一昨日5/20(金)の14時~15時半は、園芸友の会オンライン例会でした。今回は、
7名の参加で、北海道・札幌、九州・博多からの参加をいただき、まさにオンライン
ならではの会合となりました。
コロナ禍で長らくリアル例会が出来ないでいますが、このような、遠隔地からの参
加での準リアルの会合ができるというのも、コロナならではの仕業で、やりようによ
っては、一味違った趣向が得られる結果となり喜んでいるところです。
参加メンバー
春もこの辺りまで来ますと、例年よりはやや気温が低めの日が多かったようですが、
バラが特に美しく、その他の花たちや、家庭菜園での種、苗の植え付けなども一通り
進んだ段階で、活発な話題交換となりました。
会員発表は2件ありました。 1件目は、『私の畑に咲く花たち(その2)』と題して、
野菜は通常は、花が目的ではありませんが、ここでは、意識的に花を取りあげた発表
でした。
ネギ・・長ネギです。いわゆるネギボウズですね。ネギは、ある程度成長した時、
一定期間低温にさらされると花芽分化し、その後の成長でいわゆるネギ坊主が出来、
茎はトウ立ちし硬くなって食用には適さなくなります。このネギ坊主がはじけて3~
400くらいの花が咲くのです。
ネギボウズ ネギの花
食用ではなく、鑑賞用に品種改良した『アリウム』という品種はお花屋さんで見か
けることがありますが、いわゆるネギ坊主なんですね。
アリウム
(花とみどりの図鑑より)
じゃがいもが丁度今頃花を付けています。畑では男爵を植えているそうです。
こちらは、花が咲いて、地下に実がなりますね。芋は地下にある茎が肥大したもの
で塊茎ともいうそうです。 しかし、じゃがいもの花も受粉して、小さな実が出来、
その中に種が出来ますがこれを育てて普通の芋の大きくするのに3年はかかるといい
ます。ただ品種改良などはこの種子で行うのですね。
じゃがいもの花(ナス科なので、ナスの花に似ている。)
じゃがいもの花が画面に出ている時、九州から参加の人は、啄木の歌を口ずさんで
いました。 『馬鈴薯の 薄紫の花に降る 雨を思へり 都の雨に』(啄木)
このほか、キヌサヤの花の紹介がありましたが、こちらは、花の後にできる実を収
穫しますね。 植物の花の役割もいろいろであることが分かりました。
続いての発表は、『草花たちの芽出し』ということで、キンギョソウ、ジニア、ヘ
ブンリーブルー(西洋朝顔)の芽出し状況についてでした。昨年、ヘブンリーブルー
の種まきがうまく行かず、60球でようやく1球が成長した失敗から、今年、いろいろ
とやってみたということですね。
キンギョソウの種は、それこそ0.5㎜以下の小さな種で、ポット播きし発芽に成功。
ジニアは嫌光性なので、1㎝ほど埋めた状態にして発芽成功。 (写真は5/19です。)
キンギョソウ(4/14播種) ジニア(4/30播種)
本命のヘブンリーブルーは。発芽処理のために種に(ヤスリで)傷をつけるのです
が、種が小さくてなかなか厄介でした。1夜水に浸けて、ポット播きしました。
今年は連休明けでも気温が上がらず、発芽温度25℃を確保するため、段ボール底に
アンカを入れてタオルを巻いた上に種まきした発泡スチロールを置き、暖かい日中は
室外に出していました。そんな手間暇かけてようやく発芽しましたが、何となく頼り
ない感じではあります。
ヘブンリーブルー (5/5播種) 種 発芽処理
このほか、直播をしたのが、バジル、ワタの木です。これらは、あまり気にせずと
も不通に発芽してくるので安心でした。
種子の扱いについて、札幌の会員から、洋ランでは、通常株分けで増やしますが、
品種改良や交配のためには種子が対象となり、無菌状態でそれを行う必要があり素人
では難しいし、ランの種子には栄養分がないので、これのために『ラン菌』を添えな
いといけないなど専門的なお話がありました。
また、新しく購入したブルーベリーの苗は、成長はしているが、葉の先端が赤茶色
に変色している部分が結構出てきているので原因は何か? などの議論の結果、少し
肥料を与えて様子を見る、土のPH(酸性度)を調べるなどの意見が出ました。
このほか、今の時期、特に今年はバラがきれいで、大輪のバラ、真っ赤なつるバラ
の写真や、見事なシャクヤクの大輪など画面上で賑わいました。
最後の議題に、3年ぶりの屋外例会の提案がありました。6月17日(金)にJR目黒駅
から徒歩10分ほどのところにある、国立科学博物館付属自然教育園と決まりました。
都心のオアシス、カワセミなども見られるかも?
【タンゴ Tango】バラのタンゴ Tango delle Rose/マランド楽団 MALANDO/レコード/高音質