◇ 4-9月期は減益が確定的 = 第2次安倍内閣が発足してから、まもなく4年になる。この間、企業の業績はずっと増益基調を維持してきた。アベノミックス効果だと評価していいだろう。だが、その増益基調は途切れることが確定的になった。これまでに公表された企業の中間決算から推計すると、4-9月期は4年ぶりの減益を免れないようである。
日経新聞がこれまでに決算を発表した501社を集計したところ、4-9月期の売り上げ高は前年比7%の減少。純利益は25%の減益となった。円高の進行や新興国の経済不調が響いたという。業種別では精密機械が19%の減益、電気機械も14%の減益となっている。10-3月期については、円高の修正で利益は持ち直すという見方が強い。しかし来年3月期の決算は円相場しだい。厳しい見方をする経営者が多いようだ。
SMBC日興証券も、1部上場の607社について集計した。それによると、売り上げ高は6.6%の減少。営業利益は11.9%の減益、純利益は20.9%の減益だった。純利益でみると、一般機械の43.9%、輸送用機械の38.5%、鉄鋼の74.3%などの減益幅が大きい。一方、医薬品は15.0%、建設は13.8%の増益を維持した。
この推計でも、4-9月期が中間決算としては12年以来の減益となることは確実だという。安倍首相は来週16日の会合で、企業経営者に「来春の賃上げをしっかり」と要請する予定。だが業績が下降したために、企業が大幅な賃上げを実施する見込みは小さくなった。日銀の“黒田マジック”も、神通力を失うことになる。
≪7日の日経平均 = 上げ +271.85円≫
≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経新聞がこれまでに決算を発表した501社を集計したところ、4-9月期の売り上げ高は前年比7%の減少。純利益は25%の減益となった。円高の進行や新興国の経済不調が響いたという。業種別では精密機械が19%の減益、電気機械も14%の減益となっている。10-3月期については、円高の修正で利益は持ち直すという見方が強い。しかし来年3月期の決算は円相場しだい。厳しい見方をする経営者が多いようだ。
SMBC日興証券も、1部上場の607社について集計した。それによると、売り上げ高は6.6%の減少。営業利益は11.9%の減益、純利益は20.9%の減益だった。純利益でみると、一般機械の43.9%、輸送用機械の38.5%、鉄鋼の74.3%などの減益幅が大きい。一方、医薬品は15.0%、建設は13.8%の増益を維持した。
この推計でも、4-9月期が中間決算としては12年以来の減益となることは確実だという。安倍首相は来週16日の会合で、企業経営者に「来春の賃上げをしっかり」と要請する予定。だが業績が下降したために、企業が大幅な賃上げを実施する見込みは小さくなった。日銀の“黒田マジック”も、神通力を失うことになる。
≪7日の日経平均 = 上げ +271.85円≫
≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ≫