パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

本心

2024年11月28日 | 本・マンガ・テレビ・映画
11月28日(木)曇り


昨日、娘と映画を観に行く。
ええ、下流でも映画くらいは観に行くのですよ(・・・卑屈)
平野啓一郎原作 石井裕也監督 池松壮亮主演 「本心」
以前、娘から「これ読んで!」と送られてきた。
平野啓一郎氏は、『物言う作家』という感じで好きだ。
とは言え、ちょっと小説は難解そうなのでなかなか手が出せず。
「マチネの終わりに」と、この「本心」しか読んでない。
でも、どちらも好きだ。
だから、映像化されるのは不安だが、原作が良くて監督と主演が良いとなると、心配は無用であった。
どのようなお話かと言いますと・・・

「大事な話があるの」――そう言い残して急逝した母・秋子(田中裕子)が、
実は“自由死”を選んでいた。
幸せそうに見えた母が、なぜ自ら死を望んでいたのか…。
どうしても母の本心が知りたい朔也(池松壮亮)は、テクノロジーの未知の領域に足を踏み入れる。
生前のパーソナルデータをAIに集約させ、仮想空間上に“人間”を作る技術VF(ヴァーチャル・フィギュア)。
開発している野崎(妻夫木聡)が告げた「本物以上のお母様を作れます」という言葉に一抹の不安を覚えつつ、VF制作に伴うデータ収集のため母の親友だったという女性・三好(三吉彩花)に接触。
そうして“母”は完成、朔也はVFゴーグルを装着すればいつでも会える母親、
そしてひょんなことから同居することになった三好と、
他愛もない日常を取り戻していくが、VFは徐々に“知らない母の一面”をさらけ出していく……。      HPより

仮想空間というものにいまひとつ馴染めないワタクシであるが、この少し先の世界が末恐ろしく思えた。
前時代のワタクシが理解できるくらい、わかりやすく近未来を映像化してくれてある。
毎週大河ドラマ「光る君へ」を見ながら「あゝ千年前から人間って変わらないのね、良しも悪しきも」と思うのだが、この映画を観ながら、近未来も人間の本質は変わらないものなのだと思う事であった。
一人で見ていたら「う〜む、最後の終わり方は、含みを持たせているのか?それぞれで考えてという事なのか?」と思うところであったが、
娘があっさりと解説してくれて、あ、そうだよねえ、そうだそうだと納得。
一人で映画を見る事が増え、気楽でいいわと思っていたが、こういう時に鑑賞後の感想戦の大事さを思い知る。
そして今一度、自分の読解力を補うべく原作を読み直そうと思うのであった。                          
コメント
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