◇ いちばん寿命が延びた長野県 = 健康寿命の統計はまだ始まってから日が浅く、統計としては不安定だ。聞き取り調査で「健康ですか」と問われたとき、回答にはどうしても本人の主観が入ってしまう。まだ統計作成の手法には改善の余地が多い。これに対して平均寿命の統計は歴史も長く、かなり安定している。
都道府県別の平均寿命は、1965年から公表されている。その65年時点で、長野県は男性が全国9位、女性が29位だった。それが2013年時点では、男性も女性も第1位に輝いている。反対に沖縄県は65年時点で男女ともに1位だった。それが13年時点では、女性が3位、男性は30位に落ちてしまった。
この48年間には、どの都道府県でも平均寿命が10年以上延びている。しかし、そのなかで長野県と沖縄県の違いはどうして生まれたのだろう。その比較研究を行うことが、健康寿命の延伸につながることは確かだろう。こうした研究のなかから、沖縄県の場合は40-50歳台の死亡率が高いことも明らかになってきている。
健康寿命や平均寿命には、医療体制の問題も大きく関わってくる。ところが研究によると、長野県と青森県の医療体制はほぼ同レベルだという。にもかかわらず長野県は全国一の健康県。青森県は“短命県”と呼ばれるほど。ここからは生活環境や食事、飲酒、運動量などに重点を置いた比較が重要という結論が導き出される。
(続きは来週サタデー)
≪18日の日経平均 = 上げ +104.78円≫
【今週の日経平均予想 = 4勝1敗】
都道府県別の平均寿命は、1965年から公表されている。その65年時点で、長野県は男性が全国9位、女性が29位だった。それが2013年時点では、男性も女性も第1位に輝いている。反対に沖縄県は65年時点で男女ともに1位だった。それが13年時点では、女性が3位、男性は30位に落ちてしまった。
この48年間には、どの都道府県でも平均寿命が10年以上延びている。しかし、そのなかで長野県と沖縄県の違いはどうして生まれたのだろう。その比較研究を行うことが、健康寿命の延伸につながることは確かだろう。こうした研究のなかから、沖縄県の場合は40-50歳台の死亡率が高いことも明らかになってきている。
健康寿命や平均寿命には、医療体制の問題も大きく関わってくる。ところが研究によると、長野県と青森県の医療体制はほぼ同レベルだという。にもかかわらず長野県は全国一の健康県。青森県は“短命県”と呼ばれるほど。ここからは生活環境や食事、飲酒、運動量などに重点を置いた比較が重要という結論が導き出される。
(続きは来週サタデー)
≪18日の日経平均 = 上げ +104.78円≫
【今週の日経平均予想 = 4勝1敗】