パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

安全神話が崩れた日

2016年01月18日 | Weblog
1月18日(月)雪

普段、あまり「安全」ということについて深く考えたことがない。
病的な心配性の実父を見てきたせいか。
いや、じつはワタクシ、この父に何から何までそっくりというのは自覚している。
よってネガティブだし、心配性である。
でも、心配が過ぎることによってかえって『マイナスの気』を出しているように思われる父を見て、自分はそうなりたくないと、努力してずぼらに、いい加減に、パッパラパーになろうと思っている(ホント?)
さらには、日本という国の中においては、自分さえしっかりとしていればそうそう危険に遭遇することはないと考えている。
自然災害における恐怖を味わったことがないという環境や、理不尽な犯罪に巻き込まれたことがないという幸せな過去により出来上がったものだ。

激安=快適でない。
激安に対するワタクシのイメージ。
安いものの落とし穴は、豪華でない、快適でない、美味しくない、狭い、サービスが悪い等。
よって、そういうものを我慢しさえすればいいのだから、ケースバイケースでそちらを選択することも可、というのがワタクシの価値観。
たとえば、旅館。
娘が、高校卒業旅行をすると言った時。
初めは箱根の高級旅館を物色していたようだったが「けっ!学生の分際で!」という母の素敵アドバイスを受けて激安ですませた。
たとえば、航空券。
今冬の長期帰省になった理由は「激安航空券」を求めていたから。
冬休みが始まると一気に値段が跳ね上がるのでその前日のスカイマークを予約(9900円也)
あの、サービスにおいて悪評高きスカイマークである。
でも、気にしません。
いや、腹は立ちましたよ。荷物棚にお土産の紙袋入れてたんですけどね、手が届かず(←ワタクシ151cm)
手伝ってくれるジェントルマンもおらず、ワタクシ、靴を脱いでシートに乗って荷物取りました。
でも、それが9900円ということだというなら、「ええ、結構です。了承済みです。」
帰りの飛行機もなるべく安いのを探しまして、ソラシドエアの12500円ですよ。
今、定価があってないようなものなんではっきり言えませんが、JALだと片道3万くらいですからね。
激安でしょ。

しかし、今回の軽井沢バス事故。これはワタクシの「激安」信仰を揺るがせた。
激安=安全ではない
ということは、ワタクシの観念にはないことだったから。
亡くなられた学生さんのお父様が絞り出すような声で「こういう(激安)ツアーに行かせたことが無念」とおっしゃっていたこと。
お母様が「こういう格安ツアーを選んだことを学生らしいと思っていた」とおっしゃったこと。
胸が詰まる思いで聞いた。

安全という、目には見えないものへの対価が、「激安」ではまず削られるのだということを今回改めて感じ、
ずさん過ぎるこのバス会社の管理体制に腹を立てながらも、甘過ぎた自分の「安全への意識」を反省している。
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