パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

糸井さん、僕を面接して下さい

2012年04月27日 | 本・マンガ・テレビ・映画
4月27日(金)雨

日刊イトイ新聞の
『糸井さん、僕を面接してください』という6回の読み物。
じんわり、良かった。
ある就活生の1年4ヶ月の話。
自分的にはもう就活とは縁遠いし、娘も今年大学に入ったばかりだから、まだ現実みがない。
でも、何気に読みはじめた。
最初、糸井さんに面接を申し込むくらいだから、さぞかし積極的な子なんだろねえと思っていた。
一回目を読み・・・少しイメージと違うなあと思う。
でも、この学歴社会において、人気を二分する(?)京都大学の子だからねえ~と
少しだけ『色眼鏡』的な見方は否めない。
こういうときの高学歴って、ちょっと邪魔になる気がする。エンターテイメント的には。
この『主人公』は、繊細過ぎて頑過ぎて真面目過ぎて・・・
ちょっとめんどくさい子だなと思ってしまう。
いや、きっと『いい子』なんだと思う。
親の期待を裏切らないように、きちんと生きてきて、でも本当は「どうしたいのか。思うままに生きていいのか」悩んでて。
「あたまでっかちなところがあるなあ。
つかえない人間だなあ。」という感想をもたれがちなタイプ。
高学歴ゆえに、その印象は強まるかもしれない。
ワタクシの友人祥子さんは、九州では泣く子も黙るK大卒。
しかし、就職活動の際(その昔、就活という言葉は存在しなかった)
面接官から「うちのような小さな会社ではあなたをもてあます」的なことを言われた。
あ、同僚だったM嬢もかなりの高学歴だったが、やはり就活の際、苦労したらしい。
これは高学歴女子にありがちな現象なのか。
「上司がアホだと、頭良い子を使いこなせないんだろうね。」となぐさめ、
彼女を採用した我が上司の柔軟性を褒めたたえた。
・・・と、話がそれていきました。もどしてもどして・・・
とはいえ、三回、四回と読み進めていくうちに、すごく楽しみになってくる。
どんどんこの男の子のことを応援したくなる。
「糸井さん」との面接がうまくいきますように。
いいたいことをちゃんと伝えられますように。
第五回を読んだ時、ワタクシは、「糸井重里」という人の言葉の力に驚いた。
この人が、世の中に強い影響力を持つのが、分かった気がした。
我が夫は「糸井氏」のことが大好きだ。
夫に勧められて「ほぼ日」を知った。
でも、ワタクシの中では、どうしても「ジャイアンツが大好きで、言葉遊びが上手で、埋蔵金を信じてる永遠の少年のような人」というイメージだった。
でもねえ~この第五回を読んで、ものすごく彼の力を思いしらされた気がした。
すごく大人だった。
分別がどうのこうのではない。
素晴しく大人だった。
ワタクシも、年齢的には立派な大人だが、全然ダメダメだと思った。
そして、最終回を読んで・・・
じんわり感動した。
ストーリーでいえば、第5回が一番好きかもしれない。
でも、読み物として、というか、作り方としてというか、その意味では
最終回での小さなサプライズが一番好きかも知れない。
少々ひねくれてる夫(をいをい!)は作為的と言うかもしれない。
でもワタクシは感動した。静かに涙が出た。
すばらしき若者たち(このコンテンツに携わったスタッフを含めて)と素敵な大人糸井氏。
是非読んで下さい。絶対面白いと思うから!
コメント (4)
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