紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

「旅する力」深夜特急ノート  沢木耕太郎・著

2009-09-10 07:08:20 | 13・本・映画・演劇・音楽など
昨日は仙川の病院の受診日であった。
いつも思うのだけど、いい病院は混んでいる。

この病院の主治医の女医さんは、とっても信頼しているので、会うのがけっこう楽しみなのだけど、とにかく混んでいる。
だから、病院に行く時には、必ず本を持って行かなくてはならない。
下手すると、単行本1冊、待っている間に読めてしまう。

それには理由があるのだけど、血液検査をすると、その日のうちに、血糖値の二ヶ月間の平均値ともいうべきHba1c値を出してくれる。その値を見て、クスリだの注意を受けるのだ。
今日は、6.5で、前回、6.3、前々回6.4より上がってしまったが、まあいいでしょうとのこと。


そして、読んだのは、
「旅する力」深夜特急ノート  沢木耕太郎・著

細かい内容の説明は省くが、これは、沢木さんの旅に関する長編エッセイである。

気になったフレーズ、「旅には適齢期というものがあるのかもしれない」
沢木さんが「深夜特急」を書いた旅に出たのは、26歳の時。

「やはり旅にはその旅にふさわしい年齢があるのだという気がする。たとえば、私にとって『深夜特急』の旅は、二十代のなかばという年齢が必要だった。もし同じコースを今の私が旅すれば、たとえ他のすべてが同じ条件であったとしてもまったく違う旅になるだろう。」(本文より)


私も26歳の時、二度目の海外の旅に出た。行った先はアメリカ。
明日はどこにいるかわからない、40日間にわたる、レンタカーでの友達との二人旅。

カリフォルニア州から、ワシントン州、モンタナ州、そして、カナダのアルバータ州。最後は、バンクーバー。
その旅は、私の人生を変えたと思うのだけど、それも「26歳の時」だった。そのことを久しぶりに思い出した。(つづきは次回)