◇ コロナ前には戻らない = 外国人観光客の受け入れがきょう10日、2年2か月ぶりに再開された。受け入れの対象となるのは、アメリカや中国など98の国・地域。ワクチン接種の有無にかかわらず、入国時の検査や待機が免除される。ただし入国できるのは、コロナの無秩序な感染を防ぐため旅行会社が主催する団体旅行だけ。個人旅行は認められない。
政府は同時に、1日あたり入国者の上限を1万人から2万人に拡大した。このなかにはビジネス目的の来日、留学生や技能実習生、さらには帰国する日本人も含まれる。したがって観光客がどのくらい入国してくるかは、ビザの発給をどう配分するかしだい。ビジネス客や留学生を重視すれば、観光客は少なくなる。
コロナ前の19年、日本を訪れた外国人観光客は3200万人にのぼった。全国の観光地が外国人で埋まり、いわゆる‟インバウンド景気”に沸いた。いま多くの宿泊・飲食・小売り・交通関係者はその当時の活況を思い出し、期待に胸を弾ませている。だが1日平均1万5000人としても、年間の訪日客は500万人ほど。当時の2割にも及ばない。もちろん上限の引き上げはあるだろうが、それでもコロナ前への道のりは遠い。
経済環境の面からみると、いまの円安は外国人観光客にとって大きま魅力。アメリカ人やヨーロッパ人は、円安が続いているうちに日本へ行きたいと思うに違いない。ところが最大のお客さんである中国人の様子は、ちょっと違う。まず日本円が中国元に対して安くなっていない。また中国政府は景気浮揚のため国内での消費を増加させたいから、国民の海外旅行には消極的だ。こうしたことも頭に入れて、過大な期待はしない方が賢明だろう。
≪9日の日経平均 = 上げ +12.24円≫
≪10日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
政府は同時に、1日あたり入国者の上限を1万人から2万人に拡大した。このなかにはビジネス目的の来日、留学生や技能実習生、さらには帰国する日本人も含まれる。したがって観光客がどのくらい入国してくるかは、ビザの発給をどう配分するかしだい。ビジネス客や留学生を重視すれば、観光客は少なくなる。
コロナ前の19年、日本を訪れた外国人観光客は3200万人にのぼった。全国の観光地が外国人で埋まり、いわゆる‟インバウンド景気”に沸いた。いま多くの宿泊・飲食・小売り・交通関係者はその当時の活況を思い出し、期待に胸を弾ませている。だが1日平均1万5000人としても、年間の訪日客は500万人ほど。当時の2割にも及ばない。もちろん上限の引き上げはあるだろうが、それでもコロナ前への道のりは遠い。
経済環境の面からみると、いまの円安は外国人観光客にとって大きま魅力。アメリカ人やヨーロッパ人は、円安が続いているうちに日本へ行きたいと思うに違いない。ところが最大のお客さんである中国人の様子は、ちょっと違う。まず日本円が中国元に対して安くなっていない。また中国政府は景気浮揚のため国内での消費を増加させたいから、国民の海外旅行には消極的だ。こうしたことも頭に入れて、過大な期待はしない方が賢明だろう。
≪9日の日経平均 = 上げ +12.24円≫
≪10日の日経平均は? 予想 = 下げ≫