経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

焦ることはない : 外国人客の誘致

2020-01-16 08:18:15 | 外国人
◇ ことし4000万人はムリ = 観光局の集計によると、19年に日本を訪れた外国人観光客は3188万人だった。7年連続で記録を更新しており、15年前と比べると約6倍に増えている。ただ前年比では2.2%の増加にとどまり、勢いは急速に衰えた。政府はことし4000万人の誘致を目標としているが、その達成は難しいだろう。

伸び率が低下した最大の原因は、韓国人客の大幅な減少。18年の客数は753万人にのぼったが、昨年は日韓関係の悪化によって550万人前後に減った模様。また台風や大雨の影響、ビザ発給要件の緩和効果が一巡したこと、さらに中国の元安なども、訪日客の足を引っ張る要因になったと考えれられる。

政府は20年の外国人客数を4000万人、消費需要を8兆円に引き上げる目標を立てている。だが、あと800万人を積み上げることは不可能だろう。オリンピックでは80万人の来日が見込めるが、とてもムリ。消費金額も18年で4兆5000億円だったから、目標にはほど遠い。そもそも外国人旅行客数に目標を設定することに、どんな意味があるのだろうか。

外国人客が急激に増えれば、サービスの質が落ちかねない。交通渋滞や宿泊施設の不足。それに観光地周辺の住民への圧迫感など、すでに問題は広がり始めている。この際は目標の設定などは止めて、ゆっくりと旅行客を増やす方策に転換したらどうだろう。その方が長期的にみて、中身の濃い“観光ニッポン”を構築できると思う。

       ≪15日の日経平均 = 下げ -108.59円≫

       ≪16日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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