◇ 中小企業も利益が急増 = 企業業績の好調が続いている。財務省が発表した4-6月期の法人企業統計調査によると、金融・保険を除く全産業の売上高は前年比6.7%増加した。また経常利益は22.6%の大幅な増加となっている。16年度の経常利益は75兆円で前年度比9.9%の増益だったが、17年度に入って利益の伸びは加速した形だ。
4-6月期の経常利益を業種別にみると、製造業は8兆2000億円で前年比46.4%の増加。非製造業は14兆1700億円で12.0%の増加だった。このうち製造業では輸送用機械の増益率が大きく、非製造業では卸・小売業の増益が目立っている。また金融・保険業の経常利益は3兆6000億円で、前年比16.6%の増益だった。
経常利益の増加で注目されるのは、中小企業の健闘。金融・保険を含む全産業で資本金10億円以上の大企業が19.8%の増益だったのに対して、資本金1億円未満の中小企業は32.8%の増益を達成した。とても結構な成績と言えるが、この発表では何も説明されていない。
増益基調が続いたことによって、企業の内部留保も大幅に増えている。金融・保険を含む全産業の利益剰余金は、6月末で444兆3000億円に達した。この1年間で28兆6000億円増えている。だが企業はこのように高い内部留保を持ちながら、設備投資や人件費にはあまり使おうとしない。そこに問題があることは、しばしば指摘されている。
(続きは明日)
≪5日の日経平均 = 下げ -122.44円≫
≪6日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
4-6月期の経常利益を業種別にみると、製造業は8兆2000億円で前年比46.4%の増加。非製造業は14兆1700億円で12.0%の増加だった。このうち製造業では輸送用機械の増益率が大きく、非製造業では卸・小売業の増益が目立っている。また金融・保険業の経常利益は3兆6000億円で、前年比16.6%の増益だった。
経常利益の増加で注目されるのは、中小企業の健闘。金融・保険を含む全産業で資本金10億円以上の大企業が19.8%の増益だったのに対して、資本金1億円未満の中小企業は32.8%の増益を達成した。とても結構な成績と言えるが、この発表では何も説明されていない。
増益基調が続いたことによって、企業の内部留保も大幅に増えている。金融・保険を含む全産業の利益剰余金は、6月末で444兆3000億円に達した。この1年間で28兆6000億円増えている。だが企業はこのように高い内部留保を持ちながら、設備投資や人件費にはあまり使おうとしない。そこに問題があることは、しばしば指摘されている。
(続きは明日)
≪5日の日経平均 = 下げ -122.44円≫
≪6日の日経平均は? 予想 = 下げ≫