経済なんでも研究会

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新型肺炎の 衝撃度は? (下)

2020-01-29 07:17:36 | 中国
◇ 習主席の訪日やオリンピックにも = 今回の新型肺炎に関して、よく引き合いに出されるのがSARS(重症急性呼吸器症候群)という伝染病だ。これも中国本土で発生し、香港など世界中に拡散した。WHO(世界保健機関)の記録によると、世界で8000人以上が感染、774人が死亡している。02年11月に発生が確認され、終息したのは03年7月だった。

このときSARSの封じ込めに指揮を執ったのが、香港大学の管軼教授。この専門家が今回の新型肺炎について「規模は確実にSARSの10倍を超えるだろう」と警告している。感染しても、発熱などの症状が全く出ない人が発見されているからだ。SARSの場合、流行した期間は9か月だった。仮に9か月、あるいはそれ以上の流行期間になったら。

世界各国で感染者が増えれば、中国のように人々の移動を規制する措置をとる国が増えるだろう。それだけ経済活動が制限されるわけで、各国の成長率が低下しかねない。旅行や娯楽、交通や小売りなど、世界的に不況色が強まるかもしれない。つまりSARSと同様、長期化すればするほど、経済的な被害も拡大する。

もし完全な終息までにSARSと同じく9か月かかるとすれば、安全宣言は10月ということになる。習近平主席は4月に国賓として来日する予定だが、これは延期される公算が大きくなった。さらに東京オリンピックも、その期間内に入ってしまう。8月までに疫病の勢いが衰えなければ、どうするのだろう。もちろん、心配のし過ぎは禁物だ。しかし必要以上の用心は求められている。

       ≪28日の日経平均 = 下げ -127.80円≫

       ≪29日の日経平均は? 予想 = 上げ≫            

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