◇ これから続出する悪材料 = 消費増税の影響などもあって、昨年10-12月期のGDP成長率はマイナス7.1%にまで急降下した。中国経済の鈍化で輸出が減少、企業の生産や設備投資も縮小している。政府はいぜんとして「景気は緩やかに回復」という見方を捨てないが、景気が昨秋から下降局面に入ったことは明白だ。そして重要なのは、日本経済はその時点ではまだコロナ肺炎の影響を受けていなかったという事実である。
コロナ肺炎が騒ぎになったのは、2月に入ってから。訪日旅行客の減少や部品供給ルートの寸断、さらには個人消費の急激な減退など、経済面での悪影響はすべて2月になって発生した。これら2月の経済活動を反映した経済指標は、これから続々と発表される。そのほとんどが、株式市場にとっての悪材料となるだろう。
コロナ肺炎の流行は、3月に入ると世界的に拡大した。したがって3月の経済活動は、2月よりも阻害されたと考えられる。このため3月の経済指標が発表される4月の状態は、いっそう暗くなるかもしれない。また企業の3月期決算が、想定以上に悪化する可能性もある。しかも政府や日銀には、有効な対策手段がない。
ただ日経平均が2万円を下回ると、さすがに売られ過ぎの感じが強くなる。このため買戻しの動きも活発になるから、株価は大きく上下動するものの、一直線で下降することはないだろう。あくまでコロナ肺炎がいつ終息の兆しを見せるのかによるけれども、日経平均の当面の防衛ラインは1万8500円ぐらいか。
≪10日の日経平均 = 上げ +168.36円≫
≪11日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
コロナ肺炎が騒ぎになったのは、2月に入ってから。訪日旅行客の減少や部品供給ルートの寸断、さらには個人消費の急激な減退など、経済面での悪影響はすべて2月になって発生した。これら2月の経済活動を反映した経済指標は、これから続々と発表される。そのほとんどが、株式市場にとっての悪材料となるだろう。
コロナ肺炎の流行は、3月に入ると世界的に拡大した。したがって3月の経済活動は、2月よりも阻害されたと考えられる。このため3月の経済指標が発表される4月の状態は、いっそう暗くなるかもしれない。また企業の3月期決算が、想定以上に悪化する可能性もある。しかも政府や日銀には、有効な対策手段がない。
ただ日経平均が2万円を下回ると、さすがに売られ過ぎの感じが強くなる。このため買戻しの動きも活発になるから、株価は大きく上下動するものの、一直線で下降することはないだろう。あくまでコロナ肺炎がいつ終息の兆しを見せるのかによるけれども、日経平均の当面の防衛ラインは1万8500円ぐらいか。
≪10日の日経平均 = 上げ +168.36円≫
≪11日の日経平均は? 予想 = 上げ≫