◇ PMI調査が記録的な低水準に = 中国経済が、想像を絶する勢いで下降している。国家統計局が先週末に発表した2月のPMI景況調査によると、製造業の指数は前月より14.3ポイント低下して35.7に。非製造業も24.5ポイント低下して29.6に落ち込んだ。この指数が、これほど大幅に低下するのは全く異例なこと。製造業も非製造業も、リーマン・ショック時の水準を下回り、過去最低となっている。
新型コロナ肺炎の蔓延で、湖北省や浙江省で大々的な隔離対策がとられたのは2月に入ってから。人や物の移動が厳しく制限され、多くの工場が生産停止に追い込まれた。このため部品の供給が遮断されて、中国全土の経済活動が阻害されている。また商品の流通に支障が出て、個人消費も急速に減退した。
こうした状況を反映した初めての経済指標が、PMI景況調査。国家統計局が全国約3000社の企業を対象に、仕入れ担当者の景況感を聞き取り調査している。具体的には新規受注や生産など13項目について聞いているが、2月の調査では10項目が悪化した。一般に50を下回ると景気は悪化とみられているが、結果は製造業、非製造業ともに50をはるかに下回った。
いったい1-3月期のGDP成長率は、どこまで鈍化するのだろう。専門家の間では、年率3.5%程度に下降するという見方が強い。中国統計局は16日に、生産や小売り、投資などの重要な2月の経済指標を発表する予定。その結果、GDP成長率の予測はもっと下方修正されてゼロに近づくかもしれない。中国は大変な事態に陥ってきた。
(続きは明日)
≪2日の日経平均 = 上げ +201.12円≫
≪3日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
新型コロナ肺炎の蔓延で、湖北省や浙江省で大々的な隔離対策がとられたのは2月に入ってから。人や物の移動が厳しく制限され、多くの工場が生産停止に追い込まれた。このため部品の供給が遮断されて、中国全土の経済活動が阻害されている。また商品の流通に支障が出て、個人消費も急速に減退した。
こうした状況を反映した初めての経済指標が、PMI景況調査。国家統計局が全国約3000社の企業を対象に、仕入れ担当者の景況感を聞き取り調査している。具体的には新規受注や生産など13項目について聞いているが、2月の調査では10項目が悪化した。一般に50を下回ると景気は悪化とみられているが、結果は製造業、非製造業ともに50をはるかに下回った。
いったい1-3月期のGDP成長率は、どこまで鈍化するのだろう。専門家の間では、年率3.5%程度に下降するという見方が強い。中国統計局は16日に、生産や小売り、投資などの重要な2月の経済指標を発表する予定。その結果、GDP成長率の予測はもっと下方修正されてゼロに近づくかもしれない。中国は大変な事態に陥ってきた。
(続きは明日)
≪2日の日経平均 = 上げ +201.12円≫
≪3日の日経平均は? 予想 = 上げ≫