新入幕力士が優勝しました。110年ぶりの快挙だそうです。
先の春場所(令和6年3月場所)で、東前頭17枚目(幕尻)の尊富士が13勝2敗で
幕内最高優勝を果たしたのです。千秋楽の土俵上で優勝を決めた瞬間のなんとも
いえないほころびが、弱冠24歳の若者の喜びの顔がアップされていました。
この場所前には、元幕内の北青鵬が暴力行為で引退し、その師匠である宮城野
親方(元横綱白鵬)の2階級降格、宮城野部屋を閉鎖するという暗い事案が発生した
ばかりで、そんな春場所は「荒れる春場所」ともいわれていますが、横綱は途中
休場し、上位陣の星も順調ではない、そんな場所を若い尊富士、千秋楽まで優勝を
争っていた大の里(23)らの活躍で、大いに盛り上がった記念すべき場所となった
のでした。15日間「満員御礼」の垂れ幕が下りていました。
(Yahoo newsより)
尊富士関・・彗星のごとく現れましたが、とにかく10場所目の優勝で、これは
史上最速だそうですが、これまでの足取りを少し調べました。
令和4年(2022年) 9月場所が初土俵
〃 11月場所 西序の口15枚目 7-0 序の口優勝
令和5年 1月場所 東序二段11枚目 7-0 序二段優勝
3月場所 西三段目19枚目 6-1
5月場所 東幕下41枚目 6-1
7月場所 東幕下17枚目 6-1
9月場所 東幕下6枚目 5-2
11月場所 西幕下筆頭 6-1
令和6年 1月場所 東十両10枚目 13-2 十両優勝
3月場所 東前頭17枚目 13-2 幕内優勝
殊勲、敢闘、技能賞
初土俵から69勝10敗(10場所)の凄い成績を残しました。
優勝インタビューでは、『記録も大事だが、皆さんの記憶に残る相撲をとりたい』
というような発言をしていました。
石川県出身の大の里も含めて、若い力士の今後の奮闘ぶりが楽しみになって
きました。
アメリカ大リーグの大谷選手の専属通訳をしていた水原一平の賭博事件の展開が
気になるところですが、日本相撲協会の、今回の宮城野部屋での事件に関連して、
宮城野部屋所属のメンバーの行方も気になるところです。
伊勢ケ浜部屋(親方:元横綱旭富士)は現在最大の隆盛を誇る部屋で、幕内で
いえば、横綱照ノ富士はじめ、今回優勝の尊富士、上位にいる若手、熱海富士、
それに小兵なれども活躍している、翠富士、錦富士そしてベテラン宝富士らがい
ます。
で、今回の宮城野部屋の事案に関して、宮城野部屋を閉鎖して、親方や力士など
全員の移籍先について、大島部屋(元関脇旭天鵬)や浅香山部屋(元大関魁皇)が
検討されていたようですが、現在伊勢ヶ濱部屋を軸に検討されているそうです。
一方では、今回の事案(北青鵬が格下に暴力をふるい、親方がそれを見過ごして
いた)からだけで、宮城野部屋を閉鎖するというのは、厳し過ぎではないか・・
などの見方もあるようですが、協会としてどのような判断からの結論か説明責任を
求める意見がここでも出ているようです。
(輪島大雅堂より)
閉鎖社会の重ぐるしい采配はよく分かりませんが、今回の尊富士の快挙は素晴
らしい記録で記憶にも残るものでした。
今後は理事会で協議され、結論が出る見通しだとあります。
【会見ライブ】『尊富士 優勝後一夜明け会見』 ──ニュースまとめライブ(日テレNEWS LIVE)