温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

(松之山温泉郷)兎口温泉 露天風呂 翠の湯

2011年09月15日 | 新潟県
※兎口温泉露天風呂「翠の湯」は2013年に廃止されました。

新潟県には油臭のする温泉が点在しますが、それらのなかでも、東頸城丘陵の山中に湧く松之山温泉は、新津温泉や月岡温泉・瀬波温泉のように石油を掘削しようとして温泉が湧いた新参者とは異なり、800年以上の歴史を有する古湯であり、上杉謙信の隠し湯としても知られている名湯であります。この松之山温泉からちょっと離れたところで同じような泉質を湧出させているのが兎口温泉でして、一応独立した温泉地ですが、立地的にも泉質的にも便宜上松之山温泉に含めてしまうことがほとんどです。兎口温泉には植木屋という一軒宿があるのみですが、その裏手には公営の素朴な露天風呂があるので、油臭が無性に恋しくなった初夏の暑い日、車を飛ばして行ってみました。

 
植木屋旅館下の指定駐車場に車をとめます。辺りには丘陵の傾斜地に開かれた棚田が広がっています。

 
露天風呂は一応公営ですが、受付管理業務は植木屋旅館に委託されており、料金も植木屋さんで支払います。


旅館の妻面には翠の湯専用の小窓があり、ここで料金を支払う仕組みです。


受付から100mほど歩くと右手に小屋がありました。ここが脱衣所ですね。この小屋を目にする前から、露天風呂から漂ってくる独特の油臭が鼻をくすぐってきます。


内部は棚があるだけの至ってシンプルなもの。出入口は常時開けっぱなしにされているため、室内の隅っこには蜘蛛の巣が張っていたり蛾が這い蹲っていたりします。神経質な人や潔癖症な人にはちょっと厳しいかな。

 
露天風呂しかないお風呂。カランもありません。でもこの質素さが公営施設とは思えない野趣を醸し出しているようでした。5~6人サイズの浴槽の上にはテントが掛かっているので、少々の雨なら大丈夫。


パイプから少々熱めの源泉が投入されています。加温加水循環消毒なしの純然たる掛け流し。熱いお湯に慣れている私は平気でお湯に浸かれましたが、後客の方は「これじゃ熱くて入れないよぉ」と嘆きながら、水道のホースで薄めていました。ということは、普通の感覚では熱いってことなのかしら。
当浴場の名前の由来と思しき深緑色を帯びた黄土色に濁るお湯の中で、微細な黄褐色の浮遊物が無数に舞っており、この浮遊物が濁りの正体かと思われ、桶でお湯を掬っただけでもその濁りの様子がよくわかります。成分総計14340mg/kgという数字はさすがに伊達じゃなく、苦み+しょっぱさ+ゴムを焦がしたような味が強く舌の載り、外を歩いているだけでもわかる強い油臭が湯面から立ち上っています。一口に油臭と言ってもいろいろな種類がありますが、ここの場合は揮発油的な匂い+クレゾールのような匂い+ゴムが焦げたような匂いがミックスされているように感じられました。とくかく苦しょっぱさと油っぽい知覚が特徴的です。また熱めの湯加減で且つ食塩などが濃く溶けているため、とてもパンチのある浴感で、入浴中こそスベスベ感が得られますが、たちまち体力が奪われてヘロヘロになり、湯上りはベトつきとチクチクとした刺激感が残り、なかなかほとぼり冷めず汗も引かずにクラクラしてしまうような、凶暴なお湯でありました。さらにはお湯から上がってしばらくは体からクレゾールのような匂いが取れませんでした。津々浦々で温泉巡りをしていると、たまに「のんびり湯あみ」というより「個性的なお湯との格闘」を求められるような攻撃的な泉質のお湯に巡り合いますが、ここはその代表格かもしれません。お湯との格闘が大好きな私はこのお湯にすっかりはまってしまいました。夏には疲労を覚えるでしょうが、肌寒い時期にはむしろその強烈なパワーがプラスに転じること必至でしょう。


この露天風呂は木々と田んぼに囲まれた野趣あふれる環境ゆえ、夏はとにかく羽虫が夥しくて鬱陶しいのですが、刺してくるような虫は(少なくとも私の訪問時には)いませんでしたのでご安心を。そんな虫たちを胃袋に収めるべく、湯船脇でトノサマガエル君が虎視眈々と狙っていました。


兎口1号
ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 72.1℃ pH7.6 35L/min(動力揚湯) 溶存物質14340mg/kg 成分総計14340mg/kg
 Na:3391mg(59.21mval%), Ca:1989mg(38.02mval%), Cl:8079mg(97.23mval%)

新潟県十日町市松之山兎口756  地図
025-596-2040(植木屋旅館)

※2013年に廃止されました
8:00~20:00 4月下旬~11月営業、毎月15日および月末定休、冬季休業、
400円
備品類なし、窓口でタオル販売(200円)

私の好み:★★★
コメント (2)
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鹿沢温泉 紅葉館

2011年09月14日 | 群馬県
今に比べて交通がはるかに不便だった明治~昭和初期に全国津々浦々を巡った田山花袋の著書『温泉めぐり』 (岩波文庫)では、花袋の知人であるK君の話として伝聞ながら上州の鹿沢温泉に言及しており、
山の温泉地としては、殊に深い静かな温泉場であるそうである。旅舎はそう大きいのはないが、二、三軒渓に枕(のぞ)んで構えられてあって、いかにも深山の中であるそうである(中略)那須、塩原、箱根、または、上州の山の温泉よりも、ぐっと静かで好いということであった。私は信越線で通る度に、いつもその山の中の温泉場を頭に描いた。
と述べています。つまり田山花袋は鹿沢温泉には足を踏み入れていないのですが、未踏の温泉の様子を想像しながらいつかは行ってみたいと思っていたようです。信州の東部町からここへと至る道のピークは地蔵峠と呼ばれ、道中には麓から温泉まで百体のお地蔵さんが立てられて、険しい道を上る湯治客を励ましていました。かなり昔から湯治の温泉として人々に知れていたこの鹿沢温泉ですが、K君が「好い」と言っていた温泉場の姿は大正7年の大火で焼失しており、花袋も文中の脚注において「鹿沢は去年焼けたが、今では九分通り元の通りになったということである」と記しています。実際には温泉宿は元の鹿沢温泉から北の方へ下った場所(新鹿沢)で新たな温泉街を拓き、唯一昔の場所で営業を続けたのが「紅葉館」。旧温泉に一軒だけ残ったため、あたかも一軒宿の秘湯のように今でもひっそりとたたずんでいます。


昔はお地蔵さんに励まされながら険しい道を苦労して登ってこの温泉まで来たのでしょうが、いまでは車でいとも簡単に峠を越し、湯の丸高原の爽やかな景色を眺めながらここへたどり着くことができます。玄関では番犬がお出迎え。ワンコのいる温泉はえてして名湯であることが多いんですよね。

 
玄関に置かれた古く大きな置時計を一瞥しながら、歩くと軋む板敷きの廊下や階段を歩いて、段を下ったところにある浴室へ。浴室入口には墨痕鮮やかに「雲井乃湯」と揮毫された扁額が掲げられています。「段を下って行く温泉には名湯多し」という法則が、ここにも当てはまりそうな予感。

 
脱衣所は至ってシンプル。余計なものや飾り気は一切なし。いや、太い丸太を彫って作られた小物置きの棚が目を引きますね。

 
浴室は男女別の内湯がひとつずつあるだけ。古い作りのお風呂にはカランなんてありません。立ち上がりの約1mほどはモルタルですが、そこから上の側壁や天井、浴槽などほぼ総て木造。昔ながらの湯治宿を思わせる渋い雰囲気です。
浴槽は5~6人サイズ、析出の付着によりトゲトゲしている湯口から静かにお湯が注がれおり、浴槽の縁からふんだんにオーバーフローしています。お湯はやや灰色を帯びた薄い黄土色で貝の潮汁のように弱く濁り、赤錆のような橙色の細かい湯の花が浮遊しています。口に含むと金気味+微甘味+炭酸味+石灰味+土気味といったようにいろんな味覚が舌の上で混ざり合います。そして鮮度を感じさせる金気の匂いと土気の匂いが鼻孔へと抜けていきます。ギシギシかなり引っかかる浴感です。源泉は湯口のすぐ傍にあるため、お湯の鮮度がすばらしく、新鮮な源泉ならではのキリっと冴えたお湯が味わえました。44℃のお湯が加水されることなくすぐに注がれるため、人によっては熱く感じるかもしれませんが、ゆっくり掛け湯して体を慣らしていけば、誰しもそのお湯の良さを首肯することでしょう。また重曹の影響か、湯上りはとてもさっぱりします。


カランはないものの、その代りというべき打たせ湯のようなものが浴室内に落ちています。この下に桶が置かれているので、これで落ちてくるお湯を受けながら上り湯にすることができました。なおこの打たせ湯は湯船と異なる「龍宮の湯」というぬるめの源泉を使っています。


男湯と女湯を隔てる仕切りには、燃え上がる炎を中心にして舞う二人の女を描いた鏝絵のようなレリーフが彫られていました。歴史を感じされる味わい深いレトロな芸術に思わずうっとり。昔の人が湯治に求めた心情に思いを馳せながら、いかにも深山の名湯らしい重炭酸土類系のお湯に身を沈めて、ゆっくりとした時を過ごしました。

 
宿舎の道を挟んだ向かい側には湯の丸高原から湧出する水を落として稼働させているミニ水力発電所があり、そしてその隣のフェンスには…

 

(両画像ともクリックで拡大)
鹿沢温泉の由来の説明文や、大火以前の鹿沢温泉の様子を描いた当時の絵(復元)が掲示されていました。絵には何棟もの宿が描かれており、地蔵峠の道は非常に険しいにもかかわらず、かつては多くの浴客がこの温泉を訪れていたことが想像されます。


雲井の湯
マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉 44.8℃ pH7.0 61L/min(自然湧出) 

群馬県吾妻郡嬬恋村田代681  地図
0279-98-0421
ホームページ

立ち寄り入浴時間不明
500円
シャンプー類あり・他備品類なし

私の好み:★★★
コメント (2)
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白馬八方温泉 第一郷の湯

2011年09月14日 | 長野県
 
白馬八方の温泉は「いつも混雑している」「お湯がどこも一緒でつまらない」という先入観があったため、八方地区の中心に位置する「第一郷の湯」には、目の前を何度も通り過ぎながら訪問したことがありませんでした。しかし先日の白馬岳登山は平日に決行したため、平日の昼間ならそれほど混まないだろうと予想し、先入観を取っ払って下山後に行ってみることとしました。


玄関脇には「湯かけ薬師」なるものが建立されていました。

 
また駐車場の隅っこの信号に一番近い場所には無料の足湯も。

 
全体的にあまり大きな建物ではなく、脱衣所は5~6人が同時に使えば窮屈さを覚えそうです。スキーシーズンには大変なことになりそうだ。
お風呂は内湯と露天があり、内湯の洗い場には混合栓カランが7基設置され、うち4基がシャワー付です。カラン前に貼られたミラーが思いっきり曇っていて(白い物が付着)、ちっとも役に立たないのは残念なところ。室内は木材と石材を多用することにより、ぬくもりのある自然な雰囲気が醸し出されており、浴槽が大きなガラス窓に面しているため、とても明るく開放的です。


お湯はしっかり掛け流され、窓下の排水溝へとオーバーフローしていきます。「みみずくの湯」同様、こちらも八方地区に配湯されている同じ源泉のお湯を使っているため、お湯の特徴は「みみずくの湯」とほとんど同じ。無色透明ほぼ無臭、若干砂消しゴムのような匂いが漂います。一応ツルスベ浴感は得られますが、大したことはありません。湯加減が若干熱めで、私も他のお客さんも長湯できず、せいぜい1分程度で湯船から上がっていました。


内湯の湯船の脇を通って屋外の露天風呂へ。ウッドデッキ調の造りですが、浴槽にはなんとポリバスが使われていました。縁を木材で囲うことによって安っぽさを誤魔化していますが、いくらなんでもポリバスは残念だなぁ…。仮設浴場や地元専用の浴場でのポリバスは却って魅力を増すファクターになりうるのですが、観光客を迎え入れる常設の共同浴場では安っぽさがどうしても目立ってしまいます。でもお湯はちゃんと掛け流されており、浴槽側面の穴から排湯されていました。こちらも湯加減がちょっと熱めでした。
内湯のガラス窓もこの露天も東側、つまり白馬三山とは逆の方角を向いているため、湯あみしながら北アルプスの山稜を眺められないのも残念なところ。「残念」という言葉を繰り返してしまいましたが、絶対的な評価としてはそんなに悪くないんですよ。お湯は掛け流しですし、使い勝手も特に問題なし、お手入れもしっかりなされています。でも露天の景色で伍すれば、同じ源泉を使っている「みみずくの湯」の方が良いですし、源泉の個性やお風呂の雰囲気で比較すれば、白馬塩の道温泉「倉下の湯」に軍配が上がってしまうので、相対的にどうしても評価が下がってしまうんですね…。でも立地条件は良いですし、上述のようなプラス面も多いので、気軽に汗を流すにはもってこいの施設かと思います。


白馬八方温泉第1号・第3号の混合泉
アルカリ性単純温泉 49.7℃ pH11.2 湧出量未測定(混合泉分析のため) 溶存物質128.2mg/kg 成分総計128.2mg/kg
Na:41.0mg(64.91mval%), Ca:16.3mg(29.54mval%), OH:36.1mg(72.28mval%), CO3:14.5mg(16.37mval%)

JR大糸線・白馬駅より徒歩25分(2.1km)、あるいは八方バスターミナルから徒歩2分
長野県北安曇郡白馬村北城5695  地図
0261-72-5705

12:00~21:00(最終受付20:30) 水曜定休(7月下旬~8月中旬および12月下旬〜3月末は無休)
500円
ホームページ
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★
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白馬八方温泉 みみずくの湯

2011年09月13日 | 長野県

白馬村には意外にも数多くの温泉浴場が存在していますが、今回取り上げる「みみずくの湯」は、白馬の共同浴場の中では最も駅に近い施設かと思われます。夏には登山客が、冬にはスキー・スノボー客が多く利用するので、他県民でも白馬をよく訪れる方だったらご存じのはず。表通りからちょっと入った路地沿いに位置していますが、付近には随所に案内看板が立っているので迷うことはないでしょう。駐車場も広いので、車での利用も便利です。

券売機で料金を支払って受付のおばちゃんに券を渡します。おばちゃんは明るくて愛想良いです。玄関ホールには飲料やハーゲンダッツ(アイス)の自販機が設置されていますが、スペースとしてはかなり狭く、無理やり自販機を置いたような感じ。玄関のすぐ左が男湯、右が女湯で、左手前の奥にはこじんまりした休憩スペースが確保されていました。


お風呂は内湯と露天に分かれています。まずは内湯から。洗い場にはシャワー付き混合栓が7基とスパウトのみのカランが3基用意されています。窓に面した明るい浴槽は石板貼りで、天井まで届きそうな大きな岩のオブジェからお湯が落とされ、浴槽へと注がれています。お湯は無色透明ですが、よく見ると微細な白い湯の花がたくさん湯の中で浮遊しているのがわかります。微かに軟式テニスボールのような硫黄臭が漂うものの、よく嗅がないとわからないかもしれません。また強アルカリ泉にありがちな、ちょっぴり口腔を収斂するような味も弱く感じられました。pH11.2という国内屈指のアルカリ性を誇るので、さすがにツルスベの明瞭な浴感が得られますが、そもそも成分がかなり薄く(成分総計は僅か128.2mg/kg)、アルカリ性温泉でのツルスベ浴感をもたらす鹸化という重要な現象の一翼を担うナトリウムイオンも少量(41.0mg/kg)、炭酸水素イオンに至っては検出ゼロという状態なので、pH値から想像したくなるようなもの凄いヌルヌルスベスベは期待できません。


とはいえ、当施設を含めた白馬八方温泉で立派なのは、湯使いを完全掛け流しにしていることです。館内には湯使いに関して、加水加温循環消毒を行っていない旨が明示され、実際にお風呂を見てもちゃんと使い捨てにしていました。尤もこの白馬八方温泉のように成分の薄い高アルカリ性温泉を循環なんてしようものなら、空気中の二酸化炭素を吸収してたちまち中性へと傾き、ごくふつうの水道水と何ら変わらなくなってしまうので、掛け流さないと温泉としての意味を失ってしまうわけですが…。


内湯のガラス窓の向こうには露天風呂が据えられています。内湯の湯船の浅くなった部分をジャブジャブ歩きながら屋外へと出ます。こちらも内湯同様しっかり掛け流しで、内湯ほどではないものの、その半分くらいの高さの岩のオブジェからお湯が注がれています。目の前には畑が広がり、その彼方には八方尾根が山裾を広げています。非常に長閑なよい雰囲気です。湯加減も絶妙な塩梅。爽やかな風が露天風呂を吹き抜けるので、お湯で火照った体をそのそよ風でクールダウンさせたら、何とも言えない爽快感を味わえました。


湯上りに辺りをうろうろしていると、「みみずくの湯」が面する路地の向かいにこんな建物とタンクを発見。入口には「八方温泉 八方口機械室」と記されています。おそらく温泉を引湯するための中継施設なんでしょう。
白馬八方温泉は猿倉の手前で営業している「小日向の湯」から西へ数キロ進んだ南股の沢沿いに源泉井を有し、そこから引湯管を用いて白馬村の八方地区までお湯を引き、八方尾根開発株式会社によって「みみずくの湯」をはじめとする共同浴場の他、100軒ちかい旅館・ホテルなどへ供給されています。いわば温泉の水道みたいなものですから、このような中継施設が設けられるわけですね。このため八方ではどの施設へ行っても同じお湯です。でも源泉に最も近い「小日向の湯」(入湯済ですが未レポート)は、同じ源泉でも感触がかなり違うので、麓と源泉付近で同じお湯がどのように異なるか、入り比べてみるのも面白いかもしれません。
なお源泉の開発については八方尾根観光協会のページに詳しく記されています。


白馬八方温泉第1号・第3号の混合泉
アルカリ性単純温泉 49.7℃ pH11.2 湧出量未測定(混合泉分析のため) 溶存物質128.2mg/kg 成分総計128.2mg/kg
Na:41.0mg(64.91mval%), Ca:16.3mg(29.54mval%), OH:36.1mg(72.28mval%), CO3:14.5mg(16.37mval%)

JR大糸線・白馬駅より徒歩10分
長野県北安曇郡白馬村北城5480-1  地図
0261-72-6542
ホームページ

10:00~21:30(最終受付21:00)
500円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★


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川崎新町駅の料金補充券(2011年9月)

2011年09月13日 | 旅行記
前回記事のつづき

乗車券では手書きの切符を断念しましたが、ならば料補という手があると思い立ち、たまたま仕事で京浜方面へ向かったついでに、切符蒐集家にはお馴染みの川崎新町駅へ立ち寄りました。この駅には国鉄時代からの生き残りと思しきオジサン駅員さんが数人勤務なさっていますが、いつ訪れても面倒臭がらずに快く手書き切符の発券に応じてくれるので、とっても助かります。
今回購入したのは以下の2枚です。


まずこちらは、大宮→越後湯沢の新幹線特急券


そしてこれは越後湯沢→糸魚川の「はくたか」の特急券。幹→在なので乗継割引されています。

担当の駅員氏が電話でマルス指令と「5号車9番デンマーク」や「9号車9番ボストン」等という感じでやりとりし、左手に定規を握りながらカーボン式の料補に必要事項を記入している間、自分の娘の話をしていた別の駅員氏が、老眼の目を細めてながらPOSのキーをゆっくり人差し指1本で叩いて「補充券発行実績」を入力していました。いちいちPOSで売上入力しなきゃいけないところが、駅員氏にとっては面倒ですね。ましてや年配の方にとって、端末操作は億劫であるに違いありません。

新幹線特急券の発行日は8月5日になっていますが、これは9月5日の誤りです。まぁ特に支障なく乗車できたので問題ないでしょう。駅員さんは皆さんお孫さんがいても不思議ではないお歳なので、この程度のミスなら仕方ないのかも。
駅名に関して、越後湯沢だけ手書きですが、駅員氏曰く「他はちゃんとあるんだけどさ、越後湯沢だけ(スタンプが)行方不明なんだよねぇ」とのこと。なお私が確認したところ、半年前に全開したばかりの九州新幹線の駅に関してはほぼ全てについて駅名印が用意されていたようでした。

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