

 

 

 

トキコのことネットで調べたら、ウキペディアによると

「日立製作所による買収と会社合併を経て、現在は日立Astemoのブランドとなっている。」とありました。

ついでにニッシンの事も調べたら

「2021年1月1日 - 日立オートモティブシステムズ(同日付で日立Astemoへ商号変更)へ吸収合併され解散。」とあって、

どっちも同じ会社になってしまったみたい。知らんかった。ついでにキャブレターのケーヒンとサスペンションのショーワも同じ会社だとか。

すごい経営統合。私の世代がよく知っていた会社はもう今は存在しないなんて、時代の流れっておそろしい。

そのうち私も存在しなくなるわけなんですが・・・・。

 

 ホンマに合うんかいと気になって合わせてみましたがパッと見は付きそうな感じでした。

 

 

 

ネットの情報ではパッドを押さえるバネが付属していないとか、あれがないとか色々書かれていましたが、

パッドが無いだけでパッドだけ買えばいい状態でした。

パッド周りはパッドグリス、ピンスライド部にはシリコングリスを塗っておきました。

 

 

 

大径ローターにするとバッドがローターの外周側を挟み込む事になるので制動力も大幅にアップしますが、今回はローターサイズが

変らわないのでそこまでは期待できないです。

純正キャリパーを裏から見たのがこちら。

大きなパッドがローターの有効幅いっぱいに挟んでいるのが分かるかと思います。

 

 

 

 

ツーポットになるとピストンが小径が二つになり、ローターの外周を挟むことになり、ほんのちょっと動作効率が上がって制動力を稼ぐことになります。

パッドの当たり面が変わるのでローターも新品に換えないといけないと言うわけです。

 

 

 

ローターを取り付けるボルトですが、何でこんなに六角レンチが入るところが柔らかいのってくらい、なめやすいです。

外す際もネジロックが効いていてそのままでネジを緩めようとしても六角部分をなめるだけ。

ちょっと熱してやらないと取れないです。

ローターボルトは再使用しないで下さいとどこかに書かれていましたので新品です。

 

 

 

茶色く錆びた缶はずっと昔に作ったブレーキフルードを抜くとに使う気液分離の容器。

 灰色の箱は大きめなエアーポンプ。

アッという間に抜けてくれます。

 

 

 

ブレーキフルードは塗装を痛めるので気を使います。

 

 

 

ホースが新品になると精神的にも安心感が増します。

ゴム製品って時間と共にひび割れがしてぼろくなるイメージですが、さすがブレーキのゴムは命が乗っかかってるので柔らかいまま。

こういったところは国産品が良いと思ってしまいます。

ですがもっと早くに交換すべき部品。反省です。

 

 

 

 

ピカッと銀色に輝くツーポットキャリパー。

何でも新品はきれいでいいです。

エアーポンプを使うとエア抜きもアッという間ですが、それでも完全に抜くことは至らないことがあります。

時間を空けてブレーキを握ったときに一発目だけ握りこみが深いのはエアが残っているからだとおもいます。

何度エア抜きしても抜き切れず、そんなときは一週間ほどして改めてエア抜きするようにしています。

 

 

 

少しバイクらしくなってきました。

 

 

 

一週間後、再度エア抜きをしました。

キャリパーを外してできるだけエアがブリーダーバルブに来るようにアッチむけたりコッチ向けたり。

 

 

 

 

分かりにくいですが小さな気泡が出てきました。

 

 

 

 

塗っていなかったエンジンのファンカバーも塗っておきました。

 

 

 

 

とりあえず外装のリフレッシュは完了。

 

 

 

 

"静態保存のSLにペンキを塗りました"的なリフレッシュではありますが、それでも素敵な女性に見られても情けなく思われないヴェクスターになったかと

満足しています。

落ち着いた艶消し黒の樹脂パーツはマッド感があって見た目に自然な感じがします。

 

 

 

次はヘッドライトのLED化と貧弱なホーンの変更。

また続きがあれば書きたいと思います。

 

ではまた。