◇ 最下位から第34位に浮上 = 都道府県別の順位はかなり変動しているが、そのなかで目立ったのが青森県の男性の健闘。前々回10年の調査では最下位だったのが、今回は34位まで浮上した。6年前の健康寿命は68.95歳。それが今回は71.64歳まで改善している。青森県は平均寿命もいちばん短く、10年ほど前から県民の健康増進に力を入れてきた。
青森県は“短命県”の汚名を返上しようと、健やか力推進センターを設置して、県民の生活指導に力を注いだ。特に塩分の取り過ぎに注意することを徹底させたという。ほかの数々の対策とともに、その効果がようやく表れてきたのだろう。青森県の成績向上は「やれば出来る」という証拠にもなる。今後も頑張ってほしいものだ。
青森県のほかにも長野県など、健康対策に力を入れている自治体は少なくない。そういう自治体に、いくつかの提案がある。まず対策の効果を測定して、お互いにその結果を交換すること。次に県民の状態は国よりも自治体の方がよく知っているのだから、県民の健康寿命は独自に調査したらどうか。また健康寿命が延びた結果、自治体の社会福祉支出にどんな影響があったかも発表してもらいたい。
都道府県が独自で健康寿命を計測するには、市町村の結果を積み上げ計算することになるだろう。すると市町村単位の健康寿命も明らかになり、隣同士の自治体間でいい意味の競争が生まれる。健康寿命への取り組みは、まだ始まったばかり。これからは国や都道府県よりも、末端の市町村が自分で考え努力する時代になることが望ましい。
≪16日の日経平均 = 下げ -127.44円≫
【今週の日経平均予想 = 2勝3敗】
青森県は“短命県”の汚名を返上しようと、健やか力推進センターを設置して、県民の生活指導に力を注いだ。特に塩分の取り過ぎに注意することを徹底させたという。ほかの数々の対策とともに、その効果がようやく表れてきたのだろう。青森県の成績向上は「やれば出来る」という証拠にもなる。今後も頑張ってほしいものだ。
青森県のほかにも長野県など、健康対策に力を入れている自治体は少なくない。そういう自治体に、いくつかの提案がある。まず対策の効果を測定して、お互いにその結果を交換すること。次に県民の状態は国よりも自治体の方がよく知っているのだから、県民の健康寿命は独自に調査したらどうか。また健康寿命が延びた結果、自治体の社会福祉支出にどんな影響があったかも発表してもらいたい。
都道府県が独自で健康寿命を計測するには、市町村の結果を積み上げ計算することになるだろう。すると市町村単位の健康寿命も明らかになり、隣同士の自治体間でいい意味の競争が生まれる。健康寿命への取り組みは、まだ始まったばかり。これからは国や都道府県よりも、末端の市町村が自分で考え努力する時代になることが望ましい。
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【今週の日経平均予想 = 2勝3敗】