パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

年をとる

2021年01月06日 | Weblog
1月6日(水)曇り

老母の目が見えにくいのは白内障だということで、手術に踏み切る。
去年の暮れに右目をやって、今年あけてすぐに左目を手術。
日帰り手術である。
手術前には家族に手術の説明をしますとのこと。手術当日は家族は待合室で待機してくださいとのこと。
翌日の朝イチには検査と説明があるのでまた付き添い人が必要。
家族のいない人はどうするんだろう。
白内障の手術というからにはそれなりに高齢の人たち対象であろう。
家族と同居しているとは限らないし、近くに子供や親族がいるとも限らないだろう。
どうするんだろうね〜と母に言うと、しばらく自分の周りの「白内障手術経験者」を思い出していたが・・・
「プール仲間のSさんは一人暮らしだったから、病院側から入院してくれって言われてた。
彼女は定年までバリバリ働いてたからお金もあるし、保険金も下りるから、その後、お高い眼鏡を新調してたわ。」

年末の眼科の待合室で雑誌を読みながら手術の終わるのを待つ。
この眼科のシステムでは、火曜と木曜の午後が手術日。
ドクターはお一人なので、最大で1日4人の手術。
そして、その後5時半から6時半まで午後の診察。
よって、待合室には付添人がポツンポツンポツンと4人。
「L D K」という雑誌をじっくり読み込んでいると、自動ドアが開いておばあさん登場。
受付の人が「今日は手術日なので、診察は5時からなんですよ」と説明しても
「目を洗って欲しいの。」の一点張り。
受付の人が5時からだって言ってるのに、ボケたふりなのかそこだけはスルーしながら、「目を洗って欲しい」と訴え続ける。
とうとう根負けした彼女が看護師さんにSOS。
看護師さんも、散々「処置はドクターしかできなくて、ドクターは手術中で5時半にならないとオペ室から出てこられないのです」と言っても言っても「目を洗って欲しい」
聞いていてイライラする待合室のワタクシ。
看護師さんも根負けして、おばあさんを処置室へ。

また別のお婆さん来院。
受付の人「今日は手術日なので・・・診察は5時半からなんです。」
お婆さん「待ちます」
受付の人「へっ???」
思わずワタクシも「へっ???」と思ってお婆さんをガン見してしまった。
だってまだ3時だよ。
受付の人「まだ3時で、まだこれから2時間半くらいありますよ。」
お婆さん「はい。」
歩いてうちに帰るのが面倒なのか、はたまたうちに帰ってもすることないし、待合室でテレビ見るのと変わりないから帰らないのか。

こういうお婆さんたちを見ながら「そうだよね〜病院側も家族に付き添ってもらわなきゃ困ったばあさん達たくさんいそうだよね。術後の点眼薬も三種類あったり5分の間をとって差すとかめんどくさいし。
家族にきちんと説明聞いてもらわなきゃねえ。」と年を取るということをしみじみ感じたりしていた。


よそ様のおばあ様の事だけ言うのもなんなので、我が老母の話も少々。
明日義弟Aが来るという日。
明日は「すき焼き」にしようと言い、老母が張り切って買い物に出かけた。
帰ってきてお肉を見ると「焼肉セット」
「お母さん!これ焼肉用の、少し分厚いお肉だよ。」
「あらっ!間違った!」とゲラゲラ笑い、夕方もう一度買いに行った(お前が行けよ!と思われるかもしれないので断っておきますが、我が母はとてもフットワークが軽く、さらには買い物好きである。)
そしてテーブルに広げたお肉のパックを見てワタクシは二度見した。
「焼肉セット」
いよいよボケたのか。
力なく「かあさん、なぜまた焼肉セット?」
老母爆笑。落ち込まないこのポジティブさがこの人の持ち味。
そんなボケ話を肴にみんなですき焼きをつつく。
ワタクシは缶チューハイを母と分け合って「カンパ〜イ」
白内障の手術の話なぞして(その日が手術だった)
はっ!術後の注意を老母と一緒に聞いた中で飲酒や喫煙、入浴は禁止だった!!!
呑ませてしまった!
甘い缶チューハイ「ほろよい」だし、小さなグラス一杯だし、大丈夫だよね・・・と、思いながら一晩ドキドキしながら過ごす頼りない「ご家族」であった。
コメント
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