紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

連句・秋の巻

2006-09-20 16:31:05 | 7・連句・俳句・短歌
秋が来た。
秋といえば、連句なのである。
桜の時期の方が華やかで歌詠むにはいいという説もあるが、やはり私は秋がふさわしいと思う。

昨日は「エマノン歌仙・その9」をスタートさせるべく、6人の連衆が集まった。

発句を募集したところ、

小夜更けて 楽都(ウィーン)の森の 虫時雨 ☆

旅に生き 酒酌み交わす 夜長かな 

旅に生き 友と語らふ 夜長かな

一人旅 いざなうような 秋の雲

ぼんぼりの 灯は連なりて 風の盆

雷雨去り 又ひとしきり 虫時雨

水辺より 翔つ鳥のあり 涼新た      

野の風の 揺らぎの中の 女郎花 ☆   

が送られてきた。みんなで投票したところ、☆二首が同点。
決戦投票により、

野の風の 揺らぎの中の 女郎花   茶目猫

が発句に決まった。2ヶ月を目処に巻く予定である。

最初から参加している人は、もう連句を始めて20年になるという話しが、きのう出た。

私は数えてみると、もう12年。一向に進歩はしないけど、楽しい時間だけは共有してきた。刺激もいっぱいもらった。
これからも、無理のないペースで続けていけるといい。

連句の部屋