◇ 昨年の犠牲者は3215人 = 警察庁の集計によると、19年の交通事故による死者数は全国で3215人だった。前年より317人減っている。3年連続で減少しており、過去最少だった。これまでの最大は“交通戦争”と言われた1970年の1万6765人。これに比べれば、5分の1以下に減少した。しかし1年間にまだ3000人以上の尊い命が奪われている。もっともっと減らす努力が必要なことは言うまでもない。
都道府県別にみると、千葉県が最多で172人。次いで愛知県の156人、北海道の152人となっている。少なかったのは山梨県と島根県で、ともに25人だった。愛知県は18年まで16年連続でワーストだったが、少し改善している。千葉県も頑張って、早く汚名を返上してもらいたいものだ。なお東京都は133人で、悪い方から5番目。大阪府は130人で、悪い方から7番目だった。
警察庁は、人口10万人当たりの事故死者数も発表している。それによると、最多は徳島県の5.57人。最少は東京都の0.96人だった。もちろん、事故死の件数は行政区域や人口だけで決まるものではない。道路整備の状況や信号の設置数などにも、大きく左右される。だが最も重要なのは、運転者と歩行者の心構えだろう。交通安全に関する教育・啓蒙は、やり過ぎるということはない。
障害物を感知すると、自動的にブレーキがかかる安全自動車。この普及で、どのくらい交通事故を減らすことができるのだろうか。各メーカーは技術の向上にシノギを削っているが、絶対に安全な装置の開発を目指してもらいたい。航空機や列車の事故で人命が失われれば、大きなニュースになる。年間3000人が死んでも「自動車事故は仕方がない」という思い込みを、みんなが考え直す運動を始めたいものだ。
≪10日の日経平均 = 上げ +110.70円≫
【今週の日経平均予想 = 4勝1敗】
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警察庁は、人口10万人当たりの事故死者数も発表している。それによると、最多は徳島県の5.57人。最少は東京都の0.96人だった。もちろん、事故死の件数は行政区域や人口だけで決まるものではない。道路整備の状況や信号の設置数などにも、大きく左右される。だが最も重要なのは、運転者と歩行者の心構えだろう。交通安全に関する教育・啓蒙は、やり過ぎるということはない。
障害物を感知すると、自動的にブレーキがかかる安全自動車。この普及で、どのくらい交通事故を減らすことができるのだろうか。各メーカーは技術の向上にシノギを削っているが、絶対に安全な装置の開発を目指してもらいたい。航空機や列車の事故で人命が失われれば、大きなニュースになる。年間3000人が死んでも「自動車事故は仕方がない」という思い込みを、みんなが考え直す運動を始めたいものだ。
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