蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

アジアイトトンボ  (bon)

2024-09-16 | 日々雑感、散策、旅行

     今日は敬老の日で、市民会館にてイベントがありますので午後から出席する予定です、
     まだまだ暑いですが、明日は中秋の名月です。旧暦8月15日(十五夜)の月なんですね。
     満月は、翌18日のお月さまとあります。そして、今年の十三夜は来月10月15日ですね。

 


 暑い夏は外に出ないこともあり、トンボなどを見つける機会がこのところなくなって
しまっています。そろそろトンボが見られる季節になりましたが、最近ではべランダ
にはトンと来てくれなくなっています。

 先の7日(9月)の読売朝刊の『動物日記』に掲題の「アジアイトトンボ」(横田零氏、
埼玉県生態系保護協会)が取り上げられていました。  そうこうしているところに、
11日の朝のNHKテレビで「ウスバキトンボ」の大調査について放送がありました。この
テレビ放送を友人も観ていて、メールで感想などが述べられていましたが、中に「日本
でのトンボの種類は約200種あるがその幼虫であるヤゴは130種類とある・・のはなぜ
か?」との質問が寄せられていたのです。

 テレビで放送されていたのは、ウスバキトンボは南方の熱帯地方から日本へ飛来して
来ているが、どのような範囲に飛来しているかを、「これを捕まえて、翅にしるしを
つける=マーキング調査」を実施しているというもので、昨年には24000人の動員が
あった大調査であるのです。

 なるほど、この放送にあるウスバキトンボがもし、日本で産卵しないのであれば、
その幼虫はいないことになりますが、そのようなトンボの種類がそんなに多くはない
のではないか?と疑問は残ります。 そこで、ヤゴについてネット調べをしましたら、
ヤゴの種類の見分けが大変難しい種があるとありました。

 ヤゴの見分けが困難な種に、ギンヤンマとクロスジギンヤンマ、アオイトトンボと
オオアオイトトンボ、アジアイトトンボとアオモジイトトンボ、タイリクアカネとコノ
シナトンボなど結構な数の種があるとあり、このためにヤゴの種がトンボに比して少な
いのではないか?と推測したのです。これが正しいかどうかは分かりませんが、そんな
ことが分かりました。

 アジアイトトンボ(オス)    (メス)   (共にウイキペディアより)
 

 新聞記事のアジアイトトンボでは、特に産卵の素晴らしい能力が紹介されていました。
『産卵期を迎えたメスは、一人静かにコナギやスイレンの葉などに止まる。そして、
尾の先を止まった植物の表面にくっつけて、モゾモゾし始める。細つくりの尾の先に、
極小ののこぎりとナイフのような部位がある。この部位で硬い植物の表面に小さな穴を
開け、細長い卵を一つ産卵する。』その時間はわずか15秒程とあります。

 トンボの産卵のし方には、シオカラトンボのように水面を叩きながら産卵するものや、
空中産卵や、潜水して産卵するものなどがあるそうですが、このアジアイトトンボの
産卵方法は私たちの想像を超えていて、地味なトンボが輝いて見えてくると書かれて
いました。

                

 トンボは、日本では水田で食害を起こす害虫を食べるため古くから益虫として親しま
れていますが、ウイキペディアに『日本では古くトンボを秋津(アキツ、アキヅ)と
呼び、親しんできた。古くは日本の国土を指して秋津島(あきつしま)とする異名が
あり、日本書紀によれば、山頂から国見をした神武天皇が感嘆をもって「あきつの臀呫
(となめ)の如し」(トンボの交尾のよう(な形)だ)と述べたといい、そこから
「秋津洲」の名を得たとしている。また古事記には、雄略天皇の腕にたかったアブを
食い殺したトンボのエピソードがあり、やはり「倭の国を蜻蛉島(あきつしま)と」
呼んだとしている。』とあります。

 また、トンボは攻撃性が高く勇敢という「勝ち虫」のイメージから、縁起物として
武士に好まれ、特に戦国時代には兜や鎧などの武具、陣羽織や印籠の装飾に用いられた
身近な存在でもありました。

               

                  
 私がまだ学校に上がる前の子供の頃には、魚釣りの重り(シズと呼んでいた)に赤い
セロファン紙を撒いて糸で結び、両端に同じようにした5~60㎝位の糸を、夕方
トンボが来るところに空に向けて投げると、トンボは虫だと思って寄って来て糸に絡
まって落ちてくる・・そんな遊びをしたことがあります。ギンヤンマなどがよく捕れた
記憶があります。

                

 ところで、トンボの種類は世界で5000種あるとのことですが、日本には200種ある
とあります。で、大きく分けると(ウイキペディアから)次のようにまとめられます。
(トンボ分類)

 ・イトトンボ亜目(均翅亜目) イトトンボ科やカワトンボ科(ハグロトンボなど)。
特徴は、身体は細く、とまった時に翅を閉じます。また、これに似たトンボに ムカシ
トンボ亜目というのもあります。

        ハグロトンボ
        (ネット画像より)

 ・トンボ亜目(不均翅亜目)ヤンマ科、オニヤンマ科、トンボ科(シオカラトンボ、
ウスバキトンボ、アキアカネほか)などがあります。 こちらは、とまった時も翅は
開いたままですね。ヤンマとトンボの違いは主として大きさがヤンマは大きいですね。
そして飛翔速度も速いとあります。オニヤンマは時速70㎞とも・・。

       オニヤンマ
        (ネット画像より)


 トンボは飛翔能力が高く、長距離飛行が出来ると共に速度も速く、ホバリングも出来
るうえ、急に方向転換もできるのですね。
 昔からいる身近なトンボを少し見直してしまいました。

 

 

 

『とんぼ』 長渕剛 ライブ 歌詞付き [tombo]

 

 

 

 


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4 コメント

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Unknown (M.S)
2024-09-17 05:11:23
 トンボが糸に絡まって落ちてくる。この仕掛けをなぜか、
「ホイラン?」と呼んでいました。上手なお兄ちゃんが大勢いました。
驚いたのは関東に全く知らない人がいたことでした。どなたか詳しい人はいませんかね。
返信する
コメントありがとうございます。 (bon)
2024-09-17 18:27:06
M.S.さん、この遊び、子どもの頃にはよくやりました。
左手指に、オモリを結んだところをうまんで、糸の真ん中を
右手の指でつまみ、腰をかがめて、前からヤンマが飛んでくるのを伺い、
来た! となった時にタイミングよく右手を振り上げて糸(仕掛け)を投げ上げると、トンボが絡んで落ちてくる・・:夏の夕方薄暗くなり始めたころの楽しみでしたね・・
返信する
Unknown (M.S)
2024-09-17 18:55:58
 近所に秀才(高津〜京大)のお兄ちゃんがいてスポーツも万能で私はいつもこのお兄ちゃんの後をついて回っていたのですが、ある夏の夕方小石と竿だけで蝙蝠を取ってくれました。小石を放り投げてその小石を目がけて竹竿を振るのですが、コウモリが虫と間違えて小石によってくる、そのうちに竹竿とコウモリがぶつかり落下。でも気持ち悪くって蝙蝠はもらわなかったですね。へんなことを思い出しました。
返信する
こうもり (bon)
2024-09-17 19:05:47
なつかしいですね。
昔は市内(大阪)でもコウモリがいましたね。
夕方、せわしなく飛んで、蚊などを追いかけているのでしょうか。
しかし、じっと見ることはめったになく、何となくねずみみたいな感じで
好きではありませんでした。
今ごろは、とんと見かけないようですが、夕方外を歩いていることも
すくなくなったからでしょうか?
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