経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

新型肺炎の 衝撃度は? (上)

2020-01-28 08:04:38 | 中国
◇ 中国経済への影響は大きい = 武漢市に端を発したコロナ・ウィルス肺炎の感染拡大が収まらず、中国政府はとうとう海外への団体旅行を禁止する措置をとった。ちょうど中国は、いま旧正月の真っ最中。ことしは700万人以上の人が、海外に旅行すると予測されていた。その最大の渡航先は日本。新型肺炎の大流行は、どんな影響を及ぼすのだろうか。

発生地の武漢市では、公共交通機関が完全にストップ。また中国全土でも、すでに団体旅行が禁止されている。中国政府の発表によると、感染者は3000人に迫る勢い。実際はもっと多いという見方が多く、たとえば北海道大学の研究チームは「5500人に達した」という推測を発表している。

当然ながら、中国経済に与える影響は大きい。たとえばアメリカのSPグローバル・レーティング社は「観光・消費・交通などの縮小で、GDPは1.2ポイント低下する」という研究結果を公表した。仮にそうなら、中国の成長率は5%を割り込むことになる。それが日本をはじめ世界経済に及ぼす影響は、きわめて大きい。

日本への旅行客数は、それほど減らないかもしれない。団体旅行は禁止されたが、個人旅行なら出来るからだ。さらに台湾や韓国、あるいはタイやシンガポールなど東南アジアの人々は、中国への旅行を敬遠するだろう。すると日本への旅行客は、予想以上に増える可能性が強い。したがって当面の減退はあっても、長期的にはそれほど大きな衝撃はなさそうだ。しかし問題は、新型肺炎の流行がいつまで続くかにある。

                                 (続きは明日)

       ≪27日の日経平均 = 下げ -483.67円≫

       ≪28日の日経平均は? 予想 = 下げ≫

Zenback

<script type="text/javascript">!function(d,i){if(!d.getElementById(i)){var r=Math.ceil((new Date()*1)*Math.random());var j=d.createElement("script");j.id=i;j.async=true;j.src="//w.zenback.jp/v1/?base_uri=http%3A//blog.goo.ne.jp/prince1933&nsid=145264987596674218%3A%3A145266740748618910&rand="+r;d.body.appendChild(j);}}(document,"zenback-widget-js");</script>