経済なんでも研究会

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今週のポイント

2018-03-12 07:57:13 | 株価
◇ 消化し切れなかった市場 = トランプ大統領は先週8日「北朝鮮の金正恩労働党委員長と5月までに会談する」と発表。世界に衝撃を与えた。同じ日、トランプ大統領は鉄鋼・アルミに輸入関税をかける文書に署名。ただし「カナダとメキシコは除外。その他の国も協議に応じる」と言明した。朝鮮半島に静けさが戻り、アメリカの保護貿易に緩和の糸口が見える。株式市場にとっては、いずれも大きな好材料だった。

だが市場の受け止め方は限定的だった。この2つのニュースを受けて、9日の日経平均は一時500円以上も上昇したが、終り値は101円の値上がり。ダウ平均も441ドルの上昇にとどまっている。米朝首脳会談では「また騙されるのでは」という疑問の影が付きまとう。関税協議でも「トランプ大統領は新しい要求を交渉材料にするのでは」という懸念が見え透いた。市場はこうした影を意識し、2つのニュースを十分に消化できなかったようだ。

結局、先週はダウ平均が798ドルの値上がり。日経平均は288円の上昇だった。こうした影は長く付きまといそうだから、今週も市場の消化難は続くだろう。ただ朝鮮半島の緊張緩和は、当面の円相場を下落させる公算が大きい。そして株式市場の注目点は、企業の収益動向。特に18年度の収益見通しへと移動して行く。

今週は12日に、1-3月期の法人企業景気予測統計。13日に、2月の企業物価と1月の第3次産業活動指数。14日に、1月の機械受注。アメリカでは13日に、2月の消費者物価。14日に、2月の小売り売上高と生産者物価。16日に、2月の工業生産と住宅着工戸数、3月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が14日に、2月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。

      ≪12日の日経平均は? 予想 = 上げ

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