手帳なわたし

手帳オタクな私。若い時からその時々の生活のスタイルに合わせて手帳を選び、使い方を工夫してきました。私の今の究極をご紹介。

突然「フランス映画」〜禁じられた遊び(1952)〜

2014-10-31 | ドラマ・映画・漫画・youtube


見終わって、なんともかんとも言いがたい感情に包まれたわたし。

かなり有名な『禁じられた遊び』



わたしが生まれるずっと前に公開され、それ以降、名画のひとつとして君臨してきた映画。

多くの方々が、すでにご覧になっていることだろうと思います。


わたしは、子供の頃、その題名に「見てはいけないもの」を感じて(「どんな遊びやい」って思ったのです)

あえて見ず、結局何十年と見る機会を逸してきました。


この度、あるご婦人に「これ、いいわよ〜」と言われてお借りすることとなったのですが・・・。

もういい中年のおばさんのわたし。

題名に怖じ気づくことはなかったのですが・・・。


正直、後味の悪い、なんとも恐ろしい気分になったのでした。

これこそが名画?!



「禁じられた遊び」とは「お墓遊び」「十字架遊び」でした。


主人公は5歳の少女ポーレット。

ナチスドイツの爆撃で、一気に父母をなくし、死んだ愛犬とともに一人さまよっている時に、

11歳の少年ミシェルと出会います。

そして、ミシェルの家で生活をすることになるのです。


ポーレットとミシェルは、ポーレットの死んだ犬のためにお墓を作ることになりますが、

愛犬がかわいそうだからと、

いろいろな動物の死体を集め、たくさんのお墓を愛犬の墓のそばに立てようとします。

そして、いろいろなお墓を作る際に、ポーレットは十字架に興味を持ちます。

彼女に淡い恋心を抱いているミシェルは、彼女のために、教会の礼拝堂にある十字架を盗もうとし、

挙げ句の果てには、墓地のたくさんの十字架を盗むことまでしてしまうのです。


無邪気に「お墓遊び」、「十字架遊び」をするふたり。




第二次世界大戦の中、死と隣り合わせの生活をしながら、

まだ「死」というものを理解していない無邪気なふたり。


結局二人は引き裂かれ、ポーレットは孤児院へ送られることになります。

最後は、孤児院に送られるポーレットが駅でひとり座っている時に、

「ミシェル」(少年とは全然関係ない)という声を聞いて、思わず立ち上がり、

声のした方へ駆け出して行くところで終わり。



この終わり方も、なんとも心の整理のつかない終わり方。



こういうのって、フランス映画だから???

「フランス映画」らしい??

「アメリカ映画」のように単純じゃない?

かなり哲学的な感じがするのですけど・・・・。


見ているものに、ずっしり重荷を負わせたまま「FIN」。



ただ、この主役のふたり。

ポーレット役のブリジット・フォッセー
ミシェル役のジョルジュ・プージュリー

このふたりの演技があまりにも自然で、子供たちなのに、妙に色っぽいのには参りました。

  


もちろん、音楽はあの有名な曲。

モノクロもピッタリで、

やっぱり名画のひとつになるのだろうな〜と自分なりに総括。


でも、何ともやりきれないというか、

ムカムカする(怒っているわけではないですよ)というか、そんな映画でした。


一つ、ほっとしたのは、水車小屋に住むフクロウ。これは良かった。







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コメント (4)
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