蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

文化の日  (bon)

2022-11-04 | 健康、医療

 昨日、11月3日は、晴れの特異日そのままの良いお天気でした。
昔は「天長節」、昭和に入って「明治節」といっていました。つまり、明治天皇
の誕生日に当たる祝日とされていたのですね。現在は、この日は「文化の日」と
なっていますが、これはたまたま同じ日でありますが、明治節が文化の日に置き
換わったのではないというくだりを確認するためにおさらいをしてみました。
ウイキペディアなどからそのあたりを調べますと・・、

 そもそもこの日は、日本国憲法が公布された日(1946年=昭和21年)で、その
2年後に交付・施行された祝日法により「自由と平和を愛し、文化をすすめる」こと
を趣旨として、「文化の日」と定められたのです。
  日本国憲法は、公布から半年後に施行され、この日は「憲法記念日」として国民
の祝日と定められています。

                 (ネット画像より)

 もともと、憲法発布は、11月3日を予定されていたと推測できますが、この日は
明治節にあたり、GHQは反対でした。それならば、11月1日はどうか?とすれば、
憲法施行日が、5月1日のメーデーとなり相応しくないとされ、5日は、端午の節句
とかさなり、これまた男子の祭りであるため男女平等を謳う憲法に相応しくない
との理由から、3日しか残されていない。 しかし、この日はGHQからは不適当と
されていました。そこで、名前を工夫すればOKというような感じだったのでしょ
うか、種々工夫が凝らされた結果、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」→
「文化の日」とされたようです。
 時の任にあられていた方々には、頭の痛いことであったと推測されますが、知
恵者による苦しいピッティングながらも無事完投することが出来たというところ
でしょうか?

         (ネット画像より)

 当時の記録には次のように述べられています。(一部、文言を縮めました。)

『十一月の三日を文化の日といたしましたのは、これは明治天皇がお生まれにな
った日であり、明治節の祝われた日でございますが、この日は新憲法が公布され
た日でございます。この新憲法において、世界の如何なる國も未だ曾て言われな
かつた戰争放棄という重大な宣言をしております。これは日本國民にとつて忘れ
難い日でありますと共に、國際的にも文化的意義を持つ重要な日でございます。
そこで平和を図り、文化を進める意味で、この日を文化の日と名ずけたのでござ
います。」と説明しており、明治節だからではなく、新憲法、特に戦争放棄を謳っ
た第9条が公布された日であるから祝日としたという説明がなされている。』 
つまり、明治節に合わせて公布日を決めたのではないという説明なんですね。

 しかし近年、明治天皇の誕生日へと由来を戻し「明治の日」への改称を目指す
動きがあるとあります。

 今年(2022年)4月7日、自民党有志による「明治の日を実現するための議員連
盟」は、以前の組織を超党派議連に切り替え、新たな議員連盟の設立総会を開き、
自民、立民、維新の会、国民の4党から議員計92人が入会し活動を展開していると
ありました。

 重要なことなのか私にはわかりませんが、この国難ともいえる時代にこのような
ことに取り組む大勢の議員がいるのですね。

         (ネット画像より)

 文化の日には、皇居で文化勲章の親授式が行われました。今年、文化勲章を受
章するのは、歌舞伎俳優の松本白鸚さん(80)、日本画家の上村淳之さん(89)ら
6人おられます。

 また、文化功労者には、シンガーソングライターの松任谷由実さん(68)(ユ
ーミン)、将棋棋士の加藤一二三さん(82)(ひふみん)ら20名の方が選ばれて
います。

 上村淳之さんは、祖母が美人画の第一人者の上村松園、父親が日本画家の上村
松篁という、京都画壇の名門を継ぐ方で、お三方とも文化勲章に輝いているのです。

              


 慌ただしいニュースや世の憂さをひと時忘れ、今日の日の身近な平和に改めて
感謝したのでした。

 

 

 

落葉松/森 麻季

 

 

 

コメント
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