◇ 100年に1度の偶然も出現 = FRBが大幅な利上げに踏み切ったことで、いま世界の株式・為替・商品市場は緊張状態にある。こんなとき市場には不可解な動きが出現しがちだが、はたして先週は奇妙な現象が続出した。まずはニューヨーク株式市場。FRBが0.75%の利上げを発表した15日、ダウ平均株価は6日ぶりに反発して304ドル高となった。市場では「1%の利上げがなかったから」という解説。どうもおかしいなと考えていたら、あくる16日には700ドルを超す値下がりとなった。
次は東京外国為替市場。同じ15日、円の対ドル相場が2-3円上昇した。日米間の金利差が拡大したのに、円高とは不思議だった。市場では「ヨーロッパの利上げで、ドルの対ユーロ相場がやや下がったため」という理由付け。だが円ドル相場には関係がないはずだと首をひねっていたら、あくる日からはやっぱり円安基調に戻っていた。
さらに原油の国際市場。たとえばWTI(テキサス産軽質油)先物相場は、1バレル=120ドル前後だったものが、110ドル近くにまで急落している。中国の経済活動が正常化すると需要が増大、価格は上昇するとみられていたのに、どうしてなのか。市場では「各国の利上げで世界の景気が後退。需要が減る」予想なのだという。だが、それにしても下げ幅が大きすぎる。投機筋が仕掛けたワナではないのか。
最後は100年に1度の偶然。やはりFRBが利上げを発表した15日のこと。日経平均は終り値で「303円70銭の下落」だった。ところが驚いたことに、その日のダウ平均は「303ドル70セントの上昇」で終わっている。上昇と下落の違いはあるが、日米の株価が5桁まで一致することは珍しい。おそらく100年に1度の偶然だろう。
≪20日の日経平均 = 下げ -191.78円≫
≪21日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
次は東京外国為替市場。同じ15日、円の対ドル相場が2-3円上昇した。日米間の金利差が拡大したのに、円高とは不思議だった。市場では「ヨーロッパの利上げで、ドルの対ユーロ相場がやや下がったため」という理由付け。だが円ドル相場には関係がないはずだと首をひねっていたら、あくる日からはやっぱり円安基調に戻っていた。
さらに原油の国際市場。たとえばWTI(テキサス産軽質油)先物相場は、1バレル=120ドル前後だったものが、110ドル近くにまで急落している。中国の経済活動が正常化すると需要が増大、価格は上昇するとみられていたのに、どうしてなのか。市場では「各国の利上げで世界の景気が後退。需要が減る」予想なのだという。だが、それにしても下げ幅が大きすぎる。投機筋が仕掛けたワナではないのか。
最後は100年に1度の偶然。やはりFRBが利上げを発表した15日のこと。日経平均は終り値で「303円70銭の下落」だった。ところが驚いたことに、その日のダウ平均は「303ドル70セントの上昇」で終わっている。上昇と下落の違いはあるが、日米の株価が5桁まで一致することは珍しい。おそらく100年に1度の偶然だろう。
≪20日の日経平均 = 下げ -191.78円≫
≪21日の日経平均は? 予想 = 上げ≫