パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

きっかけ

2021年03月15日 | 本・マンガ・テレビ・映画
3月15日(月)晴れ

全6回の朗読教室の最終日は、プチ発表会で、8分程度のものをみんなの前(と言っても今期は7人)で読む。
ワタクシ、張り切って本を探しまくった。
いつもは近所の小さな図書館を利用しているが、市立図書館にまで足を運んだり、ネットで検索したり、youtubeで実際の朗読を聞いたり・・・
しかし、自分の読みたいものと、時間制限と、季節的なもの等々考えているとどうしても決め手に欠ける。
結局、時間も季節的なものも何もかも合って無いけど、自分が読みたいもの」という一点に絞って幸田文著「雪」(どんなにゆっくり読んでも5分程度)にした。

教室へ行くと・・・まずお一人が悲鳴をあげる。
「きゃーーーっ!今日、朗読会でしたっけ!?」
先生が静かに「今期勉強会で使ったプレゼンツ(←角田光代著)を読まれたら?」
お一人の欠席は聞いていたが、もう一人欠席かしらと思ったらだいぶ遅刻して登場されるも、朗読できないとおっしゃる。
先生また静かに「用意はされてたのでは?」
Aさん「星新一のを読もうと思ってはいたのですが・・・」
最近体調がいまひとつらしいことは聞いていたが(←症状的時期的に花粉症だと思うが、ご本人は風邪と思っておられる)
理由を尋ねる先生にAさんが話し始める。
ここのところずっと、近所の子供の歌が耳から離れない。
童謡だったり、テレビ体操のピアノの伴奏のメロディーだったりするらしい。
とても上手だが、たまに音程が外れたりすると、パパらしき男の人の声で注意が入ってやり直したりするから、テープが回っているわけでは無い。
それがずっと続く。
昨夜は夜中の2時半に聞こえてきた。

神妙な顔で話されるAさん。
少々怖い感じがして聞き入るメンバー一同。
先生が「お隣さんですか?他のご近所の方に相談されてみたら?」
Aさん「その子供の歌の聞こえてくるお家はうちから四軒先で、そのお隣の方に聞いたんです。
そしたら、全然聞こえないっておっしゃるの。」
へ?四軒先なの?さらにはそのお隣の人には聞こえないの?
別の意味でまた怖い感じがしてくるのはワタクシだけだったろうか。
優しい口調で、おとなしそうなAさんは、おんとし80歳。
ううむ・・・
で、彼女いわく、気持ちがざわざわしているから、今日は読めないらしい・・・
着地点がなんとも言えない感じだったため、一同かたまる。
気を取り直したように先生が一言「町内会長さんにご相談された方がいいですね!では、次の方!」

ワタクシの前に読まれた方は、自分の大好きな画家堀文子さんの言葉集と彼女を追悼する新聞記事を読まれた。
ワタクシの後に読まれた方は、庄野潤三氏の短編「五人の男」
最後の方が「秘密の花園」の第1章
自分は絶対選ばないだろうなというような本や、全く知らなかった本、知らなかった作者など、とても新鮮だった。
特に、タイトルしか知らなかった「秘密の花園」には興味が湧き、それぞれ感想を言う中で「読んでみます!」と言うと、
それを読まれた方が「小説より、映画がいいわよ。あたしもまず映画見て、良かったから小説読んだんだけど、映画の方がよかったと思うから。」
観てみます!

今日の一枚は、先日行った武家屋敷群の街並みの中にあったお宅の立派な松と、門。
武家屋敷というと、物々しい武家門があるものだが、この町並みには二軒ほど木を刈り込んで作った門があって素敵だった。
そして、素敵な街には必ずのんびりとした猫ちゃんがつきもの。
見えます?猫ちゃんを探せ!
コメント
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