◇ 中国経済への影響は大きい = 武漢市に端を発したコロナ・ウィルス肺炎の感染拡大が収まらず、中国政府はとうとう海外への団体旅行を禁止する措置をとった。ちょうど中国は、いま旧正月の真っ最中。ことしは700万人以上の人が、海外に旅行すると予測されていた。その最大の渡航先は日本。新型肺炎の大流行は、どんな影響を及ぼすのだろうか。
発生地の武漢市では、公共交通機関が完全にストップ。また中国全土でも、すでに団体旅行が禁止されている。中国政府の発表によると、感染者は3000人に迫る勢い。実際はもっと多いという見方が多く、たとえば北海道大学の研究チームは「5500人に達した」という推測を発表している。
当然ながら、中国経済に与える影響は大きい。たとえばアメリカのSPグローバル・レーティング社は「観光・消費・交通などの縮小で、GDPは1.2ポイント低下する」という研究結果を公表した。仮にそうなら、中国の成長率は5%を割り込むことになる。それが日本をはじめ世界経済に及ぼす影響は、きわめて大きい。
日本への旅行客数は、それほど減らないかもしれない。団体旅行は禁止されたが、個人旅行なら出来るからだ。さらに台湾や韓国、あるいはタイやシンガポールなど東南アジアの人々は、中国への旅行を敬遠するだろう。すると日本への旅行客は、予想以上に増える可能性が強い。したがって当面の減退はあっても、長期的にはそれほど大きな衝撃はなさそうだ。しかし問題は、新型肺炎の流行がいつまで続くかにある。
(続きは明日)
≪27日の日経平均 = 下げ -483.67円≫
≪28日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
発生地の武漢市では、公共交通機関が完全にストップ。また中国全土でも、すでに団体旅行が禁止されている。中国政府の発表によると、感染者は3000人に迫る勢い。実際はもっと多いという見方が多く、たとえば北海道大学の研究チームは「5500人に達した」という推測を発表している。
当然ながら、中国経済に与える影響は大きい。たとえばアメリカのSPグローバル・レーティング社は「観光・消費・交通などの縮小で、GDPは1.2ポイント低下する」という研究結果を公表した。仮にそうなら、中国の成長率は5%を割り込むことになる。それが日本をはじめ世界経済に及ぼす影響は、きわめて大きい。
日本への旅行客数は、それほど減らないかもしれない。団体旅行は禁止されたが、個人旅行なら出来るからだ。さらに台湾や韓国、あるいはタイやシンガポールなど東南アジアの人々は、中国への旅行を敬遠するだろう。すると日本への旅行客は、予想以上に増える可能性が強い。したがって当面の減退はあっても、長期的にはそれほど大きな衝撃はなさそうだ。しかし問題は、新型肺炎の流行がいつまで続くかにある。
(続きは明日)
≪27日の日経平均 = 下げ -483.67円≫
≪28日の日経平均は? 予想 = 下げ≫