蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

ミズイロオナガシジミ  (bon)

2022-05-24 | 日々雑感、散策、旅行

 小さな蝶々です。 
  シジミ貝に似ているところからこのような名前がついているのだろうと思いますが、
を広げても1㎝ちょっとくらいのチョコチョコと飛んでいるのをよく見かけます。
 先週の土曜の地域版(読売新聞5/2)の『動物日記』(矢口芽生氏、埼玉県生態系
保護協会)
に紹介されていました『ミズイロオナガシジミ』です。
 
ウイキペディアによれば、アゲハチョウ上科シジミチョウ科の蝶ですが、世界で
5200種くらいいて、南極以外のおよそどの大
陸にも生息しているそうです。

       ミズイロオナガシジミチョウ(翅裏)
        (ネット画像より)

 

 このミズイロオナガシジミは、翅はミズイロではなく写真で見るように翅裏は白い
灰色
で黒い帯が2本走っているのですぐにわかるそうです。翅表は濃い灰色一色です。

        翅の表
        (ネット画像より)


 で、
この蝶の特徴は、年に一度、6月頃(梅雨時)にだけ飛び回り、パートナーを
探すのだそう
です。そして少しは昼間も飛ぶそうですが、早朝は少し、もっぱら夕方
に限られているとあ
ります。なぜ時間が限られているのかはまだ謎なのだそうです。

 夏に食草となるブナ科のクヌギ、コナラ、ミズナラ、カシワなど枝の新芽の近くに
卵が産
みつけられ、翌春までの長い間ずっと1㎜ほどのワラジムシに似た幼虫で新芽
などを食べ
て過ごすそうです。

        ミズイロオナガシジミの幼虫
        (ネット画像より)

 この種がそうであるかどうかわかりませんが、一般にシジミチョウ科の幼虫は、な
んらかのかたちでアリと共生的な関係を形成することが知られており、アリにある種
の分泌物を与え、かわりに自らを守らせているとあります。
 成虫になるとありに攻撃されることになるのですが、上手にアリを制御する機能を
備えているそうです。 面白いですね。

 この習性には不思議な気がしますが、このような事柄を突き止める研究もすごいな
と思った次第です。

                 

 シジミチョウについては、拙ブログ 2020.9.4『オガサワラシジミ』に取り上げて
いますが、これは、オガサワラシジミが絶滅危惧種CR(絶滅寸前)と発表があったので
した。当時の記事の一部から、
『「オガサワラシジミ絶滅の可能性」とのニュースがありました。  新聞(読売8/28)
によれば、『国の天然記念物に指定されている小笠原諸島に固有の希少なチョウ「オ
ガサワラシジミ」について、環境省は27日、都内の2施設で人工繁殖のため飼育して
いた幼虫と成虫がすべて死んだと発表した。』とありました。』

             

 地上6階のベランダの草花にも、小さなチョコチョコと舞う蝶が見られますが、パッ
と見てシジミチョウであることは、その大きさからそれと判別できますが、さて、多
くの種の中のどのシジミチョウなのかまでは確認していません。夏になると、大きな
黒いアゲハチョウやアオスジアゲハなどが、ひらひらと舞う姿にひと時自然に引き戻
されるのですね。

 

 

Werner Müller - LADY OF SPAIN スペインの姫君

 

 

 

コメント
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