パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

湯を沸かすほどの熱い愛

2017年12月24日 | 本・マンガ・テレビ・映画
12月24(日)曇り

メリークリスマスッ!!!
夫も娘も仕事です。
イチは寒い寒いとベッドに潜り込んで寝てばっかり。
ツリーを飾り、チキンを焼いたり、ケーキを焼いたりしたのはいつのことでしょう。
今夜の我が家、サバの味噌煮の匂いが充満しております。
買い物に行った時に、出張販売に来てるケーキ屋さんの前を3度もウロウロして、結局買わず。
チキンを一本(もう焼いてあるやつ)買って少し気分を盛り上げようと試みましたが、これだけじゃ腹は満たないなあと鯖を煮た次第。
ますますクリスマスムードから遠ざかってしまった・・・

それはさておき。
先日録っておいた「湯を沸かすほどの熱い愛」を見た。
最近、映画で感動しなくなって、これはワタクシがやさぐれ過ぎているのか、それとも映画界の怠慢か悩んでおるところでしたが、
これはすごく良かった。
まず、キャストが素晴らしい。
宮沢りえさん、杉咲花さん、オダギリジョーさん。
中でも子役の「伊東蒼ちゃん」には泣かされた。
あと、駿河太郎さんも、出て来た最初の頃よりスッとしてて(少しお痩せになったかしら?)
でも、笑顔はそのままで、なかなか魅力的だった。
自分が、「癌」という大病を患ったせいもあるのだが、ドラマや映画でこの病を取り扱われることに過敏に反応するところがある。
実際この映画でも、見ていて、思わず目を背けたくなるシーンもある。
あたし、癌では死にたくないっ!っていつも思ってしまう。
痛そうだし、モルヒネ打ったらもう死んでるようなもんだし、でも痛いのは我慢できそうにないし・・・
だから、ドラマや映画で、この病を出されると軽く絶望を感じるし、知ってたら避けて見ないようにすることもある。
でも、この映画は前評判もすごく高いし、気になってたので覚悟を決めて、気合いを入れてから、見始めたくらいだ。

ここから、ネタバレですから、まだ見てないし、これから見る予定あるって方は読んじゃダメよ。
それ言っちゃダメーーーって宮沢りえから尻を蹴られるのを覚悟で書くから。



最後ね、宮沢りえ演じるお母ちゃんこと双葉さんが亡くなるんだけど、
彼女が、家族で再開した銭湯で火葬される。
そして、家族がそれで沸かされたお風呂に入って終わるという。
これは、まあ、現実的ではないと言われればそうかもしれない。
でも、銭湯の高い煙突から赤い(赤というワードは作中に何度も出てくる)煙が出てくるという象徴的なシーンとか、美しいと思う。
思い出したのが、小川糸著「食堂かたつむり」
これも確か、主人公のお母さんが癌で亡くなるのだが、可愛がっていたペットの豚を解体してみんなで食すという衝撃的なラストだった。
それまでのストーリーが全部好きだっただけに、この最後のエピソードだけは好きになれず、作者までも嫌いになる程トラウマになった。
ちょっとそのことを思い出しかけたけど、でも、それとは全然違って、ワタクシ的には「あり!」「大あり!」なラストだった。
うちの商売が銭湯だったら、あたしもそこで燃やして欲しいくらいだ!
それで娘がその風呂に入ってくれたらこんなに嬉しいことはないぞ。

とエンディングのことだけ語ってしまったが、
「母の愛」ということについても色々考えさせられた。
父は子を捨てられても、母は子を捨てることはできないというワタクシなりの思い込みがある。
でも、現実世界でも、捨てる母は存在するし、捨てざるおえなかった(ワタクシは理解できんが)というケースもあるだろうし、
そのせいで傷つく子、立ち直れない子、前に進めない子、たくさん存在する。
いい映画を見ると、自分が優しく、強くありたいと思い、忘れかけていたことを思い出す。
来年はもっと映画を見よう。
コメント
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