蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

大相撲  (bon)

2020-09-24 | 日々雑感、散策、旅行

 令和2年秋場所もいよいよ終盤に入ってきました。2横綱は休場ですが、期待の
大関2人と3人の関脇、そして、中日(なかび)で2敗力士が9人もいるという大混
戦で場所が湧いています。昨日(11日目)でも、2敗が4人、3敗が3人で混戦です。

 楽しくテレビ観戦をしている中で、以前から、大相撲独特の言葉、言い回しが
あることに気が付いていました。中入り、物言い、立ち合い・・などですが、上
手投げ、寄り切り、押出し・・などの決まり手なども、今は、聞きなれて普通で
すが、これらは動詞の連体終止形なんですね。大相撲以外にはそれほど多く使わ
れていないと思います。

          (ネット画像より)        

 そもそも、横綱、大関、関脇、小結そして前頭、十両、幕下・・なども、考え
てみれば独特ですよね。

 日本相撲協会によれば、相撲の歴史は、古事記などの神話にもあるという古く
からの「力比べ」がもとになり、その後も農作物の収穫を占う祭りの儀式として
毎年行われ、これが後に宮廷の行事となり300年続いたりしてきたそうです。
 鎌倉、戦国時代には武士の戦闘の訓練として盛んにおこなわれ興行的な意味合
いも持つようになってきたそうです。江戸時代には、一般に盛んにおこなわれる
ようになり、職業的な力士も現れて、人気力士など、相撲が歌舞伎と並んで一般
庶民の娯楽として大きな要素をなすようになった、とあります。

      江戸時代の相撲 (日本相撲協会公式HPより)
       

 長い歴史の中で次第にルール化され、洗練され、様式化されてスポーツとして
の形態を整え、我が国固有の伝統文化となったそうです。 そして、土俵入り、
番付表、化粧廻し、髷、着物、相撲の取組などなど江戸時代と変わらない姿を今
に継承しているのですね。

            (ネット画像より)

 「関取」というのは、そもそもは関所に由来していて、力や体力のある力士は、
関所を守ることが仕事だという説だそうですが、このような力士のことを「関取」
と呼び、関取にまだなっていない人たちを「取的(とりてき)」というそうで、
正式には「力士養成員」なんだそうです。

 で、幕内、幕下などというのは、これらの相撲大会の時、幔幕が張られて、力
士たちは、その幔幕の内側にいることから、幕内と呼ばれ、それ以外は膜の外
(幕下)で、いわゆる専門職?ではなかったようですね。

       番付表
        (ネット画像より)

 番付表の最上級が幕内力士、2段目には十両、幕下があり、3段目には三段目、
4段目は最下の序の口から1つ上で序二段力士、そして、最下順位で序の口力士が
並んで最後に協会役員が並んでいます。それぞれの力士の位は,この番付表で示
された呼称なんですね。

 もともと、幕内のすぐ下は幕下でしたが、明治22年の給与制度導入にからんで
幕下上位10枚目までの力士に給与を支給するとしてその地位(当時の年俸にちな
んで十両)が創設されたそうです。 正式には「十枚目」というのだそうです。
今では、10人よりも多く(28名)が十両力士となっています。

 「横綱」は、歴史的には最も新しい階級なのだそうです。もともとは、大関が
最上位の階級でしたが、江戸相撲の人気から、行司元締めの「吉田司家」から、
大関の中から優秀者に横綱免許を与えて、純白の綱を締めて単独で土俵入りをさ
せたのがそのきっかけだとあります。 1791年のことで、谷風梶之助、小野川喜
三郎がその最初だとあります。今でも免許状が発行されているそうです。

 「大関」は、関取の中でも特に大きな(強い)関取をそのように呼んだそうで
す。「関脇」は、かって大関の脇に控えていたことからの名称で、勝ち越しだけ
で行ける最上位の階級で原則2人以上とあります。 「小結」は、日が暮れてから
相撲を取らない時代、関脇・大関まで相撲を取ることがままならず、その前の力
士で結びにしたことから、その力士を称して「小結」と言われるようになったと
ありますが、どうでしょう。「小口の結び」という意味だとか。

 そして、幕内には、その下に「前頭」がありますが、前頭という呼称は、いわ
ゆる番付に載らない力士たちの相撲、すなわち「前相撲」の「頭」に当たる力士
で、役付き力士以外、つまり、役力士(横綱、大関、関脇、小結)と前相撲の間
に位置する力士全てを指すのですね。

 つまり、本来の意味からだと、前頭は十両から序ノ口の力士までを示す言葉で
あり、その名残として、現在の番付も三役以下の力士は前頭、あるいはそれと同じ
であることを示す「同」が用いられているのです。
 また、現在幕内の三役以下、つまり前頭を「平幕」という言い方がありますが、
この方が十両以下を含まない よりピンポイントで示しているといえます。この
「平」は、平社員と同じ意味だと。

 相撲番付から、その地位の説明が長引きましたが、言いたいことは、相撲言葉
にあるのです。 これまでも、なぜか気に留まっていたのです。 どうしてその
ような言葉が多いのか? 不思議に思っていました。

         (ネット画像より)

 「物言い」行司軍配が勝ち力士に挙げた時、その判定に異議を申し立てること
をそのように言いますね。これを「物言い」というのが面白く感じているのです。
物を言う・・つまり異議申し立てをする、でわかりますが、“物を言う”の連体
終止形、「物言い」がそのまま使われているのですね。  最近では、テニスや
その他のスポーツで、判定を再確認するルールが導入されていますね。

 連体形は、たくさんあります。「立ち合い」「土俵入り」「中入り」・・勝負
取り口でも「押し出し」「寄り切り」「上手投げ」「おっつけ」・・などすべて
そうですね。つまり、これら動詞をそのまま名詞にしているのですね。

 「打ち出し」というのも面白いですね。「中入り」は、十両の取り組みが終わ
って、幕内の取り組みが始まる間の休憩ですが、最後の取り組みが終わると本日
の「結び」となり、全てが終了することを「打ち出し」といいますね。 芝居や
興業が終了するときの合図に太鼓を打つことから、そのように言われるようです。

 2敗力士(4人)の今日の取り組みの行方が気になりますし、朝の山、正代の
二けた勝ちも期待したいですね。

 

 

 昨日の結びの一番

【2020 年秋場所11日目朝乃山対隠岐の海】

 

 

 

 

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