経済なんでも研究会

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外国人労働者が やってくる (下)

2019-04-05 08:05:27 | 人手不足
◇ もっと真剣に向き合わないと = 日本はこれまで外国人が日本で働くことを、正式には認めてこなかった。技能実習生や留学生が本来の目的を捨てて、カネ稼ぎの労働に従事することを黙認してきたわけである。だが深刻な人手不足に直面し、それでは労働力が足りなくなる。そこで政府は新しい制度の導入に踏み切った。しかし外国人労働者を正式に認知したことは結構だが、そこには労働力の補充という観点しかない。

だから安倍首相も「今回の措置は移民政策ではない」と強調する。だが建設・造船の2業種が受け入れる予定の特定技能2号者は、家族を帯同し永住することも可能だ。この人たちと移民とは、どこが異なるのだろうか。いまヨーロッパでもアメリカでも、移民が大きな政治・社会問題になっている。政府はそれを警戒して、移民を避けているように思われる。

しかし韓国でも中国でも高齢化が進み、東南アジアの労働力に対する依存度が増す。そんななかで「日本ではいくら真面目に働いても国籍は取れない」のでは、競争に負けてしまうだろう。働く外国人は労働力でもあり、消費者でもある。経済への貢献度は、極めて高い。もう少し人間としての観点から、新制度を見直す必要があるのではないだろうか。

もちろん外国人の居住者が増えれば、治安や宗教の問題が出てくることは確かだろう。だが政府がそれを心配して移民問題を避けていると、一般の国民はやってくる外国人を「人手不足を補うための一時的な助っ人」としか意識しなくなる。日本のグローバル化を推進するためにも、いまは勇気をもって“移民問題”を議論すべきときではないか。

       ≪4日の日経平均 = 上げ +11.74円≫

       ≪5日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

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