経済なんでも研究会

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肌寒い 企業の景況感 : 日銀短観

2016-10-05 08:10:46 | 日記
◇ 先行きはすべての面で悪化 = 日銀は3日、9月の企業短期経済観測調査を発表した。それによると、大企業・製造業の景況判断指数はプラス6で前回6月の調査と変わらなかった。大企業・非製造業はプラス18で、前回より1ポイント悪化している。こうした結果を受けて、新聞各紙は「景況感は横ばい」とか「霧は晴れず」などと報じた。だが発表をよく読むと、実態はもう少し「冷え込んできた]感じが強い。

というのも3か月後の先行きに関する調査では、ほとんどの項目が悪化を示しているからだ。まず景況判断をみると、大企業・製造業はプラス6で変わらないが、非製造業は2ポイント悪化する見通し。また中堅企業や中小企業では、製造業も非製造業も2~5ポイントの幅で景況が低下すると予想している。全規模・全産業でも、3か月後の景況感は3ポイント悪化する見込みだ。

16年度の売上げ予想をみると、大企業・製造業は1.7%の減収で前回の予想より1.2ポイント悪化した。大企業・非製造業も1.6%の減収で、前回の予想を0.8ポイント引き下げている。さらに経常利益については、大企業・製造業が14.6%の減益で前回より3.3ポイント悪化。非製造業も4.2%の減益で、前回より0.8ポイント悪くなっている。

企業経営者の先行き景況感が悪ければ、設備投資にも賃上げにも大きな期待は持てない。安倍首相が言うところの「経済の好循環」は、ますます遠のいて行きそうだ。政府は事業規模28兆円の補正予算案を国会に提出、景気の底上げを図ろうとしている。しかし日銀の短観を見る限り、企業は全く無視している感じだ。なぜなのか。政府はその解明に向け努力しているのだろうか。

      ≪4日の日経平均 = 上げ +136.98円≫

      ≪5日の日経平均は? 予想 = 上げ


                

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