◇ 「底が抜けた」世界の株価 = 世界中の株価が暴落した。ダウ平均は先週3583ドルの値下がり。週間の下げ幅としては過去最大で、下げ率も12%を超えてリーマン・ショック後に次ぐ大きさだった。終り値の2万5409ドルは昨年6月の水準。また日経平均も先週は2244円の値下がり。終り値は2万1143円で、昨年9月の水準に逆戻りしている。ヨーロッパやアジア市場の株価も、軒並み大幅に下落した。
新型コロナ肺炎が世界中に蔓延。その経済的な損失が予想以上に大きいことが、改めて認識された。しかも肺炎のピークが見通せず、損失の予測も不可能な状態。このため市場では、売りが売りを呼ぶ展開となってしまった。ニューヨーク市場のトレーダーの一人が「底が抜けたようだ」とつぶやいていたのが、現状を最もよく表現している。
株価がここまで下がると、底値拾いの買いも入るに違いない。また各国の政府や中央銀行は、株価対策に言及するだろう。この結果、株価が反発する可能性も少なくはない。しかし肺炎の流行に終息の兆しが現われなければ、株価が下降局面から抜け出ることは困難だ。ここ当分は、金融市場にも“緊急事態”が続くだろう。
今週は2日に、10-12月期の法人企業統計と2月の新車販売。3日に、2月の消費動向調査。6日に、1月の家計調査と景気動向指数。アメリカでは2日に、2月のISM製造業景況指数。4日に、2月のISM非製造業景況指数。6日に、2月の雇用統計と1月の貿易統計。また中国が7日に、2月の貿易統計を発表する。
≪2日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
新型コロナ肺炎が世界中に蔓延。その経済的な損失が予想以上に大きいことが、改めて認識された。しかも肺炎のピークが見通せず、損失の予測も不可能な状態。このため市場では、売りが売りを呼ぶ展開となってしまった。ニューヨーク市場のトレーダーの一人が「底が抜けたようだ」とつぶやいていたのが、現状を最もよく表現している。
株価がここまで下がると、底値拾いの買いも入るに違いない。また各国の政府や中央銀行は、株価対策に言及するだろう。この結果、株価が反発する可能性も少なくはない。しかし肺炎の流行に終息の兆しが現われなければ、株価が下降局面から抜け出ることは困難だ。ここ当分は、金融市場にも“緊急事態”が続くだろう。
今週は2日に、10-12月期の法人企業統計と2月の新車販売。3日に、2月の消費動向調査。6日に、1月の家計調査と景気動向指数。アメリカでは2日に、2月のISM製造業景況指数。4日に、2月のISM非製造業景況指数。6日に、2月の雇用統計と1月の貿易統計。また中国が7日に、2月の貿易統計を発表する。
≪2日の日経平均は? 予想 = 上げ≫