パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

一緒に旅をするということ

2019年07月21日 | 本・マンガ・テレビ・映画
7月21日(日)曇り

「ほぼ日刊イトイ新聞」で今連載されている『ネパールでぼくらは。』
ものすごく面白い。
ざっくり説明しますと・・・

ネパールの僻地から日本に留学したシャラド・ライという青年が、ネパールに学校を作ろうと奔走している。
それを写真家幡野広志氏が撮影することになり、それに古賀史健、浅生鴨、田中泰延、永田泰大という「書くことの尽きない仲間たち」が付いてきた。

同じものを食べ、あるいは違うところへ行き、同じものを見て、あるいは少し離れたところから見て。
それを、書く。
絶対楽しいヤツ、これ!
仲良しの旅でも楽しいし、「初めまして」の人がいる旅でも新鮮で楽しいと思う。
写真家の人の写真も、そうでない人のスナップもまた良い。
撮る人を撮っているのもいい。
ネパールという国について、こんなに考えたり焦がれたりするのは小学生の時以来だ。
小学校の国語の教科書に「ネパールにかがやく」というお話が載ってた。
ネパールという国があることも、首都がカトマンズだということも(この頃、首都というものにハマってて、アジスアベバもこの頃覚えた)古切手が何かの役に立つということも知った。
エベレストやヒマラヤもこの頃知ったかもしれない。
そして、それ以降、深く関わることもなく今に至る。
そんな未知の国ネパールを旅する面々。
こっちから、あっちから、こんな視点、あんな視点、こういう書き方、あんな書き方。
毎日少しずつ更新される記事が楽しくてたまらない。

その中で、ふぉっ!と思ったのが、みんなが口を揃えていう「ネパールで飲んだミルクティーの美味しさ」
チヤというらしい。
首都カトマンズの超高級レストランで美味しいものも色々食べている。
しかし、その興奮の何倍もの熱量で、皆口を揃えてチヤの美味しさを語る。あの手この手で。
日本に帰ってきてからその味を再現しようと努力する人までいる。

東北へ旅行した時、朝食バイキングで食べたワカメのしゃぶしゃぶが感動的に美味しかった。
グルメ案内人による旅でしたから、どの食事も大満足のものだったが、その中で、なんの期待もしてなかったワカメに衝撃を受ける。
そしてその感動を分かち合える、一緒に旅をしたメンバー。
チヤの美味しさを競って書いている文を読みながらワカメを思い出し、蟹づくしを思い出し、山の中のお蕎麦、そうめん流しのそうめんを思い出す。
一緒に旅をして、同じものを食べて、感想を言い合う。
決して目が飛び出るほど高価なものでもなく、でも、その旅の途中での目玉のような食べ物を一緒に食べることで感動を共有する。
そして、その旅の思い出を語るときに必ずセットのようにその食べ物の話で盛り上がる。

ネパールの旅の話は、今、ライ君の故郷へ向かって、ものすごい山道をものすごいドライブテクニックで走っているところだ。
ワタクシの敬愛する永田氏が、ゆで卵好きということが発覚した話に笑う。
一緒に旅をすると、普段知らなかったその人の好き嫌いもわかって面白い。
コメント (2)
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