紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

こぐこぐ自転車

2006-09-12 12:25:30 | 13・本・映画・演劇・音楽など
もうずいぶん前のことになるが、「この本だいすきの会」の集会に出た帰り、最上一平さんという子どもの本の作家と一緒になった。
その頃ちょうど、「サイクリングキャンプにいこう!」を書いていた私は、最上さんに自慢げに、
「この間羽村までサイクリングに行ったよ。」といった。最上さんは羽村在住の方である。
次の瞬間、最上さんのニヤッと笑った顔を見て、しまったと思った。最上さんの顔には、そんなの全然大したことないと書いてあった。
案の定、最上さんはいった。
「ぼくはね、山形までサイクリングしたことがあります。」
あー、やられた。最上さんのペンネームを見ればわかる通り、彼は山形出身である。

それ以来、いつか自転車で遠出をしたいと思っていた。だけど、時間をかけて目的地まで行くのはいい。問題は帰りだ。何日かかけて、自転車で行ったあげくに、また同じ時間かけて、帰ってくるというのは、いかにものらない話しだ。

そんな時、出会った「こぐこぐ自転車」(伊藤礼著・平凡社刊)
目的地に着いたら、自転車は分解したり、折りたたんだりして、列車に載せればいいので、帰りの問題はクリアできそうである。
遠出したければ、飛行機に乗せて運んで、現地でサイクリングした後、また飛行機に乗せて帰ってくればいいのでラクチンそうだし。

伊藤さんの都内自転車めぐりや、遠出の記録が書かれたこの本。
帯に古希を間近に始めたとあるので、山はもう無理になった頃始めてみようかと思っていたところ、娘が買って、一緒にサイクリングに行こうと言いだした。私はまだ迷っているのだけど、自転車旅行の話しでも書けないかと、気持ちはちょっと傾いている。

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