(上3つ)「金賞」受賞の花しょうぶ。:「仙女の洞(せんにょのほら)」という江戸系の花菖蒲と思われます。
「胆沢城跡を元気にする会」が進める「あやめの里事業」で、地元の皆さんが育てた花しょうぶ(あやめ)が展示されていました。
(上3つ)「銀賞」受賞の花しょうぶ:「沖の白帆(おきのしらほ)という江戸系の花菖蒲と思われます。
(上7つ)「銅賞」受賞の花しょうぶ。
2016年6月25日(土)、胆沢城あやめ祭り実行委員会主催の「第21回胆沢城あやめ祭り」が国指定史跡・胆沢城跡で始まったので、早速行ってきました。一関は早朝雨が降っていたので心配しましたが、時々日が差す天気になりました。
(上)「千年の夢あかり」(あやめ苑ライトアップ)用の発電機が設置されていました。
13:30時頃会場に着いたら「振る舞い餅」(黄な粉餅)が始まるところでした。1番前に並んでご馳走になりました。
(上と下)「銅賞」受賞の花しょうぶ:「東鑑(あずまかがみ)」という江戸系の花菖蒲と思われます。
花しょうぶを写した後、「舞台発表」の「平成28年度奥州水沢25歳厄年連「○乃蓮」と岩谷堂高等学校鹿踊部の演技を観てから帰ってきました。
ハナショウブ(花菖蒲)アヤメ科 アヤメ(イリス)属 Iris ensata
原種はノハナショウブで、江戸時代に品種改良が進められ、多くの園芸品種が生まれた。先ず江戸で改良が始められ、原種に近い単純な江戸系ができた。丈が低く、花も小さなものが主体で、堀切の菖蒲園などに植えられ、江戸市民を喜ばせた。その後、江戸系を親として、熊本でも品種改良が行なわれ、熊本系の品種が生まれた。熊本系は武家によって栽培されたので、その気質にあった、大形で葉先が垂れ、花芯のしっかりした大輪の品種が好まれた。大輪の花は雨に弱いので、鉢作りにして鉢ごと座敷に飾るという鑑賞法も生まれた。また現在の三重県松阪市周辺でも改良が行われ、伊勢系の品種がつくり出された。伊勢系は花びらが垂れ下がるのが特色。風土や習慣、歴史の違いによって、特色のある3つの系統が生み出されたのは興味深い。最近の品種改良では、各系統の交雑が行なわれ、系統を分けることが困難になってしまった。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]