6月21日(火)晴れ
昨日は、近所のH田さんと区の落語会に行ってきた。
今回は、前座 柳亭市也で始まり、桃月庵白酒、林家たい平、入船亭扇辰、そして桂歌丸という顔ぶれ。
区の文化センターとはいえ、小ホールってことだし、
発売からだいぶ過ぎてから問い合わせてもまだチケット取れたし、ってことで、
小さなホールで、がらがらかもねえ~なんて思ってたら・・・
小ホールといえど、かなりの広さで、さらには、ほぼ満席。
老若男女ならぬ老老男女がぎっちり。
「飲食は禁止です。ホールを出たソファでどうぞ!」って何度も放送してるのに
みかんを食べだすワタクシのとなりのとなりのばーちゃん。
みかんの甘い香りがぷ~んと漂う。
落語の途中で、携帯の着信音が響いたのにも驚いた。
まだまだじーちゃんばーちゃんは携帯文化に慣れておられぬ。
もっとひどいのは、おしゃべりが過ぎるおばちゃんがいて、落語が中断した時もあった。
そういうマナー面は残念な感じだったが、落語会自体はとても良かった。
落語の知識がほとんどないので、この落語会に行く前に少々勉強をしておこうと思ったのだが、
なんせ予習が苦手なもので・・・
でも、ここでミラクルが起きるわけです。
落語会に行くと決まった翌日の夜、夫が録画してたテレビ朝日「落語者」を一緒に見はじめてびっくり!
「この人よ!今度の落語会のメンバーの一人。入船亭扇辰さんっ!」
風貌は、楽太郎さん、じゃなくて、三遊亭円楽さんぽい、シャープな感じ。
4人のうち、たい平さんと歌丸さんしか知らなかったので、ちょっとうれしくなる。
夫からは「君は、笑点に出てなきゃ落語家にあらず、だからな」
だって、それくらいしか接点のない世界なんだも~ん。
それから、夫のコレクションである、Podcastのポッド寄席を二人くらい聞いて・・・
いよいよ当日。
まずは、前座さんが『牛ほめ』
桃月庵白酒さんは『替わり目』
林家たい平さん『お化け長屋』
入船亭扇辰さん『麻のれん』
どれも有名な古典落語だそうですが、当然ワタクシは初耳です。
非常におもしろくてゲラゲラ笑いました。
そして・・・いよいよ桂歌丸師匠の登場。
『笑点』でお聞きする、あのお声に、あの語り口調。
感動する。
落語中級者のH田さんは、あんまり歌丸さんのことがお好きでないという話は聞いていた。
彼女曰く、「きちんとし過ぎてるからおもしろくないのよ!」
しかし「笑点」世代のワタクシとしては(?あれ?合ってる?もしかして、どの世代も「笑点」世代?)大喜びで聴き入りました。
さらに!!!ここでもミラクルが起きるわけです。
この、落語初心者のワタクシが、ポッド寄席でチョイスして聴いた「ねずみ」を
歌丸師匠がはじめられたのです。
うわ~っ、知ってるっ!この話。
左甚五郎の話でしょ。
大きな旅籠「とらや」を乗っ取られた父子が、その大きな旅籠の向かいで、小さな旅籠「ねずみや」をやっとるわけです。
そしてそこに、かの有名な彫刻師左甚五郎が泊まる。
そして、父子に同情して、小さなねずみを彫ってあげる。
その木彫りのねずみは、まるで生きてるように・・・タライの中で動くわけです。
そして、それが評判となり、どんどん客が増えていく。
憎々しく思った大きな旅籠や「とらや」が、有名な彫刻師に頼んで虎を彫り掲げると
それまで生きてるように動いてたねずみがぴたっと止まってしまう。
困った鼠屋の主人は、甚五郎に相談します。
甚五郎の目から見て、とらやの虎は、確かに立派なものですが、出来がいいとは思えません。
そこでねずみに聞きます。
一体、なんだって動かなくなったんだ、あんな虎が恐いのか?
浅草演芸ホールに行った人のブログを読んだ時、近くに落語の「オチ」をつぶやくオヤジがいてうざかったと書かれてたが、
そのオヤジの気持ちがわかる。
思わず、ワタクシも隣のH田さんに
『え? あれ、虎ですかい? あっしは猫だと思った』ってネズミが言うんですよって
耳元でささやきたくなったもの。
いや、さすがに我慢はしましたが、顔がにへら~~~っとなりながら聴いてました。
こういうことですね、落語の醍醐味って!
知らない話を初めて聞くのも面白いけど、オチまで知ってる話を聞く方が、もっとおもしろいってことですね。
楽しい夜でありました。
昨日は、近所のH田さんと区の落語会に行ってきた。
今回は、前座 柳亭市也で始まり、桃月庵白酒、林家たい平、入船亭扇辰、そして桂歌丸という顔ぶれ。
区の文化センターとはいえ、小ホールってことだし、
発売からだいぶ過ぎてから問い合わせてもまだチケット取れたし、ってことで、
小さなホールで、がらがらかもねえ~なんて思ってたら・・・
小ホールといえど、かなりの広さで、さらには、ほぼ満席。
老若男女ならぬ老老男女がぎっちり。
「飲食は禁止です。ホールを出たソファでどうぞ!」って何度も放送してるのに
みかんを食べだすワタクシのとなりのとなりのばーちゃん。
みかんの甘い香りがぷ~んと漂う。
落語の途中で、携帯の着信音が響いたのにも驚いた。
まだまだじーちゃんばーちゃんは携帯文化に慣れておられぬ。
もっとひどいのは、おしゃべりが過ぎるおばちゃんがいて、落語が中断した時もあった。
そういうマナー面は残念な感じだったが、落語会自体はとても良かった。
落語の知識がほとんどないので、この落語会に行く前に少々勉強をしておこうと思ったのだが、
なんせ予習が苦手なもので・・・
でも、ここでミラクルが起きるわけです。
落語会に行くと決まった翌日の夜、夫が録画してたテレビ朝日「落語者」を一緒に見はじめてびっくり!
「この人よ!今度の落語会のメンバーの一人。入船亭扇辰さんっ!」
風貌は、楽太郎さん、じゃなくて、三遊亭円楽さんぽい、シャープな感じ。
4人のうち、たい平さんと歌丸さんしか知らなかったので、ちょっとうれしくなる。
夫からは「君は、笑点に出てなきゃ落語家にあらず、だからな」
だって、それくらいしか接点のない世界なんだも~ん。
それから、夫のコレクションである、Podcastのポッド寄席を二人くらい聞いて・・・
いよいよ当日。
まずは、前座さんが『牛ほめ』
桃月庵白酒さんは『替わり目』
林家たい平さん『お化け長屋』
入船亭扇辰さん『麻のれん』
どれも有名な古典落語だそうですが、当然ワタクシは初耳です。
非常におもしろくてゲラゲラ笑いました。
そして・・・いよいよ桂歌丸師匠の登場。
『笑点』でお聞きする、あのお声に、あの語り口調。
感動する。
落語中級者のH田さんは、あんまり歌丸さんのことがお好きでないという話は聞いていた。
彼女曰く、「きちんとし過ぎてるからおもしろくないのよ!」
しかし「笑点」世代のワタクシとしては(?あれ?合ってる?もしかして、どの世代も「笑点」世代?)大喜びで聴き入りました。
さらに!!!ここでもミラクルが起きるわけです。
この、落語初心者のワタクシが、ポッド寄席でチョイスして聴いた「ねずみ」を
歌丸師匠がはじめられたのです。
うわ~っ、知ってるっ!この話。
左甚五郎の話でしょ。
大きな旅籠「とらや」を乗っ取られた父子が、その大きな旅籠の向かいで、小さな旅籠「ねずみや」をやっとるわけです。
そしてそこに、かの有名な彫刻師左甚五郎が泊まる。
そして、父子に同情して、小さなねずみを彫ってあげる。
その木彫りのねずみは、まるで生きてるように・・・タライの中で動くわけです。
そして、それが評判となり、どんどん客が増えていく。
憎々しく思った大きな旅籠や「とらや」が、有名な彫刻師に頼んで虎を彫り掲げると
それまで生きてるように動いてたねずみがぴたっと止まってしまう。
困った鼠屋の主人は、甚五郎に相談します。
甚五郎の目から見て、とらやの虎は、確かに立派なものですが、出来がいいとは思えません。
そこでねずみに聞きます。
一体、なんだって動かなくなったんだ、あんな虎が恐いのか?
浅草演芸ホールに行った人のブログを読んだ時、近くに落語の「オチ」をつぶやくオヤジがいてうざかったと書かれてたが、
そのオヤジの気持ちがわかる。
思わず、ワタクシも隣のH田さんに
『え? あれ、虎ですかい? あっしは猫だと思った』ってネズミが言うんですよって
耳元でささやきたくなったもの。
いや、さすがに我慢はしましたが、顔がにへら~~~っとなりながら聴いてました。
こういうことですね、落語の醍醐味って!
知らない話を初めて聞くのも面白いけど、オチまで知ってる話を聞く方が、もっとおもしろいってことですね。
楽しい夜でありました。