先日、テレビのドラマを見ていた時に“現金な奴・・”という表現がなぜか耳
に残りました。その意味するところは理解できますが、なぜそのように言うのか、
その語源みたいなところはどうなっているか? そんなことが、ちょっと引っか
かっていました。
どうして「現金」なのか? 子供の頃に似たようなことを言うとき“現銀なや
つ・・”といっていたようにも思います。金ではなく銀でしたね。
ま、どうでもいいことですが、ネットで確認してみました。
(ネット画像より)
weblio辞書に、『言動を自分の利害や都合によって簡単に変更する態度などを
示す表現』とありました。 つまり、目先の損得で態度を変えたり主張を変えた
りする人のことで、「やりたいかやりたくないか」ではなく「得をするか損をす
るか」が最優先の考え方をする人のことを言うようで、まことに“嫌な奴”です
ね。その場は、それで過ごしたとしても、いやな感じを残すばかりでなく信頼を
失いますね。 「現金なやつ」と言われるのは決して喜ばしいことではないですね。
で、なぜ現金なのか? 語源の由来は江戸時代にあるようです。
江戸時代の売買は、現金払いではなく、ツケ払いが一般的だったのですね。
しかし、両替制度によって、当時の現金である「現銀」が使われるようになって
からは、即金で現銀の受け渡しができるようになったので、商人たちにとっては、
大変ありがたいことになったわけです。
回収がまだ先になり、それができるかどうか不安なツケ払いの人よりも、現銀
で支払ってくれる人の方に愛想よく態度をコロッと変えるようになったことから
「現銀なやつ」というようになったとありました。「あいつ、現銀なやっちゃ。」
その後明治時代に入って「現銀」から「現金」になって、今の「現金なやつ」
という言葉として残ったのですね。
(ネット画像より)
「人のため」と言いながらも、最終的には自分が得をするように行動する人も、
このところよく見かけるところですが、このような人も、「あの人は現金な人!」
なんですね。
Yahoo知恵袋の部分から、『「宵越しの金は持たない」との江戸っ子堅気からみ
れば、あるいは「武士は食わねど高楊枝」の公家や武士階級からすれば、それこそ
情けない「現金な」輩であり、目先の(僅かな?)利害にこだわって平気で態度
を豹変させる「現金な手合い」という蔑視の意味が強く込められて来たのでしょ
うか。』
(ネット画像より)
本文とは全く無関係です。
黄昏のビギンーちあきなおみ