◇ 北朝鮮リスク vs 3%成長 = 投資家は北朝鮮リスクの重視派と、予想外に強いアメリカ経済の歓迎派に2分されてきたようだ。先週は29日に北朝鮮が日本を飛び越えるICBM(大陸間弾道弾)を発射したが、ダウ平均は下げなかった。逆に30日に4-6月期のGDP成長率が3%に上方修正されると、これを好感して続伸。週間では174ドルの値上がりとなって、再び2万2000ドルに接近している。
しかし一方では、北朝鮮リスクを嫌って、資金が国債や金に向かった。金価格はニューヨーク市場では9か月半ぶり、東京市場では1年半ぶりの高値となっている。日本の国債も買われ、長期金利は一時0%にまで低落した。円相場も一時は108円30銭まで上昇したが、その後は110円台に戻している。これはアメリカ経済の堅調で、FRBの利上げ可能性が強まったためだろう。
ダウ平均の続伸につられて、日経平均も先週は239円の値上がり。このように株式市場に関する限り、先週は日米ともに北朝鮮リスクを克服した形。だが北朝鮮は日曜日に核実験を強行、さらに9日が建国記念日だ。リスクが一気に高まる可能性もないではない。やはり市場にとっては“慎重な”一週間になるだろう。
今週は6日に、7月の毎月勤労統計。7日に、7月の景気動向指数。8日に、4-6月期のGDP改定値、7月の国際収支、8月の景気ウォッチャー調査。アメリカでは6日に、7月の貿易統計、8月のISM非製造業景況指数。また中国が8日に、貿易統計。9日に、8月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪4日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
しかし一方では、北朝鮮リスクを嫌って、資金が国債や金に向かった。金価格はニューヨーク市場では9か月半ぶり、東京市場では1年半ぶりの高値となっている。日本の国債も買われ、長期金利は一時0%にまで低落した。円相場も一時は108円30銭まで上昇したが、その後は110円台に戻している。これはアメリカ経済の堅調で、FRBの利上げ可能性が強まったためだろう。
ダウ平均の続伸につられて、日経平均も先週は239円の値上がり。このように株式市場に関する限り、先週は日米ともに北朝鮮リスクを克服した形。だが北朝鮮は日曜日に核実験を強行、さらに9日が建国記念日だ。リスクが一気に高まる可能性もないではない。やはり市場にとっては“慎重な”一週間になるだろう。
今週は6日に、7月の毎月勤労統計。7日に、7月の景気動向指数。8日に、4-6月期のGDP改定値、7月の国際収支、8月の景気ウォッチャー調査。アメリカでは6日に、7月の貿易統計、8月のISM非製造業景況指数。また中国が8日に、貿易統計。9日に、8月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪4日の日経平均は? 予想 = 下げ≫