味覚

５月２２日（土）曇り
GWが明けるのを待って、友人Sさんとランチに出かけた。
彼女オススメ「海老だしうどんの美味しいお店があるのよぉ〜」
開店と同時に行かなきゃすぐいっぱいになっちゃうからってことで１１時には家を出て・・・
あれ？さすがにGW終わったからお客さんいないのかしら？
まだ開店時間まであと数分あるからかしら？なんて言いながら駐車場に入るも様子がおかしい。
お店の入り口まで行って唖然。
定休日の札が！
彼女いわく「調べたのよっ！定休日は月曜日なのよっ！」
n「ワタクシのせいよ、ワタクシ、定休日女という異名を持っているのよ・・・」
Sさん「ハンバーグの美味しいお店にお連れするわっ！」と鼻息荒くおっしゃる。
「あ、その前に定休日調べるわね、まあさっきのお店も調べはしたんだけどねっ」と憤慨しつつバタバタ調べて「レッツゴー！」
街の端っこまで走ります。
もう１２時回ってるからお客さん多いかもねえ〜あれ？駐車場ガラガラ。もしや・・・
お休みでした・・・
まぢか・・・
みなさん、GWで燃え尽きたのかしら（まだこの頃は今ほどコロナ感染者は増えていなかった）
定休日女のワタクシ、Sさんに申し訳ない気持ちはありつつも可笑しさが込み上げてくる。
久しぶりに鹿児島に帰ってきたワタクシに、美味しいお店をご紹介するわと意気込んでおられるだけに、肩で息する勢いで「次は天文館（←鹿児島の繁華街）さすがに天文館ならやってるでしょ。」

お休みでした。
こちらは木曜日が定休日なので、至極真っ当な正当なお休みです。
とうとう彼女「デパートの中ならさすがにやってるでしょ」
ってことデパートの中のおしゃれカフェでランチ。
美味しかったんだけど、ワタクシの中で「海老だしうどん」への憧れは募りました。

満を持して、今週木曜日。
Sさんと「海老だしうどん」のお店へ。
いや、本来は「稲庭うどん」のお店なのです。
色々あるの、普通に山かけうどんとか天ぷらうどんとか。
で、迷わず海老だしうどんを頼みまして・・・

美味いっ。
濃厚な海老の香りと味。
さりげなくトッピングされてるゴボ天も激ウマ。
レンゲ？ヒシャク？でスープもごくごく飲みます。
すくいきれず残ったひとくちは鉢に口をつけて飲み干しました。
「お行儀悪くてごめんね。でも、これを残したら、うちに帰ってから後悔すると思うから。」

と、夫に熱く熱く語る。
語っているうちにまた食べたくなる。
老母は「あたしは別に食べなくてもいいわ」と早々に退散。
夫も、それほど乗り気ではないが、語ってるうちに食べたい気持ちが盛り上がり・・・
また翌日、夫と二人でご来店。
お店の人に気づかれないように髪型を変えてみる（いちいち気にしてないって！）
そして、熱く「海老だしうどん」をオススメするのに、夫ったらあっさりそのお店の一番人気「山天温泉卵うどん」をチョイス。
妻はもちろん「海老だしうどん」でっす。

そしてこの写真をSさんに送り「昨日の写真じゃないよ」
さらには「今日も完飲しました」とカラになった丼の写真まで送りつける。


それにしても・・・
味覚が人それぞれというのは良くわかっていることだ。
理解しているつもりだ。
だが、オススメしたものを否定されるのはあまりいい気持ちではないなあと今回痛感。
ワタクシ、あまりに感動したもので、これはみなさんに広めなければ！と意気込んでいたのだ。
しかし、夫の冷ややかなる態度でさ〜っと冷めた。
ラーメンなんてものも、好き嫌いの分かれる最たるもので、ラーメン好きを公言している人たちゆえに、自分の「オシ」のラーメンを愛するあまり自分好みじゃない味を貶めるような言い方をしたりする。
これは聞いてても、あるいは自分がその渦中にいても、あまりいい気持ちはしない。
だから、自分も気をつけようと思う。
そして、もし誰からからオススメされたら迷わずそれをチョイスして食べてみることにします。
若い頃、「ここ紅茶が美味しいんだよ」と連れて行ってもらったのに迷わず珈琲にしたことを懺悔します。
「チーズケーキがオススメ！」と言われたのに迷わず「ガトーショコラにしよ〜っと」と言ったことを懺悔します。
だから、だから、ワタクシが「海老だしうどん食べに行かない？」とお誘いしたら迷わず「海老だしうどん」をチョイスしてください。よろしくお願いします。